”行動が遅い”とLD(学習障害)の深ーい関係とは?

何度声をかけても支度が進まない、集団生活の中でワンテンポ遅れている…こんなお悩みを持つママは多いですよね。

 

そこで今回は記憶の特性とLD(学習障害)の関係についてお話ししますね!

 

実は記憶というのは学校での勉強だけでなく身の回りの行動にも大きく関係しているのですが

 

おうちでの身の回りの行動に記憶力が関わる

 
 
というのはちょっとピンとこないかもしれませんね。
 
どういうことかと言うと、
着替え
朝の支度
お風呂
歯磨きなど
日常の行動を行うのにも、私たちは脳を使っており
 
その過程で、記憶力を使いながら毎日の行動のルーティーンを脳が覚えてだんだん定着していく、という流れがあります。
 
だから行動を定着させることにも記憶力は大きく関係しているんですね!
 
 
ではここからはタイプ別に生活行動の定着パターンを簡単に見ていきます^ ^
 
 
自閉症スペクトラム(ASD)タイプ
 
 
このタイプのお子さんはパターン化された記憶が得意です。
 
ですからできるだけ毎日同じ順序で行動を指示していくことがポイントになっていきます。
 
 
大体決まった時間帯に同じ順番で決まった行動をしていくと記憶しやすく、毎日の行動が定着していきます。
 
 
ADHDタイプ
 
このタイプは小学校低学年までは手こずることが多く、対応が遅れれば高学年ごろまで手がかかります。
 
 
ADHDタイプはつまらないことが嫌い!
 
 
なので低学年までだったら
 
「今日は何から行く〜?」と提案してみたりくじ引きで決めるなど
 
ワクワク感を醸し出しながら、自分で決めさせることがポイントです。
 
 
ただしADHDタイプは良い行動を定着させやすく後戻りしにくいのが特徴。
 
 
上手に対応すれば自然と毎日の行動が身についていきます。
 
 
学習障害(LD)タイプ
 
 
実はこのタイプは正直、一番対応が大変です。
 
 
なぜならば学習障害の本来の意味は
 
「学習(=記憶)が苦手」
 
と言うことだからです。
 
ポイントブロック.jpg
 
 
文部科学省の説明では学習障害というのは
 
 
聞く、話す、読む書く、計算する、推論する
 
などの能力において苦手があると定義されていますが、それはあくまでも「学習上の特性」です。
 
 
医学的には覚えて定着すること(=学習)が苦手ということで、
 
 
それは、学校の勉強であろうと日常の行動であろうと同じです。
 
 
だからLDタイプのお子さんはなかなか生活行動が安定せず
 
 
「この子はいつになったらできるようになるの!?」
 
「いつまで同じことを言わせるの!」
 
 
とママは毎日ヘトヘトになっているケースが多いです。
 
 
そしてさらに要注意なのが、LDはADHDやASDに比べて検査がしにくく、気づかれにくいということ。
 
 
特にグレーゾーンの子は、極端に読むことや書くことが苦手でない場合も多く
 
一見ADHDタイプに見えるんだけど、よくよくみてみたらLDの特性も持っていた、という”隠れLDタイプ”がとても多いんです><
 

ではどうすればいいのか?というと

ママが上手にサポートして記憶の負荷を減らしてあげたり

指示出し&褒めの上手な方法をママが身につけることで行動のパターンを定着させていくことが効果的です。

この続きは次の記事でお話ししますね^ ^

 

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執筆者:森あや
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)

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