ストレスからやる気が出ないADHDキッズ
わが家には発達障害の注意欠陥多動性障害(ADHD)の小学校の男の子がいます。
保育園の頃から、集団生活のストレスを抱えやすく
・やる気が出ない
・落ち着かない
・友達トラブル
など、自身の問題だけではなく友達トラブルへと発展することもありました。
ずっとお世話になっている療育の先生からも「〇〇君は良い時と悪い時の波があるけど、かならず良い方に向かうからね」と言われていたので
「そういうえばそうだな…」
と軽い気持ちでいました。
今回のお話は、小学校4年生の冬休み明けの時のことです。
何もなければいいけど…と思っていた矢先の出来事でした。
休み明けテストがある2日間。やる気が出なかったり、ふざけたりテンションがあがってしまう時が増えました。学校に行きたくないわけではないのですが、落ち着きがなくなっていきました。
「おかしい…」
と思っていた矢先、学校からトラブル続きで電話がかかってくることが多くなりました。
そして本人のやる気が出ない問題だけならまだしも、友達トラブルまで起こしていたため私のメンタルもボロボロになっていきました。
「このままではまずい!」
そう思い対策を練ることにしました。
言うことを聞かない子が
驚くほど素直になる!
優しい叱り方がわかります!
↓↓↓
なぜ発達障害のある子はやる気が出ないの?
ちゃんとやってほしいと思っているのに、そもそも本人のやる気が出ないとなるとママはどうしたものか…と考え込んでしまいますよね。
ではなぜ、発達障害のある子は、集団生活にストレスを抱えたり、やる気が出なくなってしまうのでしょうか?
我が子を観察して感じたことをお伝えします。
周りに合わせようと頑張りすぎている
特に長期休み明けは普段と学校生活の流れや時間割が違うことが多いですよね。
提出物を出したり、係決め、席替えなどやることは沢山あります。
「いつもより短い時間割だから大丈夫じゃない?」
「すぐ慣れるよ」
これは、大人からみた考えでADHDキッズにとってはそうもいきません。
頑張っていないわけではなく、ADHDキッズは周りに合わせようと必死に頑張っています。
頭の中はフル回転です。
要するにキャパオーバーの状態で、どうしていいかわからなくなっているんです。
そして、知らず知らずにうちに周りからの要求量が増えてしまっています。
「〇年生だからできるでしょ!」
「これぐらい、頑張らないと!」
と、期待すればするほど子どもを追い詰めてしまうことになります。
できていることに気づけない
そしてもう一つのポイントが、自分に自信がなく「できていることに気づけない」ことです。
大人が普段のADHDキッズの行動を見ていても「できていない」ところばかり目がいってしまいますよね。
ただ、全部できていないわけではなくできていることもあると思います。
「できているのに気づけていない」ことが多いのです。自分のできないところにばかり目がいき、自信がなくなってしまいます。
よく「肯定しましょう」という言葉を目にするかと思いますが、肯定にも種類があって、発達科学コミュニケーションでは「できていることをそのまま伝える」実況中継というテクニックがありますが、これが活用できます。
「学校に行って帰ってこれたんだね」
「6時間目まで授業受けられたんだね!」
「給食食べられたんだ!」
とできていることをそのまま伝えるだけでも肯定になり、できていることを気づかせてあげられます。
言うことを聞かない子が
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ポイントは「頑張りの見える化」です!
発達障害の子が集団生活の中でストレスを抱えてしまったり、やる気が出ない原因は、環境の変化やできていることに気づけないことだとお伝えしました。
では、どうしたらこの負のループを抜け出すことができるのか?我が家の実体験をお伝えします。
先生と連携して、できたことを見える化する
まず、学校の先生に息子の最近の様子と得意なこと、苦手なことをお伝えしました。
息子は「視覚優位(目で見て情報をとらえることのほうが得意)」だったので、目で見える形でできていることを表現できないかと相談しました。
すると先生から「できたらシールを貼って、1週間頑張ると特別なシールがもらえる表を作ってみては」と提案がありました。
そして家でやったことは「毎日表を一緒に見る」こと。
「今日はシールが全部集まったんだね!」
「お友達と仲よくすることができたんだ!すごいじゃん!」
とできたことを言語化していきました。
そして花丸をつけ、本人に返すという作業を繰り返しました。
もし、学校の先生に作ってもらえるのが難しかったら、おうちで「できた表」のような表を作るのもいいですし、子どもに「学校であった出来事」を言ってもらって紙に書き出してみるのも良い方法です。
必ず、出来た!を振り返りをすることがポイントになりますよ。
スキンシップを取り入れる
次にやったことは、スキンシップです。
皆さんは「甘やかす」と「甘えさせる」の違いをご存じですか?
甘やかすは、「大人が主体で、子どものやること全てに手をだしてしまう」
甘えさせるは、「子どもが主体で、できないときにサポートする」
ことになります。
甘えさせるの中には、精神的欲求も含まれていて「抱っこして」「話を聞いて」という欲求にこたえることは子どもの自立を促します。
わが家の場合は「ぎゅーして」と朝起きた時にスキンシップを求めてくることが多かったので、スキンシップをするとその後の行動がスムーズになりました。
要は、おうちで安心できる時間を作ることがポイントになります。
ただ、学年が上がってくると必要以上に触られるのを嫌がったりするかもしれません。
そのような時には、物の受け渡しやハイタッチなど少し触れる程度でも大丈夫です。
ご家庭に合ったスキンシップ方法を見つけてみてくださいね。
集団生活のストレスが激減!やる気を取り戻した息子
この取り組みを始める前は、やる気が出ない、周りと同じようにできない自分に自信がなくなってしまっていた長男でしたが、日を追うごとにやる気が出て、自信を取り戻していきました!
帰ってくると、
「ママ、見て!シールもらったよ!」
とすぐランドセルから表を出しキラキラした表情で見せてくれるようになりました。
また、表をチェックする時に花マルをつけるようにして「頑張っているんだね!」と笑顔で話すことで親子のコミュニケーションも増えました。
時にはシールが揃わないこともあり「今日はシールが揃わなかった…」と落ち込んでいましたが、「ここはできてるよ!頑張っているんだね」と声をかけることができました。
そんな息子の頑張りもあり、最後には特別なシールをゲットすることができました。
やる気が見え、喜んでいる長男を見るのが嬉しかったです。
ADHDの息子の「やる気が出ない」「やる気が出にくい」に悩んでいた私ですが、先生と連携しながらできていることに気づかせ、家庭では安心できる場所を作っていくことが大切だとわかり、いかに、自分はできる!という自信をつけてあげられるかに気づかされました。
ポイントは
・周りに合わせようと頑張りすぎていることを理解する
・できていることに気づかせる
・スキンシップ
・家で安心できる環境を作る
です。
ぜひ、試してみてくださいね!