音読が苦手な子の語彙を増やすママのテクニックとは?

音読が苦手で長い文章になるほど上手に読めず宿題の度にイライラしてしまう…と言うお悩みは多いですよね。実は「語彙増やす」ことで文章を読む力はグッと上がります。そこで今回は我が家で実践したおすすめの方法を紹介しますね!
 
 

「音読が苦手」は様子見してもよくなりません!

 

わが家には、発達障害グレーゾーンの小学2年生の男の子がいます。

 

小学生になると、文章を読む機会が多くなりますよね。

 

今回は、「音読が苦手」という困りごとを抱えていたわが家が、どんなことに気づいて何を実践したのかお話します。

 

初めて違和感に気づいたのは、小学生になって音読の宿題が出始めた頃でした。

 

息子は長い文章になればなるほど上手に読めず

 

・そもそも文章を読むことをめんどくさがる

・言葉がかたまりで読めない

・語尾を勝手に変えて読んでしまう

・読み間違いがある

 

こんな悩みを抱えていました。

 

 

「まだ、低学年だしそのうち読めるようになるだろう」と思っていた私はしばらくそのままにしておくことにしました。

 

しかし、その後も音読や本を読む時に頻繁に読み間違いをしたり、語尾を勝手に変えて読んだり、文章の切れ目がおかしい、ということがありました。

 

だんだん聞いているこちらがイライラしてしまい、

 

「いいました。でしょ?」

「(また読み間違えてる…)」

「ちゃんとやりなよ!」

 

と、宿題の度にイライラモードに突入していました。

 

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文章を読むためのポイントは「知っている言葉の数」

 

わが家の息子は比較的小さい頃から療育に通っていますがそろそろ療育も卒業なので先日、言葉のテストを受けてみました。

 

結果としては、

 

・聞いて理解する力は年齢相当

・音読や読解が苦手

・語彙が少ない

 

でした。

 

一番驚いたのは「語彙が少ない」こと。つまり、知っている言葉の数が少ないということでした。

 

そもそも、文章をスムーズに読んで理解するには言葉をたくさん知っていること(語彙増やすが大切になってきます。もしくは、知っていても読んでいるだけでは、文章の意味を読み取ることはできません。

 

会話は問題なくできていたので、ある程度言葉を知っていると思っていましたし、意味も理解できていると思い込んでいました

 

その時、担当の先生からいくつか語彙を増やすための方法を教えてもらったのですが、

 

・「ももりんごぶどうみかん」と言葉を書き、/で区切ってもらう

 (「もも/りんご/ぶどう/みかん」)

・メモをとる

・表の中から隠れている言葉を見つける

 

アドバイスを聞き、本人が書く作業が多いこの支援方法は息子には合っていないかも、と正直感じました。なぜなら息子は読むことに加え、書くことや、書くための準備も苦手だからです。

 

脳は苦手なことをしている時にはうまく働かず、楽しいことをしている時にどんどん働くが鉄則です。そこで私は楽しく取り組める方法を考えることにしました。

 

 

語彙が少ないという問題を解決するために「苦手だけど、頑張って書く作業を取り入れて覚えさせよう」とか「文章を読ませて覚えさせよう」というのは逆効果です。

 

さらに発達障害のある子はそもそもインプット(情報を取り入れる)でつまずいていることが多く本人の得意な所から情報を入れてあげることが効果的なので

 

簡単にできる

・楽しみながらできること

・得意なことを使ってできること

 

ここのポイントを大事にしてわが子でもできる簡単な方法を考えました。

 

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音読が苦手な子の語彙を増やす方法

 

わが子の場合は先ほどもお伝えした通り「聞いて理解する」ことの方が得意だったので、語彙増やすために「連想ゲーム」をやってみることにしました!

 

それは「マジカルバナナ」です。

 

もともと次男から「ママやろう!」と誘われることもあったので、「これはチャンス!」と活かしてみることにしました。

 

皆さんも一度はやったことがあるかもしれませんが、ここでのポイントは「出てきた言葉は全部正解!」です。

 

例えば「ひよこ」と出てきたとします。

 

「可愛い、小さい、黄色、ふわふわ、鳴く」などたくさん思いつくと思います。

 

もし、出てこなかったら

 

・ひよこって可愛いよね!

・ふわふわしてるよね!

・ピヨピヨ鳴くよね

 

と、ヒントを伝えてみてください。

 

こんな表現方法もあるんだ!と気づかせることができます。

 

もし、慣れてきたら出てきた言葉の「意味」を聞いてみてくださいね。

 

・ふわふわってどういう感じ?

・なんで鳴くんだろう?

・なんで可愛いって思ったの?

 

と、「なぜ?」考えて相手に伝えることで物事の意味を読み取って理解する力につなげることができます。

 

他にも

 

・〇〇の体にあるもの5個言ってみて?

・赤いものって何がある?

・学校にあるもの教えて?

 

など、子どもにあったゲームを考えてみるのもおもしろいですね。

 

答えが出てきたときに

 

・その答えはいいね!

・それはママは思いつかなかった!

 

と答えると、「話すこと、伝えること」への自信にもつながりますよ。

 

2人でやったりお兄ちゃんも一緒にやったり、やるたびに、単語の数も増え長く続くようになりました

 

わが家では、語彙増やすためにこの取り組みをしてみましたが、コミュニケーションも増え楽しい時間を過ごすことができました。

 

 

語彙増やすためのポイントは

 

脳は楽しいことをしている時に働く

・コミュニケーションの中に取り入れる

・得意なところから情報を入れる

 

です。

 

ぜひ、やってみてくださいね。

 

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執筆者:松田あいり

(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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