時間通りに動けない子の計画力を育てる!楽しいお出かけ活用法

時間通りに動けない子どもにイライラすることはありませんか?今回は、楽しいお出かけを活用して、時間通りに動けない子どもの計画力を育てていく方法についてお伝えします。

時間通りに動けない子に悩んでいませんか?

わが家には発達障害グレーゾーンの小学5年生の息子がいます。以前から自分の思い通りにいかないと癇癪を起こす、暴れる、学校への行き渋り、宿題をやらない、学校の支度ができないなど、気になる行動が多々ある子でした。

小学5年生になり、声を掛けると素直に返事をして、すっと動いてくれるようになって、だんだんと落ち着きが見られるようになってきました。

 

しかし、

・「何時何分に出かけるよ」と声を掛けても、出発時間に支度を始める

・「あと5分でご飯だよ」と声をかけてもなかなかリビングに降りてこない

・約束の時間にゲームをやめられない

など時間通りに動けないところはなかなか変わらず、そんな息子にイライラする毎日でした。

 

 

時間通りに動けない理由とは?

なぜ、発達障害グレーゾーンの子は時間通りに動けないのでしょうか?

 

・時計が読めない

時計が読めない子は実は結構多いんです。生活の中で少しずつ身に付けて、時計が読めるようになってくるので、小学校低学年の間は時計が読めるようにサポートをしていく必要があります。

 

・時計は読めるけれど、時間感覚が曖昧

発達障害グレーゾーンの子は時間感覚の発達がゆっくりなことが多いです。また、時間感覚がゆっくり感じやすいことが研究により分かっています。そのため、時間経過が実際の時間より遅いと感じやすいのです。だから、時計は読めるけれど、時間を意識しながら行動することが苦手なことがあります。

 

・今、何をすべきかわからない

状況判断する脳のエリアの発達がゆっくりなことも多いので、「今、何をしたらいいか」「次は何をすべきか」がわからないことが多いのです。やることが多いと何をするのか思い出せなくて、動けないまま時間が過ぎ去ってしまう可能性もあります。

 

・行動の組み立て方がわからない

理解する脳のエリアの発達がゆっくりなことも多いので、何をしたらいいかわかっていても、その行動をどう組み立てたらいいかわからない、段取りを考えるのが苦手、ということもあります。

 

このように、時間通りに動けないといっても様々な理由があります。決して、お母さんの育て方が悪いから、ということではありません。

 

では、子どもの時間感覚を育て、時間通りに行動できるようにするためには、どうしたらよいのでしょうか?ここではお出かけを活用すると子どもの時間感覚を育てることができるんです!

 

できるのにやらない子に
学習習慣が身に付く!
優しい叱り方がわかります!
↓↓↓

 

時間感覚が育つ!お出かけ計画を一緒に立てよう

 

子どもがワクワクするような声掛けで誘う

 

お出かけの前に「一緒に計画を立てよう!」と子どもに声を掛けても、「めんどくさい」と返事が返ってくるのはよくあることですよね。では、どのように声を掛ければ子どもは一緒に計画を立ててくれるのでしょうか?

 

ポイントは子どもが興味のある内容・言葉で、子どもがワクワクするような誘い方をすることです!

 

 

例えば、わが家は夏休みにHADOというテクノスポーツを体験することにしました。

『HADO』はAR(拡張現実)技術を使い、頭にヘッドマウントディスプレイ、腕にアームセンサーを装着することで、かめはめ波のような「エナジーボール」や防御のための「シールド」を放つことができる、次世代スポーツです。

 

お出かけの計画を子どもと一緒に立てるときに、

「夏休み、お出かけしたいって言ってたじゃない?パパが平日お休み取れるから、みんなで HADOをやりに行こうよ!お昼は○○くんの好きなものを食べに行こう!」

 

「ママはこの前お仕事でHADOをやってきたんだけど、すごく楽しかったんだよ!みんなで作戦立てて、本気で戦ったんだ!○○くんもお姉ちゃんもパパもゲームが好きだから、みんなでやったらきっと楽しいよね!」

 

「HADOは1時に予約してるから、そこから逆算してお昼と朝の出発の時間の計画を立てよう!お昼は何が食べたいかな?好きなものを食べに行こう!家には5時に帰ってこられるように計画を立てよう!」

 

こんな風に声を掛けたら、息子は「一緒にやる!」とニコニコして一緒に計画を立て始めました。

 

 

時間を意識したお出かけ計画を立てる

 

「家を出発して、お昼を食べて、1時からHADOで遊んだら、おやつを食べて、5時に家に帰るよ。」と伝えても、行動を組み立てることが苦手な息子は、時間を逆算して考えるのは難しいため、スモールステップで声掛けをして、時間を意識した計画を一緒に立てていきました。

 

「HADOは1時に予約をしているよ。15分前に着きたいな。何分に着けばいいかな?」

「お昼食べるお店からHADOまで20分で着くけど、お昼食べるお店は何分に出ればいいかな?」

「お昼は1時間で食べるとすると、何時にお店に着けばいいかな?」

「お昼食べるお店まで家から1時間かかるけど、何分に家を出発すればいいかな?」

 

このように、1時に予約してあるHADOの時間から一つひとつ逆算しながら声を掛け、時間を確認し、予定表に一緒に記入していきました。また、お昼は息子がステーキを食べたいと言ったので、お店を一緒に検索しました。

 

時間を答えられたら、「正解!パッと時間がわかったね」「ちゃんと時間の計算ができているね!」と褒めながら進めていきます。

 

できるのにやらない子に
学習習慣が身に付く!
優しい叱り方がわかります!
↓↓↓

 

お出かけ当日は時間を意識した声掛け

 

朝、出発前は、「10時に出発するよ。9:30までに朝ごはんを食べるよ。9:40までに着替えと歯磨きを済ませようね。9:50までに持っていくものをバックに入れようね。」こんな風に、スモールステップで時間を意識した声掛けをしていきました。

もちろん、「ご飯食べられたね。」「着替えができたね。」「持ち物準備できたね。」と褒めることを忘れません。

 

目的地に向かう途中も、「家を出発して何分経ったかな?」「あと5分くらいで着くよ。」「今何時?時間通りにお店を出られたね。」と時間を意識した声掛けをしていきます。

 

スモールステップで時間を意識した声掛けをすること、褒めること・肯定することを行っていくと、徐々に時間を意識した行動が取れるようになります。

 

 

楽しかったお出かけを振り返る

 

子どもに成功体験の記憶をつくるには、行動とプラスの感情がセットで記憶される必要があります。

 

「時間通りに行動できた」という成功体験をつくるため、帰宅後は、作成した予定表とお出かけの写真や動画を見ながら、楽しかった1日を振り返りました。

「朝、時間通りに出発できたね!」「ステーキおいしかったね!」「HADOはどんなところが楽しかった?」「計画の時間通りにすすめられたね!」と、楽しかったこととセットで「時間通りに行動できた」という成功体験につながる声掛けをすることで、ポジティブな記憶として定着していくのです。

 

このように、発達障害グレーゾーンの子の時間通りに動けないは、お家でのお母さんとの関わりで解決していくことが可能なんです。

 

お子さんの好きなこと、興味のあることを使ったお出かけを活用して、少しずつ計画力を育てていってあげましょう!

 

できるのにやらない子に
学習習慣が身に付く!
優しい叱り方がわかります!
↓↓↓

 

執筆者:原ちず
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 

お母さんとの関わりで「時間通りに動けない」を解決する方法を紹介しています!

タイトルとURLをコピーしました