この記事ではなぜ私が「学校教育が合わない子を社会で能力を発揮できる大人に育てる!」ことを使命に、自学力を育てる専門家として活動しているのか?をお話ししますね。
私はこれまで12年間子育てをしてきて、1番のピンチだった出来事があります。それは息子が小4の時に不登校になったことです。
息子にとって学校で苦しい思いをすることが増え、毎朝嘔吐が止まらない、そしてしばらくすると「外に出るのが怖い」「人に会うのが怖い」と家から一歩も出られなくなり、私は息子をひとり置いて出かけることもできず親子で引きこもりの生活が始まりました。
「この生活はいつまで続くの?」
「このまま一生引きこもりになったらどうしよう…」
「学校に行かないなんてこの子の将来どうなっちゃうの?」
不登校の子は年々増えていていること、不登校でも大人になってから活躍している人はたくさんいることは「知識」としては知っていましたが、やはり我が子のことになると不安で頭がいっぱいになり冷静ではいられませんでした。
ただ、今はとにかく休ませた方がいい!というのはわかっていたので、息子には「学校のことは考えなくていいよ」と話をして、外に出るのも息子が出たくなるまで待とう、と息子のメンタル回復を最優先しました。
しばらくして息子の様子が落ち着いてきた頃、私には新たな悩みが出てきました。学校に行くのがしんどいなら無理して行かせる必要はない。だけど
・外の世界とのつながりがなくなること
・学習の機会が減ってしまうこと
この2つに不安を感じていました。
学校の先生の協力でオンラインでの授業参加も考えましたが、息子が嫌がり断念。
そこで私は学校に行けない代わりに息子が学べる環境を整えねば!とフリースクールや習い事などをリサーチして、フリースクールのイベントに参加したり、話が合いそうなメンターとオンライン面談をさせてみたり、オンラインのプログラミングを始めたりしました。
ですが息子には合わずどれも続かない。
学校に行けない。フリースクールや習い事もダメ。家では勉強もやらない。だけど息子が学習できる機会をなんとかして作ってあげたい!
息子に合った「学校の代わりになるもの」を見つけ出せなかった私は「だったら私がやるしかない!」と言う答えを出しました。
とは言え、学校の代わりになる教育の機会を我が子に作ってあげるということは、簡単なことではありません。そこで私は「そもそも息子にとって必要な学習って何なんだろう?」と言うことを改めて考えました。
「学習」と言うのは学校の勉強だけを指すのではなく、「脳が新しい情報を取り入れること」全般を指します。
新しい仕事についた時に自分の業務を習得していく、恋人ができた時に彼女の好きなものを調べて料理を振る舞ってあげる、これも学習です。つまり学習は一生ついて回ることなんですね。
ではどんな学習スタイルを育ててあげれば、息子は大人になってから困らないのか?
そこで私は脳科学だけでなく日本の学習指導要領や海外の教育法について調べたり、息子が大人になった時に日本のビジネスモデルや世界経済はどうなっていくのか?など色々な研究をしました。
その結果、私は学校教育が合わない息子には人に教わるよりも「独学で学ぶ力=自学力」を授けた方がいい、そのためには「学習が得意な脳」を育てることが必要、と言う結論に至りました。
「学習が得意な脳」を育てるためには
・新しい情報や経験に触れさせながら行動量を増やしていく
・成功体験を積んでいく
この2つが必要です。
息子はパソコンが好きなので、これがやりたい!と言われたら難易度が高そうなことでも否定せずに一緒に部品を買いに行って挑戦させてみたり、
車に興味を持ち始めてからは、車が展示されている施設に連れて行くだけでなく家の中にスペースを確保して乗用ラジコンを改造できるようにしたり、
息子の好きなことを使っていかに脳の活動量を上げるか?を一番に考えていきました。するとだんだん息子の興味の幅が広がっていき、
小さな机が欲しいから自分で百均で木材を買ってきて、YouTubeで調べながら作ってみる
自分好みのラーメンをお腹いっぱい食べたいから、自分で材料を買ってきて説明書を読みながら料理してみる
など不登校を経験する前よりも
・新しいことに挑戦する
・わからないことがあったら自分で調べる
と言うことが得意になって行ったんです。
そして今では自動車をきっかけに為替相場を理解していたり、電流の仕組みについてわかりやすく説明してくれたりと知識もどんどん増えています。
私は息子が不登校になってから、学校に行ってくれたら楽なんだけどな…と正直思ったこともありますし、在宅ワークとはいえ仕事と子育ての両立にはかなり苦労した時期もあります。
ですが息子が学習できる機会をなんとかして私が創るんだ!この使命があるから諦めずに前に進み続けられたし、そして今もまだまだ挑戦の最中です。
私と息子のストーリーを聞いて「自学力をおうちで育てる教育」に興味を持ってくれる人が1人でも増えたら嬉しいな、そう思って書きました。最後までお読みいただきありがとうございます!
できるのにやらない子に
学習習慣が身に付く!
優しい叱り方がわかります!
↓↓↓
執筆者:森あや
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)