「宿題やらない」が当たり前、平気で学校へ行く息子
我が家の息子は発達障害グレーゾーンの小学校3年生です。
1年生の頃は、入学してすぐの緊張感や、問題も簡単だったということもあり、声をかければ比較的毎日宿題に取り組めることが多かったのですが、学年が上がるにつれて徐々に「やだ、やりたくない!」「めんどくさい」「あとでやる」といった言葉が増えていきました。
ですが、宿題はやることが当たり前と思っていた私は、どうにか宿題をやらせようと必死でした。
私自身もフルタイム勤務で帰宅が遅く、限られた時間の中で宿題を終わらせる必要があったので、なかなか宿題にとりかからずにグズグズしている息子に毎日イライラしながら「早く宿題やっちゃいなよ!」「〇時までに終わらせてね!」「宿題やらないと〇〇できないよ」といった言葉をくり返してしまい、結果として息子は反発を強めていきました。
1問取り掛かるたびに癇癪を起こし、ひどい時には机から筆箱を投げ落としたり、ノートを鉛筆でぐちゃぐちゃにしたりと反抗的な態度を取るようになっていったのです。

そんな息子の様子にだんだん心が疲弊してしまい、担任の先生に相談しに行ったりもしました。
「息子には毎日の宿題が苦痛なようです。」「全部やらせるのは無理そうです。」こう伝えたのです。
すると担任の先生は「では、やらなくてOKとはできないので、できる範囲でやってくる、ということにしましょう!」とすぐに理解をして下さいました。
そうして「できる範囲でやればいい」となったのですが、そもそも取り組めない事が増えていきました。
取り組み始めてからの「もうやらない!」ではなく、取り組む前から「やりたくない!」になっていったのです。
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「やらない」のではなく「やれない」脳のしくみだった!
実は、子どもが宿題を「やりたくない」と感じる裏には理由があったのです。
子どもの脳は、ストレスを感じると「やろう!」と思っても体が動かなくなることがあります。
「また怒られるかも」「うまくできなかったらどうしよう」といった不安を感じた時、脳は危険を避けようとするモードに入ります。
すると、考える力や行動する力をつかさどる部分が働きにくくなり、結果として「やらない」ではなく「やれない」状態になってしまうのです。
発達障害グレーゾーンの特性を持つ子どもたちは、この反応が強く出やすいので叱ったり焦らせたりすると更にストレスが高まり動けなくなることもあるのです。

反対に、安心できる声かけや小さな成功体験を積み重ねることで、脳はやってみようという気持ちを取り戻していきます。
したがって宿題やらない子が宿題に取り組めるようになる第一歩は、スモールステップで達成感を感じていくことなのです。
では、実際にどのような関わり方をしていけばよいのでしょうか。
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「宿題やらない子」を「自分からやる子」に変えた声かけ
私が意識したのは「いきなり全部やらせようとしない」ことでした。
特に当時の息子は宿題をやらない状態が続いていたので、まずは「できるかも」「できた!」という小さな成功体験を重ねることから始めました。
たとえば、「ドリル出せたじゃん」「お!鉛筆持てたね!」「ちゃんと座れてるね!」「じゃあ、1問だけやってみる?」「どの問題からやってみる?」「この一文字が書けたらおやつ1個プレゼント!」「今やる?それとも先にYoutube見る?」などです。
このように、子ども自身が選べる声かけと行動を肯定する関わりを大切にしました。
最初は1問だけで終わっていた宿題も、次第に「もう少しやってみる!」と自分から楽しそうに取り組む姿が見られるようになっていき、時には最後まで終わらせることもできるようになっていきました。
少しずつ「できた」という体験を重ねることで、宿題に対する抵抗感が減り、自分から学ぶ姿勢が育っていったのです。

ただ、こうした声かけが毎日うまくいく訳ではありません。
反応がない日や最初の一歩がどうしても踏み出せない日もありました。そんな時は無理にやらせようとせず、「今日は疲れてるんだね」と気持ちを受け止める時間を作るようにしました。
気持ちを受け止めて一度リセットすると、10分後に「やっぱりやる!」と戻ってくることも多かったです。
大事なことは、少しでも取り掛かれたら「始められたね!」と行動を認めてあげることです。
子どもが自分から宿題に取り組む力は、「やりなさい!」と指示して育つものではなく、安心と成功体験の積み重ねによって自然と芽生えていきます。
親の関わり方次第で「宿題やらない子」を「自分からやる子」に変えることができ、やる気を育てることができますよ。
ぜひ、参考にしていただけたら嬉しいです。
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執筆者:酒井佑美
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)
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