切り替えが苦手な子が自分から宿題をするようになる! 切り替えスイッチを見つけて支える関わり方

切り替えが苦手な子は、やる気がないのではなく、行動に移るための条件が整っていないだけかもしれません。日々の観察から子どもの切り替えスイッチに気づき、声かけで支えることで、自分から動き出せるようになる過程をお伝えします。
 

切り替えが苦手な息子との、わが家の日常

 

夜の10時。息子が宿題をやり始めるタイミングを信じて待つものの、寝る直前まで取り組む気配がありません。

 

「このままでは、宿題に取り組まずに終わってしまう…」

 

声をかけたらきっと反発される。けれども、何もしないと息子を放置している気もする。焦る心と、待つことの我慢の限界から、声をかけることにしました。

 

反発心を招かないように、できるだけソフトに「宿題、やったの?」と尋ねます。するとすぐさま「今からやろうとしてたところ!」と怒りに満ちた返答がある…。

 

これは、発達障害グレーゾーンの中学生の息子と私の間で繰り広げられる日常の光景でした。

 

 

あともう少しで取りかかりそうなのに、ダラダラと宿題とは別のことをして過ごし、切り替えが苦手な息子。宿題に取り組んだらご褒美があることで動く場合もあるのですが、何か他に「とっかかりとなるもの」=「スイッチ」はないだろうかと考えていました。

 

例えば、私の場合、おっくうな食器洗いもゴム手袋をはめればそれがスイッチになり、洗い終えることができるのです。

 

息子にとっての「切り替えスイッチ」は何をすることなのだろう?と思った私は、息子の行動を観察することにしました。

 

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なぜ切り替えが苦手なのか

 

発達障害グレーゾーンの子は、行動や気持ちの切り替えが苦手で、やりたくないことは、どんどん後回しにしてしまいます。ですので、一見するとやる気がないように見えてしまいます。

 

このとき脳では、動き始める際の負荷がかかっているのです。車を動かすときにアクセルを踏み込むことをイメージしてみてください。動き始めは、特にエネルギーが必要になりますよね。

 

やりたいことならまだしも、やりたくないことであれば、感じる負荷も大きく感じます。

 

そのような時に、何か自分で切り替えができるスイッチを知っていれば、その負荷が軽くなるのではないかと私は考えたのです。

 

 

また、切り替えが苦手だと分かっていても、親はつい声をかけてしまいます。時間が迫っていたり、「このまま何もしなかったらどうなるんだろう」と不安になるからです。

 

何もしないで待つことは、見守りなのか、放置なのか。その違いが分からず、「せめて声だけでもかけておこう」と思って「そろそろやったら?」などと声をかけてしまうこともあります。

 

しかし、その声かけが、ちょうど動き始めようとしていた子どもの流れを止めてしまうこともあるのだと、後から気づきました。

 

もしかすると、息子は動き出していないのではなく、私がその始まりに気づいていなかっただけかもしれない。そう考えたとき、私の見る目が少し変わりました。

 

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切り替えスイッチを見つけて支える関わり方

 

行動が切り替えられていた瞬間を観察する

 

息子の今までの行動から、比較的スムーズに宿題に取りかかったタイミングをひとつひとつ思い出してみました。

 

・宿題が終われば、ゲーム時間が増える
・宿題をすれば、ポイントが貯まる
・宿題が終われば、遊びに行ける
・テレビを見ながら、宿題をする
・音楽を聞きながら、宿題をする

 

このように、宿題が終わればご褒美があるパターンか、何かをしながら宿題をするパターンがあることが分かりました。

 

音楽を聞いている時は、好きな曲を聞くことで気持ちがポジティブになります。また、イヤホンをしているので、その他の音(刺激)が入ってこないので、集中しやすいのではないかと気づきました。

 

 

 

見つけたスイッチを、声かけで支える

 

息子の行動切り替えスイッチは「音楽を聞くこと」だと仮定して、スイッチを押す手伝いをします。

 

ある日、「やらないといけないのは分かっているけど、宿題、だるいなぁ~」と息子がつぶやきました。

 

待ってました!と思いました。

 

私は、このタイミングを待っていたのです。なぜなら、これは息子が動き始めようとしている瞬間だったからです。

 

そして、こう提案しました。「〇〇くんの切り替えスイッチは音楽を聞くことだと思うよ。この前も音楽を聞いたらはかどるって言っていたし…。やってみたら?」

 

すると息子は「あぁ、そうかもね。やってみる」と、素直に受け入れてくれました。

 

「おっ!早速取りかかるんだね。いいね!」という声かけで、スイッチを押す手伝いをしました。

 

そうするうちに、息子もこうすれば自分は動けるということにだんだんと気づいていったようで、行動を切り替えることが難しい時は、自分から音楽を聞いてやってみようとすることが増えました。

 

このとき私が意識していたのは、「何かをしなければ」と動くことよりも、あえて立ち止まることでした。親がスイッチを押し続けていると、子どもは「押してもらう側」のままになってしまうからです。

 

私にできるのは、すでに始まっている小さな流れに気づき、それをそっと支えることだと思い、息子を無理に動かそうとはしませんでした。

 

ある日の朝、私に声をかけられる前に、息子が自分で起きて部屋から出てきました。耳にはイヤホンをしています。

 

あっ!「スイッチ」だ!

 

と気づいた私は「『おはよう』でしょ?聞いてるの?」と注意するのではなく、(こちらの声は聞こえないだろうから)「起きてきたのね」のグッジョブサインをしました。息子も黙ってうなずいています。

 

このように、自分で行動を切り替えられるようになってくると、いつもより早く宿題を終えることができたり、朝に目覚めてから起きるまでの時間が短くなりましたよ。

 

切り替えが苦手なお子さんの行動をよく観察して、うまくいったパターンを認めて気づかせる。そして、見つけた切り替えスイッチを支える声かけを続けると、いずれはお子さん自身がスイッチを押せるようになります。

 

まずは、お子さんのできているところはどこかな?の視点を持つことから始めてくださいね。

 

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執筆者:奥山 楓
(Nicotto Projectアンバサダー)

 

日々の関わりの中で、子どもの変化に気づく視点を育てていくヒントを多数紹介しています

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