漢字が読めるけど書けない理由
「読めるのに、どうして書けないの?」
「 覚えたはずなのに、テストになると思い出せない」
「もっとやらせたほうがいいの?どう関わればいいのかわからない」
漢字が読めるけど書けないわが子を見て、どうすればいいのか不安になってしまいますよね。
漢字が読めるけど書けない理由は、やる気の問題ではありません。
実はそこには、ちゃんと理由があります。
その理由に関係しているのが、ワーキングメモリという働きです。
ワーキングメモリとは頭の中の「作業スペース」のようなものです。情報を置いておいたり、情報を使って作業したりします。
漢字を書くとき、子どもは
・形を思い出す
・線の位置を考える
・マスの中にバランスよく書く
と、頭の中でたくさんのことを同時にやっています。
この働きがうまく回らないと、
・線が1本足りない
・点が抜ける
・マスに収まらない
といったことが起こります。
つまり、読めるのに書けないのは、怠けているわけではなく、頭の中で同時にやることが多すぎる状態です。
何度も書かせても定着しないのは、努力不足ではなく、やり方が合っていないのです。
こうした特徴は、学習障害グレーゾーンと呼ばれる子どもに見られることがあります。診断がなくても、学びにくさを抱えている子は少なくありません。
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関わり方を見直したいポイント
漢字が読めるのに書けないと、
・もっと書けば覚えられるはず
・全部できるまでやらせたほうがいい
・間違えたらやり直し
「一生懸命やらせないと!」と思ってしまいますよね。
私もそうでした。
一生懸命やらせているのに、だんだん字が雑になり、「もう無理」と言い出す。
書けば書くほど疲れ、疲れるとさらに書けなくなる。
量を増やすことは、応援ではなく負担になることがあります。

この時必要だったのは、頑張らせることではなく、負担を減らすことでした。
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漢字テストに合格できない小4息子
学期末になるとやってくる、漢字のまとめテスト。
嬉しいことがあると「聞いて!」と言ってくる息子ですが、その日は何も言いませんでした。
まとめテストどうだった?と聞くと、「12点」という答えが返ってきました。
80点が合格だったので、息子はほとんど書けていない状態でした。
「練習していなかったわけではないのに、どうしてテストになると書けないんだろう」
「この先が不安」
「もっとやらせたほうがいいのかな」
という迷いと不安がありました。
テスト用紙には、
・線が1本足りない
・点が抜けている
合っているようで、惜しい間違いが並んでいました。
このままでは、テストに合格できない、漢字がどんどん嫌なものになってしまう。
どうしたらいいのかわからずにいましたが、漢字が読めるけど書けない理由を知り、工夫をしたことで漢字を覚えて書けるようになりました!
次の章で、今日からすぐにできる3つの工夫をお伝えしていきますね。
今日からできる!3つの工夫
ここからは、わが家の実際の体験をお話しますね。
50問を10問ずつに分ける
学期末の漢字のまとめテストは50問。
問題を分けてもいいから、「テストに合格した!」こんな記憶を作ってあげたいと考えました。
そこで
「覚えたり、思い出したりすることが苦手な息子にとって一気にやるのは負担が大きいと思います。もしよかったら問題を分けてテストを受けられませんか?」と先生にお伝えしました。
普段から息子のことをよく考えていただける先生でしたので、すぐに了承を得ることができました。
先生から了承が得られたので、10問ずつに分け、日数を一緒に数えました。
1日10問なら5日で終わります。
ここでやったことは一気にやらせるのではなく、先生に相談してテストを分けて受けること。
全部やるのではなく、「今日の分だけ」に変えただけで、「できそう」に変わりました。
間違えても大丈夫と先に伝える
1問2点なので、80点合格なら10問までは間違えても大丈夫でした。
そこで「1日10問なら2問まで間違えてもいいよ」と具体的に伝えることにしたのです。
完璧にやらせようとすると嫌がる息子。だからこそ、「間違えても安心してね」と先に伝えました。
すると、「今◯問間違えてるけどまだ大丈夫」と自分で言うようになりました。
どこまでなら大丈夫かがわかると、安心したようで次も頑張ろうという意欲が感じられました。
何度も書かせず、よく見てから書く
何回も書くと字が崩れてしまいました。
そこで、
・テストに出る漢字を大きく書いて貼る
・よく見てから書く
・覚えたと思えたらもう1回だけ書く
書くのは2回で終わりにしました。
見る時間を増やすことで、疲れにくくなり、最後まで丁寧に書けるようになりました。
少しずつやり方を変えた結果、88点で合格できました。

一番嬉しかったのは、「今日は全部できた!」「合格しました!」と自分から教えてくれたことです。
・点数よりも、できたという記憶が残ったこと
・ できるかもしれないと思えたこと
漢字が読めるけど書けない理由を知ることが、関わり方を変える第一歩でした。
「テストは一気にやるもの」
「書かせなければ覚えられない」
こんな自分の当たり前を変え「分けてでもいいから、テストに合格した!という良い記憶にしてあげたい」ここが私が一番成長できたポイントだと思います。
子どもに合う方法を見つけることで、「やってみよう!」に変わる瞬間があります。
焦らずに、できることから始めてみてくださいね。
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