算数嫌いな子に計算力が楽しく身に付く!買い物活用術とは

小学生になってから算数が嫌いになって、宿題をしないお子さんにイライラして、悩んでいるお母さんはいませんか?今回は勉強しなくても楽しく計算力を身につける方法をご紹介します。

 

算数嫌いで宿題をしない息子はもしかして学習障害!?

 

我が家には注意欠陥多動性障害(ADHD)グレーゾーンの小学4年生の息子がいます。

息子は小学3年生になってから勉強を嫌がるようになりました

 

・授業中のノートは取らない

・漢字の50問テストは6問しか正解できない

・連絡ノートは書いてこない

・宿題をしない、など

困りごとが増える中、特に算数は、ドリルに計算問題がびっしり書かれているものを嫌がって、毎日宿題をやるたびに癇癪を起こすようになりました。

 

・覚えたはずの掛け算九九が思い出せない

・そもそも数字を書くことを嫌がる

・字が汚くてそろえて書くことができないので、筆算ができない、など

だんだんと勉強ができなくなり、息子はどんどん自信をなくして、テストも白紙、名前も書かなくなり、ついには不登校になってしまいました。

 

低学年の頃は、勉強はそれなりにできていたし、コミュニケーション能力もあるので気づきませんでしたが、ADHDグレーゾーンだけではなくて、学習障害(LD)があるのではないかと思い始めました。

 

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意外と知らない「算数障害」とは?

 

学習障害という言葉を聞いたことがありますか?全般的に知能発達に遅れはないのですが、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」「推論する」能力のうち、1つないしは複数の能力が極端に苦手な場合を学習障害と言います。LD(Learning Disability)と呼ばれることもあります。

 

学習障害の中でも、「計算する」「推論する」能力が特に苦手な場合を算数障害(ディスカリキュリア)と呼びます。

 

◆算数障害の特徴◆

・数の大小や順番がわからない

・九九がいつまでも覚えられない

・暗算はできるのに筆算はできない

・くり上がり、くり下がりが理解できない

・図形、グラフが絡む問題や文章問題が苦手

・高学年になっても計算が遅い       

 

全てが苦手な子どもも中にはいますが、いくつかだけ当てはまる子どももいます。

我が家の息子は「聞く」「話す」に問題はありませんでしたが、3年生になって「読む」「書く」「計算する」の苦手さが目立つようになりました。

 

 

算数障害かも、と気づく前は、宿題をしない息子に何度も計算問題をやらせたり、

「なんでわからないの!」

「違う!間違い!」

「できるまでゲームはなしね!」

と、責めるような口調で言ったり、遊びを制限していました。

 

さらに、

「前はできたのに、なんでできないの?」

「お姉ちゃんはできたのに」

と、過去や他人と比べて間違いを指摘するような声かけをしていました。

 

このような声かけをしていると、子どもは否定されたように感じて、やる気を失い、どんどん勉強嫌いになっていきます。

 

息子は宿題のたびに「できない」「わからない」「やりたくない」と癇癪を起こすようになり、私はそれに巻き込まれて毎日親子バトルをくり返していました。

 

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勉強をしなくても楽しく計算力を身につける方法

 

息子が不登校になり、セルフラーニングアカデミーで受講し始めた私は、「勉強しなくても子どもの脳を発達させることができる」ということを学びました。

そこで学んだことは、「LDタイプの子育てで大切なことは、学校の”勉強”が苦手でも人生の”学び”は苦手にさせない」ということです。

 

LD対応で一番大切なのは、お母さんが子どもの様子をよく観察して、何が苦手なのか、何につまずいているのかをきちんと理解してあげることです。

 

脳は楽しいことや嬉しいこと、ワクワクすることに対してよく働きます勉強嫌いな子どもでも、好きなことならいつまでも脳を使い続けられます。なので、普段の生活の中で子どもが楽しいと思うことに、算数の内容をうまく組み込むことで、自然と楽しく算数に取り組むことができるのです。

 

 

大好きなスーパーでの買い物で数の概念や計算力を身につける!

 

息子はお金が大好きで、算数の計算は嫌がるのに、『円』をつけると、暗算も大きな数の計算もできてしまいます!そこで、スーパーに一緒に買い物に行って、

「この15円の駄菓子を3つ買うといくら?」

「好きなものを300円まで買っていいよ」

「200円でブタメンは何個買えるかな?」

と楽しく計算できるように質問しながら買い物を楽しみました。

 

いくらまで好きなものを買っていいというミッションの時は

「ピタリ賞だったら、100円お小遣いあげる!」

と、ごほうびを出すと、さらにやる気が出ます。

 

就学前の小さなお子さんの場合は、好きなお菓子を

「1個、2個、3個、…」

と数えながらカゴに入れて数字に慣れていったり、

「あめ1個とチョコが2個、合わせて3個だね」

と、簡単な計算の練習もできます。

 

また、かけ算を覚えたいなら、

「2種類のお菓子を3個ずつ買うと、2×3で6、全部で6個だね」

とかけ算の練習も楽しくできますよ。

 

 

スーパーでの買い物でがい数を理解できるようになりました!

 

ある日、私が夕食の支度をしているときに「卵がない!」と言うと、

「スーパーで買ってきてあげる!」と息子が言ってくれました。

 

学校の授業でがい数をやったところだったので、

「買い物をするときに、だいたいの数で計算してきてね。例えば卵が298円だったら300円にして、お菓子が25円だったら30円、それを足して計算してね。」

「1000円渡すから、1000円以内で卵1パックと好きな物買ってきていいよ」

と言って、お買い物に行ってもらいました。

 

帰ってきてから

「どうやって計算したか教えてくれる?」

とアウトプットを行いました。

「卵は248円だから250円、これが108円だから110円…で、全部足して950円だったよ」

と教えてくれました。

 

「ありがとう!卵買ってきてくれてすごく助かったよ!」

「だいたいの数で計算できて、すごいね!」

「しかも、1000円ギリギリまで買えたね!」

と、笑顔で褒めてあげると成功体験となり、スーパーでの買い物を通して、いつの間にか計算力が身についていくのです。

 

いかがでしたか?

算数嫌いで宿題をしない子どもでも、スーパーで楽しく買い物をしながら、ママの声かけで楽しく計算力を身につけることができるんです!

 

皆さんもぜひ試してくださいね。

 

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執筆者:原ちず

(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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