小学生の単位がわからない理由
「定規では答えられるのに、どうしてテストになるとできないの?」
「cm(センチ)とmm(ミリ)、ちゃんと理解している?」
テストで間違いばかりしているわが子を見て、どうすればいいのか不安になってしまいますよね。小学2年生の息子は、センチやミリなど単位の問題になると手が止まっていました。
「609ミリは何センチですか?」という問題に対して、息子の答えは6センチ09ミリでした。
合っていないのはわかるのですが、それでも「惜しいのかな」「考えている途中なのかな」と、そう思いたくなるような答えでした。
しかし、どこがズレているのかがわかりません。

小学生で使うセンチやミリという単位は、この先ずっと使っていくものです。学年が上がれば、もっと複雑な単位も出てきます。ここで苦手意識を持ってしまったら、算数そのものを避けるようになってしまうかもしれない。
だからこそ
「今、ちゃんと理解させなきゃ」
「ここでつまずいてはいけない」
と私は焦りを感じていました。
定規では何センチ、何ミリと答えられるのに、テストで間違えてしまう。単位変換になるとわからなくなってしまう理由は、努力不足でもやる気の問題でもありません。
では、なぜ定規を見れば答えられるし長さも測れるのに問題になるとわからなくなってしまうのか?
その理由は、「言葉」と「実感」が結びついていないということです。
・センチやミリが単位ではなく、ただの文字として認識している
・長さの実感がない
・単位と数字が頭の中でつながらない
・文章問題になると理解が止まる
つまり理解するための土台がまだ整っていない状態だったのです。
何度も問題を解かせてもできないのは、努力不足でもやる気の問題でもなく、土台が整う前にいきなり問題をやらせていたからだったんです。
このような特徴は、学習障害(LD)やグレーゾーンの子に見られることがあります。診断がなくとも学習につまづいている子どもは少なくないのです。
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解けない本当の原因
定規ではセンチもミリもわかるのに、問題が解けない…ならば問題を繰り返し解かせればできるはずと、頑張ってお子さんに何度も問題を解かせようとしますよね。
私も以前は同じでした。
しかし何度も繰り返し解かせて、その場では理解したように見えても、息子はまたテストで間違えていました。
こんな風に理解できていない状態で繰り返すと
・間違える
・自信がなくなる
・やりたくなくなる
と苦手意識が強くなっていきます。
「ちゃんと理解させたい」そう思って関わっているのに、うまくいかない。やらせているのに、できるようにならない。
私は子どもがわからない状態のまま、ひたすら問題に向き合い続けていたのです。

そこで私は問題に向き合うことをやめました。
このまま問題だけに向き合っていても、その問題は解けるようになるかもしれない。
しかし少し形が変わったら、またわからなくなる。それは「理解した」とは言えないのではないか。
むしろ、わからない状態で問題を繰り返すことは、子どもにとって苦痛な時間になってしまい、できなければ、失敗体験だけが増えていく。それなら問題ではなく、理解そのものに向き合おう。
そう思い私は一度、問題から離れることにしました。
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「わかった」に変わる関わり方
まずやったのは、とてもシンプルなことでした。
・大きくて見やすい定規を使う
・実際の物の長さを測る
・生活の中で「何センチ?」と聞き、単位変換させる
例えば…
「この筆箱は何センチかな?」
「じゃぁ何ミリになるかな?」と単位変換をさせる
そんなやり取りを重ねながら、長さのイメージと言葉を結びつけていきました。
よくやっていたのが、メジャーを使っていろいろなものを測ることでした。
テレビの横の長さを測ったり、ソファーの幅を測ったりし、「これ何センチかな?」と聞くと、遊び感覚でどんどん測り始めました。
メジャーは伸びるのが楽しいようで、「もっと長いの測ろう!」と夢中になっていて、机に向かって問題を解いているときとは違い、そのときの息子はとても自然に、長さと数字を結びつけていました。

そしてもう一つ大切にしたのが、成功体験を言葉にすることです。
「そうそう!合ってるよ!」
「これが何センチか、何ミリか、ちゃんとわかったね!」
そうやって、「わかった」をその場で言葉にしました。
するとある日、学校から帰宅すると「ママ見て!」と算数のノートを見せてくれました。
教科書には「810ミリは何センチですか?」という問題がありました。
「これ81センチでしょ?学校で合ってたよ!僕わかったよ!」
自分でも理解できた感覚があったのか、息子の目の色がパッと変わり、今までわからなかったことがわかるようになって本当に嬉しそうに喜んでいました。
その姿を見たとき、「問題を解けた」ではなく「理解できた」体験とはこういうことなんだと、私自身も初めて実感しました。
そのとき、はっきりとわかりました。私はできるようにさせることばかり見ていたということに。
それまでの私は、「正解か不正解か」だけを見ていたのです。
しかし視点を変えてからは、この子は今、何をどう理解しているのか、どこでつながっていないのか、子どもの状態を見るようになりました。
すると息子も、間違えることを怖がらず、「どうしたらできるか」を考えるようになっていきました。
子どもが理解できないとき本当に見直すべきなのは、子どもの力ではなく、親が見ている場所なのかもしれません。
ぜひお子さんのできている途中に目を向けてみてください。
そこに、次の一歩のヒントがきっと見つかります。
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執筆者:前田みづき
(Nicotto Projectアンバサダー)
算数がわからない子の理解の土台を固める関わり方をお届けしています


