発達障害の子どもが安心できる歯医者さん見つけた!!〜瀬口医院 はな小児歯科(熊本市)〜

発達障害の子どもさんがこだわりや感覚過敏の特性から、歯科受診でパニックを起こしてしまった経験はありませんか?憂鬱な歯科受診を乗り切れる工夫が満載の、小児科を併設した熊本県熊本市の歯科医院をご紹介します。
 
 

発達障害の子どもさん、歯科受診でパニック!!という経験ありませんか?

 
 
発達障害の子どもは、その特性から歯科受診が苦手な場合が多く見られます。例えば、
 
・慣れていないところでパニックを起こしてしまう
・治療中にじっとできなくて先生に叱られた
・以前に押さえつけられて痛い治療をしたので嫌な記憶が残っている
・聴覚過敏があり、治療器具のキーンという音が苦手だ
・触覚過敏のため、口の周りや中を触られることに抵抗がある
 
このようにいろんな理由から歯科受診が苦手な子どもたち。それを目の当たりにするお母さんも、子どもの歯科受診に抵抗を感じてしまいますよね。
 
 
例えば「学校検診で虫歯があります」ってお手紙をもらってきても、「歯医者いきたくないなあ…」と考えてしまい、つい受診が遅れてしまう。
 
 
そのうち虫歯が進行し、結局痛い治療のために何日も歯科に通わなければならなくなる。このような経験ありませんか?
 
 
発達障害の子どもとそのお母さんにとって、歯科受診は高〜い壁なんです。
 
 
 
 

こんな歯医者さんあったらいいな!!が満載。はな小児歯科のご紹介

 
 
最近は、待合室にキッズルームがある、治療後にごほうびをくれるなど、歯科医院への恐怖心を小さくしたり、楽しみを増やすような工夫をしている病院もあります。
 
 
また、発達障害・グレーゾーンへの認知度が高まっている影響か、子どもたちの特性と適切な対応を理解し、お母さんの味方になってくれる歯科医院も、実は増えているのです。
 
 
今回は、そんな歯科医院の一つ、熊本県熊本市にある「瀬口医院 はな小児歯科」をご紹介します。実際、私の息子の歯科健診を兼ねて、取材に行ってきました。
 
 

◆明るい雰囲気の待合室。お母さんのための工夫も。

 
 
病院は2階建の2階にあります。入り口には階段とエレベーターがあり、ベビーカーでも安心です。院内はオレンジを基調にした暖かい雰囲気です。
 
 
受診したときはちょうどハロウィン前でしたので、オレンジ色にぴったりのハロウィンの飾り付けがしてありました。季節に合わせた飾り付けをされているとのことで、季節ごとに通うのが楽しめそうです。
 
 
待合室の半分ほどを占める広いキッズルームには、楽しそうなおもちゃや絵本が置いてありました。息子はすぐにキッズルームで遊び始めます。
 
 
待合室には大きな本棚に、おしゃれなファッション雑誌から、旅雑誌、お料理の作り方、収納グッズの本が置いてあり、お母さんも楽しい気分になることができます。
 
 
子どもが遊んでいる間に、タブレットを使って問診を記入します。問診票の質問もほとんどがチェックを付けるだけの簡単なものなのでそれほど時間はかかりませんでした。
 
 
はな小児歯科では、スマホやパソコンからネット予約をすることができ、忙しいお母さんたちには助かりますね。また、広い授乳室もあり、小さなお子さんを連れての受診も安心です。
 
 

◆3歳以上は基本母子分離。子どもの心によりそった診療でお母さんも安心。

 
 
はな小児歯科では、3歳以上のお子さんについては母子分離治療を採用されています。その理由は、子どもと先生との信頼関係を築き、子どもの自主性に任せてできるだけ早く治療を完了させるためです。
 
 
ただし、発達障害の子どもの場合、慣れない環境だと不安感が極度に強い場合があるので、保護者に同席してもらうこともあるとのことでした。
 
 
意思疎通が可能な子は先生とのコミュニケーションを大事にしたいので、基本的に母子分離にしているそうです。
 
 
うちの息子は、楽しい雰囲気にのってくれて、一人で「じゃーねー」と診察室へ入って行きました。とはいえ、診察室にドアはなく、受付のカウンターを通じて子どもの様子がよくわかるようになっているので、安心してお任せできましたよ。
 
 
まず、子どもは診察室で先生や歯科衛生士さんとお話しをしながら、診療用の椅子に座ります。うまく座れない子どもでも大丈夫、好きなキャラクターのカードやぬいぐるみを使ってうまく誘導してくれました。
 
 
一人で椅子に座れた、レントゲンを上手に撮れた、寝転がって口を開けられた、と、子どもが一つ何かをできるたびに、「すごいねー」「上手にできたねー」とほめてくれて、息子もとっても嬉しそうでした。
 
 
そのあと、器具を使う前には一つ一つ触らせてくれたり、吸引機で実際コップの水を吸わせてくれたりと、この道具を使って何をする、というのを教えながらやってくれました。
 
 
このように、常にスモールステップで見通しを示してもらえることで、子どもも安心しながら治療に向かうことができたようです。
 
 
治療が全て終わったら、ごほうびタイム。年齢や性別にあわせてさまざまなおもちゃや、手作りのメダルなどが準備されており、好きなものを選ぶことができます。何にも欲しいものがない!!ということがないように工夫されていました。
 
 
はな小児歯科には、発達障害だけでなく、いろんな病気をもつ子どもさんも通われているとのことで、子どもの病気や特性に合わせて対応をしているとのことでした。
 
 
その場合、毎回同じスタッフが担当され、治療の前にその日の体調や変わったことがないかを保護者にしっかり確認してくださいます。
 
 
治療にあたっては、その子の苦手なこと(匂い・音・接触に敏感など)を把握して嫌な思いをさせないように気をつけたり、椅子に座るのが苦手な子どもさんでは椅子に座る練習から始めてくださったりしているそうです。
 
 
今日やることの見通しをきちんと伝えてもらえることで、子どもの心理的ハードルも下がり、受診への抵抗は徐々に減ってくるとのことでした。
 
 
他の歯科医院でうまくいかなかったお子さんも、場所を変えて対応を変えてあげるだけで、問題なく受診できたケースもあったそうです。
 
 
一人一人の子どもに時間をかけて、ゆっくり向き合ってくれるので、子どもだけでなくお母さんも安心して治療をお任せすることができるのですね。
 
 

◆1階は小児科、2階は小児歯科。サポート体制もバッチリ。

 
 
1階には小児科医院が併設されています。病気を持つお子さんが小児歯科を受診する際に小児科のサポートが得られたり、逆に、小児科にかかったお子さんで相談があれば2階の小児歯科を紹介したりと、お互いにサポート体制がバッチリとれています。
 
 
心配なことがあれば相談もできるので、安心して受診できますね。
 
 

子どもだけでなくお母さんもサポートしたい。ママ歯医者さんからのメッセージ

 
 
そして何より、はな小児歯科の院長先生もママ歯科医。子どものことで悩むお母さんたちの頼れる味方です。
 
 
院長先生は、以前自閉症のお子さんの治療で苦い経験をしたことをお話ししてくださり、その経験から、発達障害・グレーゾーンの子どもを持つお母さんに伝えたいメッセージをお預かりしました。
 
 
「そのお子さんは痛みなどの症状があり、局所麻酔・歯科治療を行うことになりましたが、すでに受診時にパニック状態でした。
 
そうなってしまうと、なかなか落ち着いた状態に戻ることが難しく、時間の制限もあったためおさえつけた状態での治療になってしまいました。
 
子どもさんは、発達障害があってもなくても、歯科に対して恐怖心をもっていることが多く、痛みなどの症状がでてからの受診ではうまく対応できないことも多いです。
 
特に発達障害・グレーゾーンで特性があるお子さんの場合、日頃から予防的に歯科受診していただけると、少しでもハードルも下がるのではないかなと思います。
 
 
歯科受診でお困りのお子さんやお母さん、ぜひお手伝いさせてください。」
 
 
最近は予防歯科という考えが浸透していて、歯が生え始めたら定期的に健診を受けることで歯科医院に慣れさせる、というお母さんも増えています。
 
 
定期健診を受けることで、虫歯を予防したり、虫歯を早い段階で見つけることができて、歯科医院で痛い思いをさせないで済むのです。特に発達凸凹を持つ子どもでは、予防歯科に重点を置くことも大切なことの一つですね。
 
 
はな小児歯科では、子どもだけでなくお母さんともコミュニケーションをしっかりとりながら、丁寧に診療にあたってもらえます。
 
 
まさに、お母さんの「こんな歯科医院、あったらいいな」が満載の素敵な歯科医院です。お近くにお住いの方で歯科診療に悩む方がいらっしゃったら、ぜひ受診してみてくださいね!!
 
 
――施設詳細――
【施設名】瀬口医院 はな小児歯科
【住所】熊本県熊本市南区白藤2丁目2−38
【診療時間】月・火・木・金曜 9:00-18:00、土曜 9:00-17:00、水・日曜・祝日は休診
【ホームページ】https://seguchi-iin.com/index.html
 
※この記事の情報は2019年11月時点のものです。受診の際には医院のホームページで最新の情報を確認してくださいね!
 
 
執筆者:森中博子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
 
 
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