「親だから」子どものことはよくわかってる!それホント?

今日は、
先日お話しした
子どものQOLのお話しの続きです。

 

 

子どものQOLについて
いろんな研究がありますが、

 

今日は

「子どものQOLと
親から見た子どものQOLには
違いがあるのか?」

 

 

ということをテーマに
お話ししてみたいと思います。

 

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発達凸凹キッズでは
その特性の影響で

家族や友達との関係や
学校での過ごし方に
課題を抱えることがあります。

 

 

ですが、子どものQOLって、
子どもの心の中にあるもの。
だから目には見えません。

 

 

先日からお伝えしている
うちの小4ADHD長男の
学校問題。

 

 

母親の私が息子に対して
持っている認識

息子が置かれている
現状

全然違ったことで、うまくサポートが
できなかったんですよね。

 

 

その、子どもが心の中に抱えて
外から見えない課題を

私たち母親は
わかっているのかな?

 

悲しいすれ違い
おこってはいないかな?

 

いかがでしょうか?

 

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そこで、今日は
小学生・中学生が自ら回答したQOLと
親が回答したQOLの違いを
検証した研究をご紹介して、

 

どうすれば、
そんな悲しいすれ違いが
起こらないかを
考えてみたいと思います。

 

 

研究の結果を一言で言うと、

子どもが自分で回答した
QOLスコアの方が

親が回答した子どもの
QOLスコアより低い

と言う結果になった親子には
ある特徴がありました。

 

 

それは何かと言うと、

「子どもの回答する
QOLスコアが低いこと」

 

 

つまり、子ども自身が

「自分はあまり幸せではない」

と思っているお子さんほど

親がそのことに気がついていない

と言うことなんです。

 

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いくつかあるQOLの項目の中で
特に低かったのが
「自尊感情」のスコア。

 

 

QOLの全体の総得点が低い
お子さんのほとんどが、
学校、友人関係に悩んでいて
自己評価が低かったのに比べて、

 

親の回答では
「身体症状」
(頭が痛いとかお腹が痛いなど)

のみを心配していることが多かったんです。

 

 

このような状態だと、

「お母さんはどうせ自分のことなんか
わかってくれない」

と思ってしまい、さらに子どものQOLを
下げてしまう可能性があります。

 

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さらに、例えば
「頭が痛い」「お腹が痛い」って
学校に行き渋るわが子を
小児科に連れて行っても

 

小児科医も、
頭痛薬や整腸剤など、
身体の症状を改善させる対応で
解決しようとしたり

 

「身体は大丈夫。心配ないですよ」

と言い切ってしまう。

 

そうなってしまうと、
子どもの心の問題は
行き場がなくなってしまいますよね。

 

こんなしんどい想いを
したことがあるママも
いるんじゃないかな?

 

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実は私も、
小児科医として経験の少なかった
若かりし頃

 

「学校に行けないんです」

と言って相談に来た親子に
このように言ってしまったことが
あります。

 

今考えたら猛烈に反省です。。。

 

今あの親子はどうしているのかな?
思い出すだけで
胸が痛くなってしまいます。

 

 

こんな風に、
今、まさに「しんどい」
と思っているお子さんほど

 

そのしんどさを
親がわかってあげられていない

そんな子が多いというこの事実。

 

 

じゃあ、どうしたら
そのすれ違いをなくすことが
できるのか。

 

 

長くなってしまったので、
続きは次の記事でお伝えしますね。

 

 

どうしたらいいのか?
皆さんも考えてみてくださいね。

 

 

 

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