発達障害の子どものお片付けが苦手はお母さんの観察力UPで解決できます!

衝動性や不注意という特性を持っている発達障害・ADHDタイプの子どもは片付けが特に苦手です。より効果的な対応をするためにまずはママの観察力をUPさせていきましょう!環境と声掛けさえあれば克服できちゃいますよ!
 
 

発達障害の子どもはどうしてお片付けが苦手なの?

 
 
あなたのお子さんはお片付けが得意ですか? 最初からお片付けが得意な子は少ないですよね。 片付けに興味・関心がなくて苦手な子どもが大半ではないでしょうか。
 
 
・何度言っても片付けない
・一つの遊びにすぐ飽きてそのお母さんは出しっぱなしでいる
 
 
私のまわりからはこんな話をよく聞きます。
 
 
 
 
発達障害の子どもの中でも特にお片付けが苦手と言われているのが注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプです。
 
 
それは元々持っている特性が原因で苦手となっている場合が多いのです。
 
 
衝動性不注意は片付けを開始しても違うおもちゃや興味に目が行ってしまう
記憶力が未熟なためにどこに片付けるのか覚えていられないから片付けられない
 
 
また視覚系の脳の発達が未熟の場合、散らかっていることに対しての居心地の悪さを感じないことがあります。
 
 
本人からすると「なぜ片付ける必要があるの?」 と疑問でしかないんです。これがお片付けができないワケです。
 
 

夜な夜な私一人で片付けていました…

 
 
我が家の年中の長男は発達障害グレーゾーンです。
 
 
ADHDと自閉症スペクトラム障害(ASD)両面持ち合わせているので 上記のような理由に加えて「こだわりが強い」という特性もあります。
 
 
そのため、
 
 
「このおもちゃは今日はここに置く!片付けるなんてありえない!」
「今遊んでいるんだから(自分の中では)片付ける時間じゃない」  などと、
 
 
こちらが声掛けしても全く動かなかったり、 おもちゃを移動させて満足なんてこともあったりしました。
 
 
長男は自分のやり方をこだわりが強いために徹底しているんです…
 
 
特に困ったのがおもちゃを移動させること。
 
 
今日はこのおもちゃの隣で寝るんだ~なんてかわいらしいことを言うのですが、実際は朝になればその存在を忘れてしまう。
 
 
それが毎日毎日続くため、家じゅうにおもちゃがどんどん広がっていきました。
 
 
 
 
押し入れの中、玄関、トイレの前、棚の上 等々
 
 
そうなってくると最初の片付けがまず 家じゅうに散らばっているおもちゃを集めること から始めなければなりません。
 
 
ところが長男は自分のマイルールに沿って行動しているため、おもちゃを動かすことは拒否!
 
 
その結果、夜な夜な長男が気づかない間に私が片付けるのが日常でした。
 
 

ママの観察力UPでお片付けが「苦手」から「できる!」に変わる

 
 
では、発達障害・ADHDの特性なんだからこのまま片付けられないのは仕方ない…と納得して苦手を受け入れなくてはならないのでしょうか?
 
そんなことはありません! ママがお子さんをじっくり観察して、おうちを整えてあげれば自らできるようになってきますよ!
 
 
今回はそのポイントを2つお伝えしますね。
 
 

子どもの動きとおうちの動線を整える

 
 
1つ目は、子どもの動きとおうちのゾーニングにミスマッチが起こっていないかを観察することです。
※ゾーニングとはどの場所で何をするのか一目でわかるよう工夫することを指します。児童発達支援教室ではパーテーション等を活用することもあります。
 
 
大人でもそうですが、1つの行動に余計な工数があると 「めんどくさい」という意識が生まれますよね。
 
 
お子さんのプレイルームとおもちゃを収納するスペースはどうなっていますか?
 
 
おもちゃで遊んで片付けるまでの工程を比較してみましょう。
 
 
プレイルームと収納スペースが同じ場合
① プレイルームに行く
② おもちゃを出す
③ 遊ぶ
④ 片付ける
⑤ プレイルームから出る
 
プレイルームと収納スペースが離れている場合
① 収納スペースへ行く 
② おもちゃを持ち出す 
③ プレイルームに行く 
④ おもちゃで遊ぶ       
⑤ おもちゃをまとめる 
⑥ プレイルームを出る 
⑦ 収納スペースに行く 
⑧ 片付ける
 
 
こんな風に工程が増えますよね… あなただったらどちらがいいでしょうか。明白ですよね。
 
 
そのため、おうちのゾーニングを見直すというのはとても重要なポイントです。
 
 
お子さんの行動を観察し、そこに無駄な動きが発生していないかじっくり観察してください。
 
 
動線が長すぎると、その間に片付けに対する興味がそれてしまう可能性があるので注意です。
 
 
環境設定はお子さんが片付けに集中できるかどうかの大きなポイントになります。
 
 

声掛けのタイミング

 
 
2つ目は声掛けのタイミングを意識することです。
 
 
皆さんはどういった声掛けをお片付けをするときにされていますか?
 
 
「今からお片付けするよ!はい、始め!」なんて余裕もなく声掛けしていないでしょうか。
 
 
発達障害・ADHDの子どもには先が見えないと不安になる子がいます。 次の予定がわからないとパニックを起こしてしまいそれが苦手につながります。
 
 
そのため、片付けを開始する直前だけ声をかけるのはNGといえます。
 
 
まず遊び始める時に、やめる時のお約束(時間や回数など)を決めます。
 
 
終わりの10分前や残り数回のところで「あと10分(〇回)で終わりだよ~」 といった具合いに、一度声を掛けます。
 
 
そしてその次は5分前、終わる時間までに段階を踏んでいき 「あ、そろそろ終わりなんだな」 と本人が意識できるようにさせてあげてください。
 
 
そうすることで「お片付けの時間だよ」と言われたとき、心に余裕をもって受け入れることができます。
 
 
また、もしやめるタイミングは自分で決める!という我流の強いタイプのお子さんであれば、最初にやめるタイミングを子ども自身に決めさせてあげるというのもOKです。
 
 
その際の声掛けは、30分前くらいに余裕を持ってあげるほうがよいでしょう。
 
 
直前だとやめられなかった時にお母さんのストレスも増大するので、常に時間に余裕をもって伝えていくのがオススメです!
 
 
もちろん、約束通りにできたときは思いっきり褒めることもお忘れなく
 
 
 
 

我が家ではこの2つの対応を変えた結果、私の声掛けがなくても今では寝る前に自分が遊んだおもちゃを片付けるようになりました

 
 
調子が良い時は、1歳になる次男が散らかしたおもちゃまでまとめてくれています。
 
 
苦手なお片付けを克服することで、自信につながるだけでなく、判断力や思いやりも身につくと言われています。
 
 
ぜひできることから取り入れてみてくださいね!
 
 

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お片付けが苦手な子どもが自ら片付け始めるきっかけ作りを多数お伝えしています。
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