「なんで学校に行きたくないの?」
そう聞いても、子どもから返ってくるのは、
「わからない」
の一言だけ。
小学生のお子さんの行き渋りや登校しぶりに悩むママから、よく聞くお悩みです。
理由がわかれば、学校にも伝えられる。
休ませた方がいいのか、少し背中を押した方がいいのかも判断できる。
だからこそ、ママは理由を知りたくなりますよね。
けれど、聞けば聞くほど子どもは
黙ってしまう。
怒ってしまう。
泣いてしまう。
布団にもぐってしまう。
そしてママの方も、
「私の聞き方が悪いのかな」
「もっと早く気づいてあげればよかったのかな」
「私が追い詰めているのかな」
と、自分を責めてしまうことがあるかもしれません。
けれど、まず知っておいてほしいことがあります。
「わからない」は、理由がないという意味ではないかもしれません。
「学校に行きたくない理由」を言えない子どもの中で起きていること
小学生の子どもが「学校に行きたくない」と言うとき、大人はつい原因を探そうとします。
先生との相性?
お友達とのトラブル?
勉強についていけない?
給食が苦手?
教室がしんどい?
もちろん、具体的な理由がある場合もあります。
けれど、子ども自身がその理由をまだ言葉にできないこともあります。
たとえば、
教室の空気がしんどい。
先生の声が強く感じる。
友達の何気ない一言が心に残っている。
予定が変わるのが不安。
失敗したらどうしようで頭がいっぱい。
前日にがんばりすぎて、朝にはもうエネルギーが残っていない。
そんな感覚や不安が子どもの中にあるのに、それを整理して言葉にする力がまだ育ち途中だと、
「わからない」
という言葉になって出てくることがあります。
つまり、学校に行けない理由を言えないのは、
ママの聞き方が悪いからでも
子どもが隠しているからでも
わがままだからでもないのです。
「なんで?」と聞くほど、親子で苦しくなる理由
朝の時間は、ママにとっても余裕がありません。
仕事に間に合うか。
学校に欠席連絡をするのか。
少し遅れてでも行かせるのか。
今日は休ませるのか。
判断しなければならないことが一気に押し寄せます。
そんな中で、子どもに「学校行きたくない」と言われると、つい
「何が嫌なの?」
「ちゃんと言って」
「言ってくれないと助けられないよ」
と言いたくなります。
けれど、気持ちを言葉にする力がまだ育ち途中の子にとって、
「なんで?」と聞かれること自体が大きな負荷になることがあります。
頭の中では
不安・疲れ・緊張・嫌だったこと・感覚のしんどさが
ごちゃごちゃに絡まっている。
そこに「理由を言って」と求められると、ますます言葉が出なくなる。
だから、黙る。怒る。泣く。逃げる。
そんな反応になることがあるのです。
行き渋りは「気合い」や「根性」で乗り越えるものではない
登校しぶりや行き渋りは、気合いや根性だけで乗り越えるものではありません。
そして、ママの愛情が足りなかったから起きているわけでもありません。
ただ、子どもの脳がどこで疲れているのか、どこで止まっているのか、
どんな力が育つと少し動き出しやすくなるのか。
その順番を知らないまま一生懸命対応してきたから、
親子で苦しくなっていたのかもしれません。
だから私は、理由を聞き出す前に、まずママにこの視点を持ってほしいと思っています。
「この子は今、どこで止まっているのかな?」
行き渋りの子にママが最初に見るべきこと
子どもが「学校に行きたくない」と言ったとき、最初に見るべきなのは、行けるか・行けないかだけではありません。
見るべきなのは、
この子はどこで疲れているのか。
どこで止まりやすいのか。
どんな力を育てると、また動き出しやすいのか。
ここです。
たとえば、理由を聞いても
「わからない」と言う子は、
気持ちを言葉にする力が育ち途中かもしれません。
学校ではがんばっているのに家で爆発する子は、
安心できる場所で疲れが出ている場合があるんです。
家では元気なのに学校だけムリな子は、学校という環境で使う脳の力が大きすぎて、家で回復しているのかもしれません。
同じ「学校に行きたくない」でも、子どもによって止まっている場所は違います。
だから、対応も一人ひとり違っていいのです。
「わからない」は、気持ちを言葉にする力を育てるチャンス
「わからない」としか言えない子を見ると、ママは不安になります。
このまま理由を言えないままで大丈夫かな。
学校で困ったとき、先生に助けを求められるのかな。
友達とのトラブルも言えずに抱え込むのでは。
そんな心配が出てくるのは自然なことです。
けれど、ここは見方を変えるチャンスでもあります。
「理由を言わない子」ではなく、
「気持ちを言葉にする力が育ち途中の子」
として見てみる。
そうすると、ママの関わり方も変わっていきます。
無理に理由を聞き出すのではなく、まずは子どもの中で何が起きているのかを見立てる。
その子に合った順番で、安心・言葉・見通し・小さな行動を育てていく。
この順番が見えてくると、親子の朝は少しずつ変わり始めます。
理由を言えない朝も、ママのせいではありません
「なんで学校に行きたくないの?」と聞いても、「わからない」としか返ってこない朝。
ママは本当に苦しいと思います。
けれど、理由を言えないのは、ママの聞き方が悪いからではありません。
子どもがわざと隠しているからでもありません。
わがままだからでもありません。
まだ、気持ちを言葉にする力が育っている途中なだけ^^
だからこそ、理由を聞き出す前に、
「この子は今、どこで止まっているのかな?」
と見る視点を持ってほしいのです。
学校に行けない日も、未来は止まりません。
理由を言えない朝も、ママのせいではありません。
おうちで育てられる力を、一緒に見つけていきましょう。
家では元気なのに学校だけムリな子の“止まっている場所”を見つけるために、無料小冊子をご用意しました。
『家では元気なのに学校はムリ!行き渋りキッズの“動ける力”を育てる4タイプ別サポートBOOK』
この小冊子では、行き渋りキッズの「学校ムリ」を4タイプに分けて、わが子を見る視点をお届けしています。
理由を聞き出す前に、
この子はどこで疲れているのかな?
どこで止まりやすいのかな?
どんな力を育てると動き出しやすいのかな?
と見立てる入口にしてほしいと思っています。


