「ムリ!」「できない!」とすぐ投げやりになる小学生のお子さんに悩んでいませんか?実は、その行動の裏には脳の特性と不安が関係しています。理由を知ればイライラせずに対応できる!やる気を引き出すママの対応の3ステップを紹介します。
思い通りにいかないと全部投げやりになる子の特徴
今日は、私も以前とっても悩んでいた
凸凹キッズ特有の「捉え方」と「言葉」による、
思い通りにならないと全部投げやりになっちゃう子どもの問題についてお伝えします。
こんなこと、ありませんか?
・子どもの希望ではじめた事なのに、些細なことがきっかけで全てが嫌になり、怒って途中で放棄!
(きみの為にここまで来たのに!)
・やりたくてはじめたのに、ちょっと難しそうと感じた瞬間に全面拒否に早変わり!
(え?やりたかったんじゃなかったの?)
・友だちからの「からかい」を真に受けすぎて、学校に行けなくなる。
(それ冗談で言われてるだけ!)
これは、私の娘にも良くあったことですし、多くの受講生のママたちからもよく相談を受ける内容です。
なぜ小学生で投げやりになるの?脳の特性による3つの理由
「どうしてこんなに、投げやりになるの?」
その理由は、発達凸凹キッズ特有の脳の特性にあります。
その理由は、発達凸凹キッズ特有の脳の特性にあります。
主な理由はこの3つです。
①見通しを立てるのが苦手
自分の思い描いた(勝手に描いていた)イメージと違うと、「なんで⁉︎」「わからない!」とフリーズしてしまう。
②不安が強く、少しでも難しいと感じると「できない!」と脳が反応する
落ち着いていれば3秒でできることも、「ムリ!」と決めつけて動けなくなる。
③冗談や比喩をそのまま受け取る
皮肉や軽口が通じず、言葉を真に受けて傷ついてしまう。
この脳の特性により起こるのが、いわゆる100→0思考です。
一度ダメだ!と感じてしまうと、
それまでの努力や工夫を帳消しにして、極端に「もうやらない!」「終わり!」と投げやりになるのです。
たとえ実際に行動を投げ出さなくても、言葉でこんなことを言う子も多いです。
「もう全部終わりだ」
「友だちなんていない」
「明日から学校行けない」
「ゲームぶっ壊したい」
ママからすると「こんなことでそんなになる?」と驚いてしまいますよね。

「もう終わりだ!」と言う子に振り回されないために知っておくこと
ここで大切なのは、子どもの言葉に騙されないで下さいという事!
たとえば、ゲームをやめさせた時に「お母さんなんて嫌いだ!」と言われたとしても、本心は、「もっとゲームやりたかったのに!」なんです。
そこで、ママがイライラして、「そんなこと言うなら、ママだって知らない!」と返してしまうと、子どもは「ママは僕を嫌いなんだ!」と感じてしまいます。
これが、誤解によるミスコミュニケーションの正体です。
小学生で投げやりになる子のやる気を引き出すOK対応:ママができる3ステップ
では、投げやりになる子どもに、ママはどう関わればいいのでしょうか?
答えは、「気持ちをくみとる」+「待つ」+「切り替えを認める」です。
この3ステップで「ムリ!」「もういい!」と投げやりになる子の心を落ち着かせ、自分で立ち直る力を育てることができます。
ステップ① 気持ちをくみとる
まずは、子どもの「悔しい」「うまくいかない」などの気持ちをくみとり、言葉にしてあげましょう。
「できなくて悔しかったんだね」「思ってたのと違って悲しかったね」など、“気持ちの代弁”がポイントです。
ステップ② 待つ(受け止めるだけ・否定しない)
周りから見ると、突然極端なことを言い始めてびっくりするかもしれません。
でも、その言葉を聞いた大人が「良い・悪い」と判断してしまうと、状況が複雑になります。
このとき大切なのは、基本は受け止めるだけ。否定しない。
すぐに正そうとせず、「そっか、そう思ったんだね」と静かに受け止め、子どもが自分で気持ちを整理する時間を“待つ”ことが大切です。
ステップ③ 切り替えを認める
気持ちが落ち着いて動き出せた時には、すかさず肯定!
「もう一回やってみたね」「最後までできたね」と、“行動の切り替え”を具体的に褒めてあげてください。
この3ステップを意識するだけで、「投げやりになる子ども」の感情に振り回されることが減り、ママも落ち着いて関われるようになります。
投げやりになる子どもは、「やる気がない」わけではありません。
実は、不安や失敗への恐れが強く、「できない自分」を受け入れられないだけなのです。
子どもの気持ちをくみとって受け止め、行動が切り替わったら肯定するという流れで対応してみてくださいね^^



