発達障害・グレーゾーンの子が急な予定変更に弱い理由は?
突然の雨や急な用事で、楽しみにしていた予定が変わると、
「なんで!?聞いてない!!」 
「もう全部やだ!行きたかったのに!」
と泣き喚いて何を言っても落ち着かない。
そんな子に、「なんで少し予定が変わっただけでこんなに対応できないの?」と、困っていませんか?

実は発達障害・グレーゾーンの子が予定変更に弱いのには、脳の働きが深く関係しているんです!
2つご紹介します。
発達障害・グレーゾーンの子はこの部分の働きがまだ未熟なため、「予定が変わる=どうしたらいいかわからない!」とパニックになりやすいんです。
私の息子も大荒れでした
ある日、息子がずっと楽しみにしていた外のイベントの日、突然の雨で中止に。
私が「今日はお家で遊ぼっか?」と声をかけると、
「え!?なんで!?行くって言ったじゃん!!」
「中止なわけない!もう最悪!!雨でも行く!」
と大泣きしながら床に転がり、本当に外に出ていこうとし、揉み合いになったり、しばらくの間暴れて、それでもぐずぐずと収まりませんでした。
別の日には、急に買い物に行くことになっただけで、1時間以上動けなかったこともありました。
予定が変わるたびに大騒ぎする息子を見て、私もだんだん辛くなり、いつしか、もう予定はわかっていても伝えない、絶対に行けるとなったら伝えるという形をとるようになっていました。

試行錯誤の日々から生まれたママの声かけ4つの対応法
色々試した結果、予定が変わるときには、次の4つのステップを意識するとうまくいくということがわかってきました。
「予定変更」を細かく説明
急に「予定が変わったよ!」と言うのではなく、変更の理由を詳しく話し、その後の予定などを整理して優しい声でゆっくりと伝えることを意識しました。
「雨が降ってるね」
↓
「イベントは外でやるんだよね」
↓
「みんな濡れちゃうから中止になったんだ」
↓
「けど大丈夫!家族はみんな元気だから、
おうちで楽しいことができるね!」
↓
「イベントより楽しいことしちゃおう!」
このように、状況を一つずつ小さく区切って説明することがポイントです。
子どもが一つひとつ理解しながら、次の見通しを立てられるようにします。
最後に「変更後も楽しいことが待っているよ」と伝えることで、前向きな気持ちに切り替えやすくなりますよ。
次の行動を息子に決めてもらう
「映画観る?それとも工作する?人生ゲームする?」
「おうちで何して楽しむ?」
自分で次の行動を決めてもらうことで、
切り替えがスムーズになっていきました。

小さなごほうびを用意!
「予定が変わったのをいいよっていってくれたから、ゲームの時間を増やそう!」
「一緒に予定を考えてくれたから、今日はおやつにアイス食べてもいいよ!」
「予定変更したからいいことがあった!」と
1つの成功体験として捉えられるような声かけを意識して、小さなごほうびを伝えると、
「予定変更=嫌な思い出」ではなく、「予定変更=いいこともあった!」という記憶に変わり、次回からの予定変更の時にもすんなり受け入れてくれることが多くなりました。
できたことを具体的に褒める
「今日はすぐに次のことを考えられて、すごかったね!」
「イベントは残念だったけど、おうちでも楽しく過ごせたね!」
自分で切り替えられた経験を重ね、それを褒められることで、だんだんと自信が育ってきます!
この対応を続けた結果、「あ、雨降ってるね。じゃあ何しようか?」と、自分から切り替えられるようになったり、
「ダメなら、次に楽しいことを考えればいい!」「また別の日に行けばいいよね!」とポジティブにもなりました。
息子にとって、予定変更は”大きなストレス”だったようですが、「変更しても大丈夫だった」という経験を積み重ねることで少しずつ変わっていきました。
「うちの子、予定変更が苦手で大荒れしちゃう」と
悩んでいるママ、ぜひ試してみてください。
執筆者:にいな あかね
(発達科学コミュニケーション トレーナー)
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