買い物のたびに溢れる欲求、いちいち対応できません!
買い物の時に困るのが、
あれ買って!これ食べたい!と
続々と溢れ出す欲求。
「今日は買わないよ」
「この前も買ったでしょ?」
と伝えても
何度も何度も繰り返す
無限ループにイライラ。
そうしているうちに
癇癪を起こしてしまうことも
あるのではないでしょうか。
少しお買い物に行くことですら、
また癇癪を起こしたら‥と思うと
ためらってしまうことも。
穏やかに買い物ができたら、
どんなにいいか、と思っていたんです。
買って!買って!と大声で泣き叫ぶ
息子はADHD(注意欠陥多動性障害)と
ASD(自閉症スペクトラム)の
ミックスタイプ。
お店では、魅力的なものが
たくさんありますから、
目についたものを衝動的に
「これほしい!」
「買ってよ!」と
次々と要求してきます。
買い物に出る前に
「今日は買わないよ」と
約束をしたこともありましたが
まるで効果はなし。
お店に行くと結局
いつもと一緒。
約束したんだから買わないよ!と
伝えても聞く耳を持たないので
何度も買って!買って!
の繰り返し。
そうしているうちに
大声で泣き叫び
癇癪を起こすので
他のお客さんにもじろじろ見られて
恥ずかしいし、みっともないし
暴れる息子を必死で抱き抱えて
お店を後にしたことが
何度もありました。
買い物に行くと
毎回私はクタクタに
疲れてしまうので、
息子と一緒に
買い物に行くのを
避けるように
なっていました。
ADHDタイプの子はどうして約束を守れないの?
ADHDタイプの子の
特性として、
衝動性の強さと
切り替えの苦手さが
挙げられます。
この衝動性が強いことで
目の前に魅力的なものがあると
今すぐほしい!
手に入れたい!という
欲求が強く、
すぐに行動としても
出てしまいます。
また、絶対にほしい!と
思った気持ちを
切り替えることが苦手なので
買えないよ、
約束したでしょ、と
言われても
簡単に自分の気持ちを
切り替えることはできません。
約束したから、
買えない、と
言われても
自分の気持ちに
折り合いをつけることが
難しいんです。
状況を把握して、戦略を練ってみよう!
状況を変えれば、
そもそも癇癪を起こさなくて
済むことが考えられます。
そのためには、
どんな状況で癇癪を起こしていたかを
把握することが大切です。
例えば、
幼稚園の帰りに
近所のスーパーに夕食の買い物へ行って
お菓子がほしいと言った
夕ご飯の前だから買わないよ、と
伝えたら
怒って泣き、癇癪を起こした
いつも言ってるでしょ!と叱り
抱き抱えて
急いで買い物を済ませて
スーパーを後にした
車に乗ってからも
家についても
大声で30分ほど泣いていた
このような状況だったとします。
この状況の中で、
どこか変えられるところは
ないかな?と考えてみます。
例えば、
幼稚園の帰りには
買い物に行かない。
お腹が空いている状態で
買い物はいかない。
いつも言ってるでしょ!と
叱るのをやめる。
このように、いくつか
変えられる状況が
あると思います。
状況を変えることで、
そもそも癇癪を起こさずに
済む可能性が高まるからです。
毎回同じような状況だな、と
漠然と思っていても、
記憶を頼りにしていると
曖昧にもなり、
確実に状況を
変えることができない場合が
あるので、
いつ、どこで、誰が、
どんな状況で
どんな行動をしたか、等
メモをとっておくことを
おすすめしています。
その方が、
確実に、戦略的に
対策を練ることが
できるからです。
そして、もうひとつ
大事なことが
お母さんの許容範囲を
緩めるということです。
お母さんが、
このくらいならいいか!と
状況を変えることに
寛容になれると
気持ちに余裕が出て、
その分お子さんにも
余裕を持って
接することができるので
不要な衝突を
避けることができます。
ぜひ、状況の把握を
するところから
始めてみてくださいね!