さて今日は
「あれ買って!これ買って!
なんか、わがままになっていない?」
というお話です。
私も二人の子どもの起立性と不登校を
経験してこの感情を抱いた過去が
あります。
「カラダの病気だと思って
見守っていたら、
どんどんわがままになっていない?」
「あれ欲しい」「これ買って」
「縮毛矯正したい」
「メイク道具が欲しい」
「あそこに行きたい」
やるべきことはやらないのに、
自分の欲しいものや、
やりたいことばかり言ってくる。
学校には行かない。
勉強もしない。
生活リズムも整わない。
なのに、
好きなことだけは要求してくる。
こんな時、私もそうだったように
ママは心の中で思ってしまうんです。
「もういい加減にしてほしい」
「なんでやるべきことをやらないのに、
好きなことばかり言うの?」
「私が甘やかしたせい?」
「でも厳しくすると逆効果だし、
どうしたらいいの?」

カラダの病気だから責めたくない。
でも、このまま何でも許していたら、
本当にわがままになってしまうのでは
ないか。
誰にも言えない葛藤です。
「今まで体調不良でどん底まで
落ちていたお子さんの
『あれ欲しい』『これしたい』は、
本当にただのわがままなのでしょうか?」
起立性調節障害のお子さんや、
不安で動けないお子さんは、
朝起きられない。
出かけられない。
思うように体が動かない。
予定通りにできない。
つまり、
自分の生活を自分でコントロール
できない感覚を
たくさん味わっています。
だから回復しかけた時に、
まず出てくるのが、
「これが欲しい」
「これを選びたい」
「ここに行きたい」
という、
自分で選べるものへの
欲求だったりします。
もちろん、
何でも叶えていいという
意味ではありません。
けれど、
その要求の奥には、
失っていた“自分で選ぶ感覚”を
取り戻そうとするサインが
隠れていることがあるんです。
気持ちはいったん受け止める。
でも、要求は枠の中で扱う。
たとえば、
「それいいね」
「そんなものがあるんだね」
「よく見つけたね」
「それが欲しいんだね」
と、まずは興味や気持ちを受け止める。
そのあとで、
「お小遣いの範囲ならいいよ」
「お年玉を使うなら自分で決めていいよ」
「誕生日の候補に入れておこう」
「今月買うなら一つだけ選ぼう」
というふうに、
枠を作って選ばせます。
ポイントは、
要求を全部叶えることではありません。
欲しい気持ちは否定しない。
でも、買い方・選び方・待ち方を教える。
最初はうまく行かないかもしれません。
でも繰り返すうちに
だんだんとコントロールを
覚えていきます。
大事なのはお小遣いの範囲と
決めたら口出ししないこと。
親御さんは無駄使いでしょ⁉
と思ったとしても、
「無駄使いしたな」
「買わなきゃよかったな」
こんな思いをする機会を
子どもから奪わないでください。
もどかしいこともあります。
だけど経験から学ぶ機会は
お子さんには大事な成長のきっかけ。
これが、
わがままを助長する関わりではなく、
自分で考えて選ぶ力を育てる
関わりになります。
私の場合は、
息子は根付(彫刻)の材料や
彫刻刀、和の画材などを
欲しがりました。
娘の場合はコスメや肌ケア商品です。
とにかく、もう歯止めが利かないほどに
欲しがるんです。
私ははじめ、正直こう思いました。
「こんな元気があるなら
勉強できるじゃん」
「やるべきこともやらないで!」
「こんなに買うなんて無駄使いが過ぎる」
だけど、そうではないと知り、
対応を変えると、
ひとしきりやり終えた後は
自己コントロールを覚えていきました。
もう今は物欲に走ったりすることは
まったくありません。
回復途中のお子さんの
「あれ欲しい」「これしたい」は、
育て方の失敗ではありません。
体調不良や不安で、
ずっと自分の思い通りに
動けなかった子が、
少しずつ
「自分で選びたい」
「自分で決めたい」
という力を取り戻しかけている
サインなんです。
だから、
ママがやることは、
全部叶えることでも、
全部否定することでもありません。
気持ちは受け止める。
でも、枠の中で選ばせる。
この関わりに変えていけば、
わがままに見える要求も、
子どもが考え、選び、動き出す
練習に変わっていきます。
お子さんの言動にすべて
答えは詰まっています。
正解を外に探すのをやめて
お子さんの中の答えを
まっすぐに育てるサポートに
変えてみませんか?
その視点を持てた時、
不安だった出来事も、
わが子が自分で考え、選び、
動き出すための
大切なチャンスに変わっていきます。

今日はここまでです。


