さて今日は
「息子・中3
『あの学校に合格しなかったら
人生終わり』の末路」
というお話です。
志望校は高望み。
でも、勉強しない。
この状態、中3のママは
本当にしんどいですよね。
「行きたい高校がある」
そう子どもが言った時、
本当はうれしかったはずなんです。
やっと目標が出てきた。
未来のことを考えられるようになった。
この子なりに前を向き始めたの
かもしれない。
そう思いたい。
だけど現実を見ると、
机に向かわない。
問題集を開かない。
提出物も進まない。
スマホばかり見ている。

そんな姿を見ていると、
つい言ってしまうんです。
「本当に行きたいの?」
「そんなんじゃ無理だよ」
「自分の実力、分かってる?」
でも、言った後に
ママ自身も苦しくなる。
応援してあげたい。
希望をつぶしたくない。
でも、
このままじゃ厳しいのも分かる。
受からせてあげたい。
でも、私が言っても動かない。
じゃあ、どうしたら本気になるの?
本当に行きたいの?
何を高望みなこと言っているんだろう。
信じたい気持ちと、
現実を見て焦る気持ちの間で、
ママの心は揺れます。
実は、私もそうでした。
息子が中3の時、
ある高校に強くこだわっていました。
不登校歴のある息子には
内申点がかなり必要なその学校は
大人から見ると到底不利な条件。
学力もしかり。
なのに、
こんなふうに言っていたんです。
「あの学校に合格しなかったら
人生終わり」
私はその言葉を聞いた時、
胸がぎゅっと苦しくなりました。
そんなふうに思うほど、
この子にとって大事な学校なんだ。
そう受け止めたい気持ちもありました。
だけど一方で、
母としては怖かったんです。
そんなに一つの学校に
人生をかけるみたいに思って大丈夫?
もしうまくいかなかったら、
この子はどうなってしまうんだろう。
そこまで言うなら、
もっと勉強してほしい。
もっと現実を見てほしい。
でも、私が焦って言えば言うほど、
息子は動くどころか、
余計に固執いくように見えました。
その時の私は、
「本気なら勉強するはず」
と思っていました。
だけど今なら分かります。
志望校は言う。
でも勉強しない。
これは、
ただのやる気のなさとは違います。
不安が強い子、
完璧主義の子、
失敗を強く怖がる子には、
理想は高く持てるのに、
現実の一歩が出ない
ということがあります。
頭の中では、
「こうなりたい」
「この高校に行きたい」
「ちゃんとした自分でいたい」
という理想像がある。
けれど、
今の自分と理想の自分の差が
大きすぎると、
その差を見ること自体が
苦しくなるんです。
問題集を開く。
過去問を見る。
模試の結果を見る。
本来なら必要な行動です。
でも、不安が強い子にとっては、
それが全部、
「今の自分の足りなさを見る時間」
になってしまうことがあります。
すると脳は避けます。

勉強しない。
話をそらす。
スマホを見る。
不機嫌になる。
「分かってるし」と言う。
ママから見ると、
逃げているように見える。
でも子どもの中では、
本気でやってダメだったら怖い。
できない自分を認めたくない。
失敗するくらいなら、
まだ本気を出していないことにしたい。
そんな不安のブレーキが
かかっているんです。
だから必要なのは、
いきなり現実を突きつけること
ではありません。
現実を見ても崩れない
心の土台を作ることです。
現実と向き合う脳の土台を作ることです。
まずは、
願いを否定しない。
「その高校に行きたいんだね」
「そこまで大事に思っているんだね」
「そう思える場所があるんだね」
ここで、
志望校が現実的かどうかを
すぐに判定しない。
その子の中に出てきた
未来への気持ちをまず受け取ります。
でも、そこで終わらない。
次に必要なのは、
等身大の一歩に小さくすること。
「今日は問題集を
開くところまでにする?」
「5分だけなら、どの教科にする?」
「今の教科書ってどんなのか見せて」
そして、
その小さな行動を見逃さずに
言葉にします。
「こんな勉強してるんだね」
「とりかかったね」
「今の状態を見ようとしたね」
ここで大事なのは、
結果を褒めることではありません。
取りかかったこと。
途中まで進めたこと。
今の状態を見ようとしたこと。
このプロセスを言葉にすることです。
さらに、もう一つ。
ママの失敗談を話して
完璧主義やこだわりを緩めるサポート。
「ママも最初からうまくできなかったよ」
「失敗してからやり方を
変えたことがあるよ」
「途中で考え直しても大丈夫だったよ」
完璧じゃなくても進める。
失敗しても戻れる。
途中で選び直しても終わりじゃない。
この感覚が育つと、
子どもは少しずつ
現実を見られるようになります。
志望校を下げるかどうかを、
ママが先に決めなくていいんです。
まず必要なのは、
苦しい思考のクセをゆるめて、
今の自分を見ながら
一歩動く力を育てること。
あの時の息子も、
「あの学校じゃなきゃ人生終わり」
と言うほど、
理想にしがみついていました。
でも本当に必要だったのは、
その理想を否定することではなく、
失敗しても終わりじゃない。
今の自分でも大丈夫。
小さく動けば未来は変えられる。
そう感じられる関わりでした。
理想が高い子ほど、
現実の一歩が怖いことがあります。
だから、
「現実を見なさい」と突きつける前に、
現実を見ても大丈夫な脳の状態を作る。
現実にリアルに立ち向かえる
脳の土台をつくるんです。
ここが、
不安で動けない子の
進路サポートの土台です。
進路選択の本当のゴールは、
志望校を決めることだけではありません。
お子さんが、
自分で考え、選び、動き出す力を
取り戻すことです。
ママがジャッジしなくていいんです。
お子さんの未来の作り方があります。
今日はここまでです。
今日はここまでです。


