さて今日は
「能力が高い子ほど行き詰まる理由」
についてお話します。
小学生時代、
なんでもそつなくこなし、
テストはほとんど100点。
こだわりが強くて、
物知り博士。
クラスでも一目置かれているし、
勉強以外も結構できて
成果も出せる。
なのに、高学年になり、
中学生になり、
いきなり不登校に…
なんでうちの子が⁉
やればできるのに⁉
とまた元に戻そうとする。
でも、立ち行かない現実に
打ちひしがれてしまっていませんか?
こんな「能力が高い子」は
・自分の力や感覚をよく分かっている
・集団よりも
「自分のペース」を大事にしたい
・順位や評価が前に出た瞬間、
楽しさを失う
・意味が見えないとエネルギーが出ない
こんな特徴をお持ちです。
これは、
能力が高い子
感覚が鋭い子が
負荷の高い環境でよくぶつかる壁です。
さらにこんな子が不登校になると
気になるのが、
「能力が劣っている子をバカにする発言」
です。
ここだけを切り取ると
性格が悪くなったように
見えるかもしれません。
でも少し見方を変えてみてください。
これは多くの場合、
自分の価値を正しく測れず、
“上下”でしか測れなくなっている
サインです。
・優劣
・順位
・できる/できない
こうした環境に長くいると、
「自分はどこにいるのか」を
確認するために
無意識に他人を下に置こうとします。
以前受講されたSさん。
一見、自信があるように
見える中学2年生の男の子のママ。
・成績は上位
・陸上もエース
・先生からの評価も高い
でも不登校になったある日、
こう言いました。
「もう走る意味がわからない」
ママは驚きます。
「え?なんで?逃げるの?」
「せっかくここまできたのに」
「もう陸上しかないのに」
さらに、後輩に対して
「できないやつって意味ないよな」
そんな発言も出てきました。
自信があるように見えて、
どこか尖っている。
実は、このお子さんは
“勝てない自分”を
極端に怖がっていました。
順位が落ちる。
タイムが伸びない。
評価が下がる。
その瞬間、
自分の価値まで下がる感覚になる。
だから、
他人を下に置くことで
自分の位置を確認していたんでしょう。
これは、強気なように見えて
とても不安定な状態です。
本音はこうだと思います。
「勝つために走るの、もうしんどい」

本当は、
やめたいのではなく、
“物差しを変えたい”。

順位ではなく、
記録ではなく、
自分が納得できる走り方をしたい。
自分で考えて、
自分で選びたい。
これは逃げではありません。
主体性の芽です。
賢いお子さんだからこその
正直な気持ちの芽生え。
でもここで、ママが
無理に外の基準に従わせたり、
「じゃあ好きにしなさい」
と完全につき放すと、
不安は消えません。
そしてママの中には、
・陸上を辞めるって言い出したら?
・このまま何もしなかったら?
という不安が積もる。
そこで必要なのは、
問題は、やめるか、続けるかの
二択ではないということ。
「あなたは何が怖い?」
「何を守りたい?」
「どんな形なら納得できる?」
と一緒に言語化することです。
競技をやめる問題ではなく、
“評価の基準をどうするか”の
問題なんです。
納得する答えを見つけたら
こんなお子さんは折り合いをつけて
いきます。
白か黒かではない
そんな視点を言葉で授けてあげましょう。
今日はここまでです。


