起立性調節障害って、
声かけで治る病気なんですか?
いいえ。
起立性調節障害は、
声かけで治す病気ではありません。
診断・治療は
医療機関で行います。
家庭での会話は、
子どもの不安を必要以上に強めず、
自分で考えて動くための土台を
支える役割があります。
こんにちは!
起立性調節障害・不登校・不安で動けない子が、朝から笑顔で挑戦し始める力を育てる
発達科学コミュニケーション
トレーナーの大下真世です。
起立性調節障害は
声かけで治す病気ではないのに、
なぜ毎日の親子の会話が
大事なのでしょうか。
この記事では、
起立性調節障害の治療と
家庭でできるサポートの違いを整理しながら、
親子の会話で大切にしたい
ポイントをお伝えします。
- 起立性調節障害と親の声かけの関係
- 医療と家庭でのサポートの役割の違い
- 子どもの不安を和らげ、自分から動き出す力を育てる関わり方
なぜ起立性調節障害の子に親子の会話が大切なの?
私がサポートしているお子さんたちを見ていると、体調が悪いことに加えて、
「また具合が悪くなったらどうしよう」
「今日もできなかった」
「みんなはできるのに自分だけできない」
「ちゃんとできないなら、もうやらない方がいい」
そんなふうに、
不安やネガティブな考えが
どんどん強くなっている子が少なくありません。
実際、研究でも、
起立性調節障害と関連の深い
起立不耐症やPOTSの子どもたちには、
不安や抑うつなどの
心理的な症状が多くみられることが
報告されています。
[参考文献①②]
だからといって、
「不安が原因で起立性調節障害になった」
ということではありません。
身体のつらさが続けば、
「また具合が悪くなったらどうしよう」
という不安が強くなることもある。
反対に、強い不安や緊張が
身体症状を悪化させることもある。
身体と心を切り離して
考えないことが大切なんです。
実際に身体は少しずつ回復してきているのに、
「また失敗するかもしれない」
というブレーキがかかって、
次の一歩が踏み出せないこともあるんですね。
だから
家庭でやるのは、
病気を会話で治そうとすること
ではありません。
・不安を必要以上に強めない。
・自分の状態を言葉にできる。
・「できなかった」で終わらず、
じゃあ次はどうしようかと考えられる。
そんな身体が回復したあとに、
強いブレーキになるネガティブな脳の反応を落ち着かせ
自分で動いていくための土台を
毎日のコミュニケーションの中で
育てていくんです。
医療か、声かけか、
どちらかではありません。
医療を受けながら、
家庭では
生きづらさを解消する思考パターンを手に入れてもらう。
私はそこをママたちにお伝えしています。
医療と家庭でできることはどう違う?
| 医療機関 | 家庭 |
|---|---|
| 身体の状態の確認 | 日々の体調や気持ちを受け止める |
| 診断・治療の判断 | 不安を必要以上に強めない関わり |
| 治療方針の検討 | 自分で考え、選び、動く土台づくり |
家庭での関わりで大切にしたい3つのこと
1.不安を必要以上に強めない
できなかったことばかりに注目せず、
安心して過ごせる関わりを意識します。
2.自分の状態を言葉にできるよう支える
体調や気持ちを本人なりに表現し、
必要なサポートを周囲に伝えられる
土台をつくります。
3.「できなかった」の次を考えられるようにする
失敗を責めるよりも、
次はどうするかを
少しずつ考えられる関わりを大切にします。
まとめ|医療と家庭の両方から支えよう
起立性調節障害は、
声かけで治す病気ではありません。
ですが、強い不安や緊張が
身体症状を悪化させることもあるため、
身体と心を切り離して考えないことが大切です。
診断・治療は医療機関に相談しながら、
家庭では、子どもが自分で考え、
選び、動ける思考パターンを
育てていきましょう。
【参考文献】
①小児POTSにおける不安・抑うつの有病率
Kakavand B, et al.(2024)Cureus.
② 思春期POTSの分類と不安との関連
Mizutani M, et al.(2024)BioPsychoSocial Medicine.



