繊細で「いい子」だったのに、急にこだわりが強くなる理由

不安で動けない

さて今日は、

 

「繊細な子が起立性調節障害になると、

なぜ急にこだわりが強くなるのか」

 

というお話です。

周りの空気をよく読める。

友達とも仲がよく、

先生からも「しっかりしています」と

言われる。

 

頼まれたこともきちんとこなす、

いわゆる「いい子タイプ」だったわが子。

 

順調に育っている!

そう思って育てていましたよね。

 

ところが、

起立性調節障害になった頃から、

「このペンじゃないと嫌」

「前髪が1ミリでもずれたら許せない」

「部活の顧問の言い方が許せない」

「ちゃんと掃除をしない子はダメ」

と、急にこだわりが強くなった。

 

少しでも予定が変わると不機嫌になる。

家族の何気ない一言に反応して、

いつまでも怒っている。

 

そんな様子を見て、

「前はこんな子じゃなかったのに、

どうして急に?」

と戸惑っていませんか?

 

ママは、

「そんな細かいこと、

気にしなくていいよ」

「人にはそれぞれ事情があるんだから」

「もう少し柔軟に考えたら?」

と伝えたくなりますよね。

このまま、

わがままになってしまうのではないか。

人間関係で困るのではないか。

そう心配になるからです。

けれども、このこだわりは、

単なるわがままでも、

性格が悪くなったのでもありません。

 

繊細なタイプの子は、

周りの人からどう思われているか。

間違っていないか。

きちんとできているか。

を手がかりに、

自分の安心を保っていることがあります。

 

空気を読めるのも、

人に合わせられるのも、

実はそれだけ周りの情報を

細かく受け取っているから。

小学生の頃は、

先生もクラスもほぼ同じで、

一日の流れも比較的わかりやすい。

 

勉強や人間関係も、

なんとか頑張れていたかもしれません。

ところが中学生になると、

友達関係が複雑になり、

教科ごとに先生が変わります。

 

部活動や行事も増え、

生活のスピードも一気に上がる。

 

勉強は難しくなり、

提出物、授業態度、身だしなみなど、

勉強以外のことまで

評価される場面が増えていきます。

 

気を遣いながら一日を過ごし、

次々に入ってくる情報を

頭の中で整理する時間もない。

 

生活態度までも

評価の対象になり、

校則や挨拶など油断できない。

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それでも、

「ちゃんとしなければ」

「みんなに合わせなければ」

と頑張り続ける。

その負荷が、

その子の処理できる量を超えると、

安心を守るために、

「こうでなければならない」

という自分のルールに、

強くしがみつくことがあります。

 

つまり、

こだわりが強くなったのは、

その子が急に頑固になったのではなく、

不安が増えた脳が、

安心できるものを必死に探している状態

かもしれないのです。

ですから、

「気にしすぎ」

「そんなことで怒らないの」

と正そうとすると、

子どもは安心を取り戻すどころか、

 

「わかってもらえない」

「もっと自分でちゃんとしなければ」

と、さらに不安を強めます。

 

そんなとき、

ママにやってほしいことは2つです。

一つ目は、

ジャッジせずに、

いったん受け止めること。

「そう思ったんだね」

「そっか、そこが気になったんだね」

これは、

子どもの言い分に

賛成することではありません。

 

正しいか間違っているかを判断する前に、

「自分の感じ方を否定されなかった」

という安心を届けるための会話です。

二つ目は、

見通しを持たせること。

不安が強い子にとって、

このあと何が起きるかわからないことは、

それだけで大きな負荷になります。

「明日は部活があるから、

7時半頃に家を出ようかな」

「それまでに朝ごはんを食べて、

制服に着替えられるとよさそうだね」

と、答えを迫るのではなく、

ひとりごとのように、

短く予定を伝えてみてください。

 

先の流れが頭の中に描けると、

子どもが自分で動くための準備が

しやすくなります。

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こだわりをなくそうとする前に、

「この子は今、

何がわからなくて不安なのだろう?」

と捉え直してみる。

それだけで、

ママの声かけは変わります。

 

そして、

「わかってもらえた」

「次に何をすればいいかわかった」

という小さな安心が積み重なると、

子どもは少しずつ、

自分のルールだけに頼らなくても

動けるようになっていきます。

 

今日はまず、

「そう思ったんだね」

と、正解を教えずに受け止めることから

始めてみてくださいね。

 

今日はここまでです。

 

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