吃音のある娘が小学生に!問題は公文の宿題の量
娘は2歳10ヶ月に吃音を発症し、それから良い悪いを繰り返し小学校に入学しました。
入学に伴いだんだん増える宿題。なんでもやってみたいと思う娘は入学と同時に公文を始めました。最初は楽しそうにやっていた宿題でしたが単調で枚数が多いプリントの宿題にだんだんやらなくなってきました。
公文をはじめて約3ヶ月、宿題を子どもがやったかどうか気になり「宿題やったの?」と聞いただけでその場で地団駄を踏み床をドンドン!机をドンドン!奇声を発する始末。
真面目で完璧主義の娘なので間違えることがそんなに嫌なのかと思い「間違えてもいいんだよ」と伝えても癇癪は激しさを増し火に油でした。
私も最初は我慢はするもののつい感情的になり娘に反応・・・。結果、吃音の悪化要因とされているストレスが増加。吃音は良くなるどころか徐々に悪化していきました。
宿題をネガティブなものにしたくないので公文をやめようか考えましたが、習い事を辞めるのは簡単だけど「私にはどうせ無理」という記憶が残って欲しくないので、この現状を変える挑戦をしました!
癇癪の裏に隠された本音にフォーカス!吃音っ子の本音とは
最初に注目をしたところは娘の本音である「癇癪の原因追及」です。吃音はストレスに非常に弱く、まさしく娘はストレスがあると吃音が悪化しやすい傾向があります。
小学生になったと言ってもまだ1年生です。どんなところに苦労を感じるのかを観察することが非常に大事だと感じました。その結果、見えてきたことは2つあります。
1つ目は消しゴムを用意することが面倒臭いということ、
2つ目は1人でやることが苦痛だったということでした。
ママが見方を変えた!小学生吃音×癇癪っ子への対策方法
消しゴムを用意することが面倒臭い
なぜこのことに気づけたかというと、見方を変えたからです。鳥の目線になり、娘が癇癪を起こしている時に俯瞰し注目してみました。すると、癇癪を起こしている時の共通点は消しゴムだったことに気づきました。
試しに消しゴムつきの鉛筆を渡してみたところヒットしました!これ以後癇癪を起こす回数をグッと減らすことに成功しました。
1人でやることが苦痛だった
辛いことや嫌なことを共にやってくれる人がいると辛い時間が過ぎるのが早く、そして楽に感じられることありませんか?宿題が辛いということは見て分かったので娘の特性を考慮し「タイムを測ってみようか?」と提案してみました。
案の定ヒット!ゲーム感覚で取り組みました。ここで重要なことは、本当のタイムは測らないということです。ここでの目的は娘がママと一緒にやっているという感覚を得ることだからです。
とはいえ宿題やったのかな?と心配になる時はありますよね。そういう時は「あれ?そういえば宿題ってどうだっけ?」と横並びの目線に立って聞くと角が立たず子どもも答えてくれやすくなりますよ。
癇癪が無くなると吃音も落ち着いた
そんな日々を続けていくと、公文の前日に宿題の確認をすると、嫌な態度を見せずに「もう終わったよ!」という返事が!!公文の宿題をいつの間にか計画をたて勉強をするという時間が格段に増えました。
これが、行動力がアップした!ということです。自分の行動に自信がついたことでストレスで左右されていた吃音がグッと良くなりました!
癇癪には理由があります。その理由を解き明かすと「こんなことで怒ってるの?」と理解し難いこともあると思います。ですがそれをクリアにしてあげると苦手意識が解消され子どもの行動力はグッと増えます!
全てのストレスを無くすことはできませんが、ママができることはたくさんあります!苦手意識の困難や課題を乗り越えられる自信をつけさせ、ストレスに弱いとされている吃音に惑わされない、揺るぎない自信をつけさせてあげましょう!
執筆者:いわもとあさな
(発達科学コミュニケーショントレーナー)