忙しい時に限ってお子さんとのコミュニケーションが上手くいかないと感じた経験はありませんか? 吃音×繊細キッズは言葉以外の要素から間違った解釈をして不安になっていることがあります。そこで、今回はお子さんの対応のポイントをご紹介します!
繊細な子どもは不安を解消すると繊細さも吃音もよくなる
吃音もあって「繊細な面もあるな〜」と感じることはありませんか?
繊細な面があるお子さんは、人の表情や仕草をよく見ていたり、人の感情の変化に敏感なため、ネガティブな情報もキャッチしやすい特性があります。すると、些細なことでも影響を受けて不安を感じやすく、放っておくと吃音悪化の原因となることもあります。
だからこそ、吃音と繊細な面は分けて考えず、一緒に対応してあげることが大切です。
忙しいママが繊細な子どもについやってしまうNG行動
繊細で吃音のある娘はちょっとしたことで落ち込んだり、自信を失うような子でした。
私は忙しい毎日に余裕がなく、常に時間に追われていました。それでも肯定的な言葉で娘に話しかけるように意識していました。けれど知らない間に、繊細な娘に不安を与えてしまっているNG行動をしていたのです。
ある日の朝、登園の準備をしている時に、「あと〇分で行くよ!」と話しかけると娘に「怒らないで」と言われたのです。私は「え??」と疑問だらけでした。なぜなら私は全く怒っておらず普通に話しかけただけだったからです。
けれど、振り返ってみると朝の慌ただしい生活音や急ぎめの口調、表情などから繊細な娘にはネガティブな情報として伝わっていたのかもしれないと気づきました。
この経験から、話す内容だけ肯定的な言葉では繊細な娘には伝わっていないこと。そして言葉以外の要素から『怒られている』と勘違いしてしまうほどのミスコミュニケーションに繋がる可能性もあると感じました。
肯定的な言葉で伝えようとしても、お子さんに届かないのは悲しいですよね。
けれど心配しないでください!繊細な娘にも、あるポイントさえ押さえて話すと、「怒らないで」なんてことは言われなくなり、言葉が届くのでスムーズに行動してくれるようになりました。
時間のないママでもできる!吃音を落ち着かせるOK対応3選!
対応を変えると、肯定的な要素と一緒に言葉が届くため繊細なお子さんでも安心します。ママとの会話にストレスを感じず安心できるようになると吃音も落ち着きます。
これからご紹介する3つのOK対応でミスコミュニケーションを防ぎ、しっかり肯定の言葉を届けましょう!
にっこり笑顔で話しかけましょう
これが一番伝わりやすく、大切なことです。
普通の顔、つまり真顔は身長の低い子供が見上げると怖いと感じます。なので、子供に話しかける時はにっこり口角を上げて笑顔を意識しましょう。
柔らかい・優しい声で話しましょう!
角のない丸みを帯びた優しい声をイメージして話してみましょう。特に繊細、不安が強いお子さんの場合はおすすめです。
全く同じ言葉でも、子供の脳では受け止められ方がガラッと変わります。この対応を続けていくと吃音もよくなってきますよ!
近づいてから話しかけましょう!
距離が離れていると、ついつい大声になってしまいます。すると、繊細なお子さんは怒られていると勘違いすることもあります。
距離が離れている時は、お子さんに近づいて話しかけてみましょう。
どれも特別な準備は必要なく、今日からできることばかりです。普段から意識していけば、お子さんもどんどん変わっていきますよ。
執筆者:藤野ゆっこ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)