「吃音がある子どもを待てない」自分に罰を与え続けた日々から解放された!
私は小学3年生の吃音のある娘のママです。娘は2歳10ヶ月から吃音を発症しました。
発症時は、非常に連発が多かったです。一つの単語に対して10回は「あああああ」となっていた時もありました。
私も吃音持ちですが、子どもの吃音の多さに驚きました。
私は元々会社で勤めていたので、「急ぐ」ことが身につき常にセカセカしていました。そのせいか、吃音がある子どもの話しがなかなか終わらないことも苦痛でした。
でも、吃音者だから分かるのです。どもりたくてどもっているんじゃない。と。
しかし私のせかせかした性格もニョキっと顔を出し「早くして!」という気持ちも湧き出てきてしまう。
この葛藤から、心から笑える日々が無くなり、娘の吃音が許せない自分が嫌で、私自身に罰を与える日々でした。
ところが、こんなせっかちだった私が、子どもを急かすことがなくなり、子どもの吃音がス〜っと落ち着いたんです!その秘訣は子どもへの肯定のテクニックを知ることができたからです!
急かされる日々は吃音が良くなりにくい
そもそもなぜ私はこんなにセカセカしていたのでしょうか。その答えは「真面目」だからです。
自分で真面目というのもおこがましいことですが、この「真面目」はあまり良い意味ではありません。
仕事やどうしても遅刻してはならない、期日に間に合わせる意味では真面目な性格は功を奏しますが、その「真面目」さを家庭でも盛大に撒き散らし、毎日のように子どもを急かす声かけをしていました。
「早く靴を履いて!」
「まだ靴下履いてないの?」
「ジャンパー早く着て!」
「あー、お花とか今見なくていいよ!歩こう!」
過去に行けるタイムマシーンがあったら「何をそんなに急いでいるんだい?」と、過去の自分に問いかけに行きたいです。
何事も「早く!早く!」という呪いに支配されていたのです。
一般的には吃音は発症してから1年は様子を見るというのが今の常識ですが、発達科学コミュニケーションは違います。
発症してすぐの対応が一番よくなりやすいのです!
娘は吃音が一番良くなる時期にこのようにママから急かされた日々を送っていたわけですから、吃音が良くなるわけはありませんでした。
子どもを肯定するテクニックで吃音がみるみる良くなる!
吃音が良くなり出したのは、子どもを肯定する10のテクニックを実践してからです。
その中でも特に効果的だったことは、子どもに関心を持ち、すぐに声をかけること。
「〇〇やっているね」
「やろうとしたね!」などです。
それだけでも子どもは「自分に関心を持ってくれた!」と行動力が上がります。
このように様々な視点から肯定をしていくと、
「娘ってこんなにできるようになっていることがあるんだ」
「私がやって!と言わなくても、私が待つことができればできるんだ」と次々に新たな気づきを得られる日々が待っていました。
私が待てずに指示をたくさんしていたことで、行動にストップがかかっていることもあり、肯定し褒め続けることで行動力がアップしました!
そして、子どもがどもることに私が注目しなくなりました。そんなことより、どこを褒めてあげようか探している自分がいるのです。
そうしたら毎日が楽しいんです。子どもたちのみるみる変わっていく行動の変化が嬉しく、気づけば以前のセカセカママ代表の私はいなくなっていました。
大人がせかせかしないと子どもの吃音は落ち着く!
ここで気づいたことが2つあります。
急かす必要って、子育てではほぼない
急がないので子どもの緊張・ストレスもなくなった結果、吃音がス〜ッと落ち着き出したのです。
子どもを信じてあげられてなかった
信じられないから指示してしまう。
つい否定からの会話になってしまう。
できないと決めつけてしまう。
しかし、肯定を知り実践していくことで、些細ですができていることも尊く思えるのです。
そして、「できて当たり前ではない」ということに気づけた私自身に、ハナマルをあげられています。
いかがでしたか?
私と同じようなセカセカママ!一緒にセカセカを卒業して、ニコニコ待てるママになり、子どもたちの行動力をあげて吃音を良くしていきましょう!
執筆者:いわもとあさな
(発達科学コミュニケーショントレーナー)