2歳の吃音キッズに対応バッチリ!でも吃音をぶり返す! ぶり返しを卒業できる必殺技

吃音
2歳の吃音キッズに吃音に良い対応を丁寧にしても、ぶり返しで一喜一憂しているママはいませんか?幼児期は言葉の発達が未熟で、言葉の負荷がストレスとなり吃音をぶり返すことがあります。言葉の発達を促してぶり返しを予防する方法をお伝えします。

2歳で発症した吃音のぶり返しは言葉の未熟さが影響する

吃音はストレスに弱い特徴があり、意外と見落としがちなのが言葉の負荷によるストレスです。
 
 
例えば、「うちわ」を見て、名詞がわからない場合、頭の中では「暑い時に仰ぐやつだ」とわかっていても名詞が出てこないので、「あれ、何ていうんだっけ?」となります。
 
 
 
 
すると会話になったとき、吃音体質の子はどもりやすくなるのです。
 
 

吃音が落ち着いてはぶり返すたびに一喜一憂していた私

「一年以上吃音なく過ごせれば、再発しない」
という言葉に固執していた私は、吃音に良い対応を丁寧にしているのに、当時2歳だった娘の軽い連発が時々出るだけでひどく落ち込んでいました。
 
 
「せっかく良くなっていたのに、対応も丁寧にしているのに何がいけなかったの?」
自分を責めていました。
 
 
 
 
そこで言葉の負荷によって吃音をぶり返していることに気づいた私は、
娘への声かけを言葉が発達しやすい声かけに変えてぶり返しをスッと落ち着かせることができました。
 
 

一喜一憂するママの気持ちは表情に表れて子どもの吃音を悪化させる

吃音のぶり返しで「あ〜また吃音出てる」とママが落ち込んでいては、表情に出さないようにしていても、実際にはママの表情にわずかに出てしまい、それを子どもはよ〜く見ています。
 
 
 
 
「なんかどもっちゃうとママが嫌な顔をするな〜」と思っているんです。
そうなると、子どもはどもることに意識し始めてどもるたびに自分で自分を責めるようになります。
 
 
このように吃音に対してネガティブな記憶ができると吃音悪化の一途を辿ってしまうので、
なるべく早くママの気持ちをラクにして吃音をぶり返しにくい脳にしていくことがとても大事です。
 
 

2歳の吃音キッズの言葉の発達を早める方法3選

2歳といえばまだまだ言葉は発達期です。
思ったことがスッと言えないのは当たり前です。
 
 
とは言っても、吃音の症状はなるべく出ないようにした方が良いので、
吃音に良い対応を丁寧に実践し、それでも軽くぶり返す吃音には 「まだ2歳だし、多少は仕方ない」と捉えましょう。
 
 
 
 
これらのことを前提に、言葉の発達を早めていきます
では、どうやって言葉の発達を早めたらいいのでしょう? 一つずつお伝えしますね。
 
 

◆その1 子どものしていることを実況中継で褒め、言葉の発達を早める

子どものしていることを実況中継で褒めることも子どもの言葉を発達させ自信も育つ、まさに一石二鳥な方法です。
 
 
実況中継で、話す言葉を短くしたり長くしたりすることで、言葉の発達段階に応じて対応することができます。
 
 
吃音が出ている時は脳にあまり負荷をかけたくないので、
子どもが2語文で話すなら2語文で実況中継し、吃音が落ち着いているなら+1語の3語文で実況中継して言葉の発達を促します。
 
 

◆その2 好きな遊びを通して言葉の発達を早める

好きな遊びをすると会話の量が増えるので、言葉を発達させることができます。
好きなことには「嬉しい」「楽しい」という感情が動きます。
 
 
この感情が動いた方が言葉を話す頻度も格段に増えるので、話す頻度が増えれば増えるほど、言葉が発達していきます
 
 
好きな遊びや好きなことで、思う存分語れる機会を作ってあげましょう。
 
 

◆その3 絵本の読み聞かせで言葉の発達を早める

語彙力を育てるのに有効なのが、絵本の読み聞かせです。
会話というのは、そもそも語彙力がなければスムーズな会話は成り立ちません。
 
 
冒頭でも述べましたが、「うちわ」を見て「あれはうちわだ」と名詞が出てこなければ、
それだけで脳に負荷がかかるので吃音が出やすくなるのです。
 
 
そこで、ママが「うちの子こういう絵本好きそうだな」と思って絵本を選ぶのも良いですが、子どもに絵本を選んでもらうのもおすすめです。
 
 
 
 
子どもが気に入った絵本で読み聞かせをすると「楽しい」「ワクワクする」といった感情が生まれやすくなります。
 
 
感情とセットで覚えた言葉は記憶に残りやすいので、言葉の発達が早まります。
2歳の吃音キッズに、否定的な注目もなく、吃音に良い対応をしているのに「吃音をぶり返してしまう」場合は、言葉の負荷がストレスになっています。
 
 
ママの声かけで言葉の負荷を取り除いてあげて、
親子のコミュニケーションでさらに言葉の発達を早めてあげると吃音のぶり返しはなくなりますよ。
 
 
執筆者:はせがわかすみ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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