吃音が良くなる環境作りを優先したがうまくいかない日々
私は吃音のある小学2年生の女の子、年長の女の子、2歳の男の子の3人のママです。
仕事や家事、育児・・・吃音っ子ママたち、いつも本当にお疲れ様です。
環境調整法はご存知ですか?子どもに我慢させたり、過剰な要求をすると、ストレスがたまり吃音が悪化する傾向があることから、これらのストレスをなくすよう環境を整えることを言います。
ところが、「娘のために!」と、わがままや要求を我慢し、対応していると、ママのストレスが増えていきます。すると、私もストレスを溜め込むようになり夜になると疲労が限界にきて不機嫌になってしまっていました。
気がつくと、吃音に良い環境とは程遠くなっており、また吃音に良い環境作りをしてあげる事ができなかったと、後悔ばかり。もちろん吃音は良くなるどころか悪化の一途をたどるようになってしまいました。
吃音が良くならない原因は私のストレスだった!
私が吃音に良い環境を第一に考え頑張ってたにも関わらず、この時期、娘の吃音は悪化する一方でした。なぜならば、私がずっとイライラしていたからです。
私は怒ったり叱ったりしていたわけではありません。それは吃音に良くないので、言いたいのを我慢していました。ですが、その我慢でストレスが溜まりイライラが顔や態度に出てしまっていました。
ここでわかったことは、特に吃音のある娘は、私がイライラしていると感じるだけで自分のせいだとストレスを感じやすくなるという事でした。
そのため、吃音が良くなるどころか悪化するサイクルになってしまっていたのです。
ではどうすれば良いのかというと、吃音を治す特効薬はママが自分を許すこと、つまりママ自身が「自己受容」することでした。
吃音っ子ママには絶対必要な自己受容!
自己受容とは、ありのままの自分を否定せず受け入れ、失敗や過ちも含め自分という人間をマルっと受け入れることです。
・吃音が気になるとき→そうかそうか、気になるときもあるんだね。
・子どもたちがずっとYouTube観ていてイライラする→そうかそうか、イライラしているんだね。
・子どもたちが指示を出さないと動かなくてイライラする→そうかそうか、それが嫌なんだね。
・なんか良くわからないけどイライラする!→そうかそうか、甘いものでも食べて一息入れよう。
・元気が出ない→そうかそうか、笑えないんだね、毎日頑張ってるもんね。
吃音のある子を育てていると子どもが話しかけてきた時、流暢に言葉が出てくるわけではないのでその都度少なからずママにもストレスがかかります。
私は家事や仕事の手を止め、どもりながらも話している内容に集中し笑顔で答えることに必死でした。ところが、たくさん話しかけられたりどもりが強い時はどうしても吃音のない子と話している時より気を遣ってしまっていました。
ここで自己受容をします!吃音が強い時は可愛い我が子なのにストレスを感じてしまう、そんな自分に肯定も否定をしない言葉を自分に言い聞かせるのです。
このように自分に湧き上がってくる全ての負の感情に自己受容をしたところ、だんだん物事を客観的に見ることができるようになり子どもたちに過度な期待をしなくなりました。
自己受容が出来てくると
「寝る前だけ子どもたちにイライラしない挑戦をしよう」
という考えが生まれました。
今までは24時間否定はしてはいけないと気を張り、出来ない自分にストレスを感じていました。
それが自己受容することによって寝る前だけ意識してみようと自ら肩の荷を下ろすことによってイライラを感じることが少なくなり、子どもたちが出来ていることだけに注目しようと前向きになれました。
吃音は良くなると確信した!自己受容で得たことはママの笑顔が一番大事だということ
一番大事なのはママの笑顔なんだと気づきました。気づきから得たことは2つです。
1つ目は自己受容することにより自然と笑顔でいられる時間が増え、それが家族のコミュニケーションを円滑にするんだと実感したことです!
2つ目は、ママの笑顔は吃音にも効果抜群だということです。すぐには効果は現れませんがママが笑顔だと確実に子どももストレスが減るので吃音も良くなることがグッと増えました。
時にはどうしても笑顔になれないときもありましたが、そんな時は無理にでも口角をあげたり作り笑いをすると、のちに「笑顔を作ってよかった」と思えるのです。
子どもたちはまだ自ら行動は出来ないので発達科学コミュニケーションのテクニック「褒めのサンドイッチ」という、行ってほしいことを指示して、行動しようとしたらまた褒める!という指示だし方法でスッと行動してくれるようになっています。
このようにママが自己受容できるようになると子どもたちも家庭が安心できる場になり自然と良いサイクルが生まれます。
吃音はストレスで悪化する場合がありますので、「私の子もストレスで吃音が悪くなるかも・・・」と思い当たる場合は効果は絶大です。ぜひ、自己受容をご自身に行いご自身にハナマルをつける習慣をつけてみてくださいね!
執筆者:いわもとあさな
(発達科学コミュニケーショントレーナー)