完璧主義な子どもは自分の思い通りにならないとストレスを強く感じることがあり、吃音や繊細さが悪化してしまうことがあります。そこで、この記事ではストレスを感じても長引かせずに切り替えられる対応をご紹介します。
完璧主義は時に行動を制限してしまう厄介もの!
繊細なお子さんの特徴の1つに完璧主義があります。些細な違いに敏感に気づいてしまうからこそ、他の人は気にしないような小さなミスでも気になってしまい「間違えたから全部ダメだ!」と白黒思考という極端な考え方になってしまいます。
すると、自分の思った通りにいかないと途中でやめたり、難しそうなことには挑戦しようとしないなど行動を制限するようになります。吃音をよくするためには、行動量を上げて脳を発達させていきたいところですが、完璧主義が邪魔をして上手くいかないことも多々あります。
そんな時は、ママが上手に気持ちを切り替えられるようサポートすることが大事です。
吃音×繊細な長女は間違えると座り込み感情を爆発!
吃音×繊細な長女は完璧主義なところがあり、家でダンス練習をする時、1つでも間違えると踊るのをやめて座り込んだり、怒って悪態をついていました。そんな娘に私は「間違っても大丈夫だよ!」と声をかけていましたが、さらに怒らせてしまっていました。
なぜなら、自分の理想通りにいかずに苛立っている娘の脳は暴走しており、そんな状態では何を言っても逆効果になっていたからです。
そこで、私は何も言わないことにして様子を見ることにしました。すると数分で自分で気持ちを落ち着かせダンス練習を再開してくれるようになりました。そして次第に、間違えても最後まで踊ることも増えていきました!
ママが完璧主義な子の感情の暴走を落ち着かせるOK対応
「じゃあこうしてみたら?」「こうなっているからじゃない?」と子どもに口出しすると、感情の暴走が余計長引き逆効果になります。暴言や悪態などはスルーして、ありのままを受け入れる姿勢を見せましょう!
「もうやめる!」「ばか!」という言葉や、物を投げたり、叩いたりすると、ママはつい反応しがちですが、そこは徹底してスルーです。
<スルーする時のポイント>
◆視線や体を向けない
◆否定的な表情・態度・言葉・感情を示さず平静な態度をキープ
◆褒める準備をする(褒め逃しがないように子どもに気付かれないように観察)
もしスルーできずに感情的になってしまいそうだったら、家事をする、掃除する、次にやることの準備など他のことをしてみるのもおすすめです。感情の暴走はそう長くは続きません。数分で落ち着くことがほとんどなので、今すぐどうにかしようと思わなくても大丈夫です。
いかがでしたか?完璧主義だと日常の上手くいかないことでもストレスに感じやすいため、上手な落ち着かせ方を知っておくことは、吃音をよくするためにも大切なことです。
執筆者:藤野ゆっこ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)