吃音のある娘は癇癪(かんしゃく)が多かった
私は小学2年生の吃音がある女の子のママです。娘は吃音を2歳10ヶ月で発症しており、吃音以外の特性として非常に癇癪が多かった女の子でした。
やりたくないことをやる時や困難があった時奇声を発し、地団駄。ところが保育園では別人のように良い子で、制作活動や授業などに取り組み、真面目なのです。
ストレスを与えないように・・・と気を遣う日々
特に、やらなければならないことがあるが今はYouTubeやゲームをしたい!と、「娯楽を楽しみたい」という時に癇癪が多い特徴がありました。
真面目なのでその葛藤が人より強く、後でやるという考えがそもそもありませんでした。そのため怒り、泣きながら「やる!!!」とその時学んでいた勉強をしていました。
ストレスが強くかかっていた印象です。
やらせていた勉強は無理やりやらせていたわけではなく、本人がやりたい!と言って始めたものです。
園で頑張ってきたのだから、楽しませてあげたいがやるべきことをやってから娯楽を楽しんだ方がいいのでは・・・と同時に、
吃音のある子にどのような声掛けをしたら良いのかわからず私は悩み、頭を抱えていました。
朝活でストレスに強くなる!自分のご機嫌とりタイム
私が注目したことは朝の時間でした。朝の過ごし方はその日を決める重要な時間。この時間を娯楽タイムにし、自分をご機嫌にしてストレスに耐える強い力を養ってほしい!
やることがどんどん増えてくる学齢期にこそ自分をご機嫌にする朝の時間を習慣化してほしいと思い早速実践してみることにしました。
横並びの関係強化で吃音も良くなる朝のルーティーン!
実践したことは横並びの関係を意識したことです。
親子は縦の関係でコミュニケーションを取ることが多いですが、これでは共感というところが少し欠けます。
私はパソコン作業、娘は娯楽タイムとそれぞれやっていることは違います。しかしながら、朝はいつもと空気感が違います。
いつもの賑やかな我が家から一変!朝の静かな雰囲気や、「夏はクーラーを使わなくても涼しいね」「冬はいつもより寒いね」などの空気感を共感できます。
これらを共有することで、「一緒に過ごしている」感覚を共有することができるのです。
癇癪が激減!朝活でストレスに強くなり吃音も良くなる土台を育てよう!
するとすぐに効果が出始めました。
娘は当初YouTubeを楽しみに朝早く起きていましたが、いつの日か娘は、
娯楽タイムを勉強タイムにチェンジすることができ、自分で「ここまで」と目標を決め、終わったら娯楽タイムにチェンジするというミラクルが起こったのです!
こまめに褒めてやる気を損なわないようにした結果、癇癪が激減しました。
小学2年生になった今では、メリハリをつけて学校の宿題はこの時間!くもんはこの時間!と自分なりにルールを決めています。
たまに帰宅後、速攻でYouTubeを見ている時がありますが、自分で決めたルールを破る「不真面目さ」が「超真面目」な娘には必要だと感じています。
朝は一日を決める大事な時間です。毎日ではなくて構いません!ぜひできる時に横並びの関係性になって、朝の貴重な時間を一緒に過ごしてみてください!
執筆者:いわもとあさな
(発達科学コミュニケーショントレーナー)