今すぐ止めたい!小学生にも有効だったつらい吃音悪化の波をたった2日で緩和させた方法

お家での対応
お子さんの吃音が良くなったり悪くなったりして、振り回されているママはいませんか?私はある方法でいつまで続くか分からない娘の吃音悪化の波をたった2日で止めることに成功しました。吃音の波で悩んでいるママ、必見です!

どんなに気をつけていてもやってくるつらい吃音悪化の波

まず、吃音にはどんな種類・症状があるかをご説明します。

 

<種類>
大きく分けると、連発、伸発、難発の3つになります。

 

<症状>
連発・・・「あああありがとう」など、最初の文字を繰り返すものを「れんぱつ」

伸発・・・「あーーりがとう」など、最初の文字を伸ばす話し方を「しんぱつ」

難発・・・「ッッありがとう」と、最初の言葉が詰まって出にくいものを「なんぱつ」

 

そして、吃音の特性として、避けては通れない症状があります。それは、急に吃音が良くなった!治ったの?と思ったら、次の日にはまたどもっている…そして、またある時には前よりひどいどもりがある!

 

 

吃音のある子のママさん、このような経験はありませんか?このように、吃音が良くなったり悪くなったりすることを「波」と呼んでいます。

 

 

この「波」が、非常につらいんですよね。我が家の娘も、どんなに気をつけていてもやってくる吃音の波。

 

 

 

 

本人が一番辛いことは承知していますが、悪い時は「またか」と落胆していました。

 

 

この悪い波、今すぐ止めたいと思いませんか?

 

 

実は止められます!小学生にも有効だった、即効性のあるテクニック。それは「ママがやわらか〜い角の取った声でお話しをする軟起声(なんきせい)の実施」です!

 

 

大丈夫!」と言い聞かせても聞いていられないほどのつらい吃音の波

当時娘は小学2年生でした。娘の吃音ですが、悪い波の特徴は、伸発や難発はなく、単語全部に連発が発生します。

 

 

「あああああのねいいいいいいつもねとととととなりのクククククラスの・・・」と言った具合です。

 

 

発達科学コミュニケーション(以下発コミュ)で習うテクニックを使おうとしても、私は娘の吃音が悪化している時はうまく実践できません。

 

 

あまりにも話すのがつらそうな我が子を直視できず、つい背中を向いてしまったり、笑顔が引きつってしまうのです。

 

 

この対応が一番良くないのに…。話し方ではなく、話している内容に注目するって分かっているのに…。吃音を聞いているのがつらい。母親失格だと、自分を責めていました。

 

 

 

 

娘は徐々に、自分の気持ちを伝えようとする気持ちがなくなっていたことに今なら気づけますが、悪い波の最中はそのようなことは考えられませんでした。

 

 

吃音者の私だから見えた!娘のどもりやすい話し方

吃音当事者である私は、まず自分を俯瞰しました。大前提に、娘の話を聞いてあげることが大事ですが、現状出来ていない状態です。

 

 

話し方ではなく、話しの内容を聞いてあげたい!そのためにはまずつらい吃音の悪い波を止めることだ!そう感じました。

 

 

その時、発コミュトレーナーのおざわつきこ先生の講座で学んだ「軟起声」(なんきせい)を思い出したのです。

 

 

そう、軟起声こそが吃音悪化の波を止めるテクニックなのです!軟起声とは、喉が開いた状態で自然に出る声です。やわらか〜い角の取れた声なんですが、イメージとしてはデパートなどのアナウンスですね。

 

 

まず私は、娘の話し方に注目してみました。すると、娘は単語単語で区切って話をする特徴がありました。

 

 

「あのねっ」息継ぎ「いつもねっ」息継ぎ「となりのっ」息継ぎ「クラスっ」…
これはどもりやすい話し方です。

 

 

吃音が改善した私でも、この話し方はどもりを誘発させる話し方です。呼吸が速くなるので気持ちもドキドキするし、不安と緊張が増します。

 

 

それを!チェンジさせます!

 

 

「〇〇ちゃん〜いつも〜ありがとう」息継ぎ
のように、息継ぎの場所を先延ばしにするイメージにすることで、どもりやすさを緩和させることができます!

 

 

 

 

深い呼吸になるので、自然と落ち着きます。この話し方を娘に身につけさせることを目標にしました。

 

 

まずは私が見本となり、川が流れるようなイメージ、そしてやわらか〜い角の取れた柔らかい声で話すことを実践しました。

 

 

ポイントは、会話のキャッチボールの主導権を、絶対に子どもに譲らないことです!

 

 

譲らないことで、このやわらか〜い角の取った話し方が当たり前になり、娘もいつの間にか私の話し方を真似し出し、同じような話し方をするようになりました。

 

 

つらい吃音悪化の波を2日で落ち着かせた!軟起声の恐るべきパワー

どんなに娘がどもっていても、やわらか〜い角の取った声でゆったりとしたお話しの仕方をこっちがリードすることを心がけた結果、吃音悪化の波を見事に2日で落ち着かせることができたのです!

 

 

軟起声のすごいところは、ママ自身の気持ちも落ち着かせることができるところです。自分の気持ちも、娘の吃音も落ち着くと、新しい娘の気持ちを聞くことができました。

 

 

「(亡くなった)じいじにはね、お世話になったと思うんだ。だからね、じいじの好きなお菓子をお供えしたいんだ」

 

 

吃音悪化の波で悩んでいるママは絶対やって!

この気持ちを聞いた時、涙が溢れてきました。

 

 

娘は本当はこんな温かい気持ちを持っている。でも、吃音が邪魔して言えていなかった。

 

 

言いたいことが言えないって、想像以上につらいんです。

 

 

吃音者だった私だから、つらさがわかります。改めて、娘の吃音を改善させる!そして吃音で悩む人をゼロにする!自分の夢をたかぶらせた瞬間でした。

 

 

つらい吃音悪化の波を止めることができる、即効性が高い軟起声での話し方を今回は紹介しました!

 

 

吃音はママの対応で確実に良くなります!今すぐに吃音の波を止めたい方はぜひ実践してください!

 

 

 

 

執筆者:いわもとあさな
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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