吃音、癇癪、母子分離を乗り越えた発コミュママのミラクルチェンジストーリー

特集

 

吃音、癇癪、母子分離不安を乗り越えた親子のミラクルチェンジストーリー
 

【目次】

 
 

1.はじめに

 
 
吃音、癇癪、母子分離不安があった発達凸凹グレー3歳の男の子のママNさんのストーリーです。心身ともにボロボロになりながらも、お子さんの未来をあきらめず、親子で笑顔を取り戻し、ママ自身の生き方まで変えられた軌跡をご紹介します。

 
 

2.思い通りにいかない子育てにボロボロになっていた矢先の吃音発症…。

 
 
私は、今思うと私自身が厳しく育てられたことから、他人の目が気になり、自己肯定感が低く、自分にも厳しく、他の子と違う我が子を受け入れたいのに受け入れることが出来ない、子育てに疲れ切った母でした。

 
 
 息子が生まれた時からずっと続いていた「育てづらい」という悩み。おっぱいが上手く吸えない、四六時中抱っこしていないと泣いてばかりで寝ない人見知り・場所見知りもひどく、歯磨きが嫌お風呂が嫌、着替えが嫌、何もかも嫌だと癇癪ばかり

 
 
3歳になっても後追いが続くので家事もままならず、なぜこの子はこんなにも育てにくいのか、発達に何か問題があるのでは?と思いながら、ずっと大変な子育てに悩んでいました。
 
 
この子を受け入れなくては、笑顔でいなくてはと我慢して耐えるのですが、イライラしては自己嫌悪し、夫に相談しても理解されず、そのうち息子と2人きりがとてつもなく苦痛になり、どんどん精神的に追い詰められていきました。

 
 
我慢の限界が来て、あんなに可愛かった小さな息子に怒鳴り散らしてしまうようになりました。
 
 
夫に子育ての大変さを話すと「お前は母親なんだぞ」と言われてしまい、誰にもわかってもらえない孤独な子育てになっていきました。

 
 
そんな矢先、一歳10ヶ月で発吃し、気づいた時には難発(ブロック)が出ていました。
 
育てにくい上に吃音が出た時、なんで私の子育てはこうも上手くいかないのか。初めからそうだった、どうして息子は普通じゃないんだろうかと、口に出してはいけない怒りにも似た、虚しさや悲しみの気持ちがありました。
 

3.だれも具体的な方法を教えてくれない!出口の見えない孤独な子育て

 
 
息子が発吃してから私は、ネットでたくさんのことを調べました。しかも、我が家は夫や夫の姉も吃音体質です。
 
 
夫の苦労を今まで沢山見てきて、子育てでも疲れ切っている私は、これは本当に大変で厄介なことになってしまったと、正直思いました。

 
 
息子は難発(ブロック)で言葉が出ないので、小さな体を床にゴロンゴロン打ちつけて身体全体に力を入れて苦しそうに毎日私に話しかけてきます。
 
 
ネットで調べて出てきたように、随伴症状がひどくても息子が不安にならないように普通にしていようと振る舞いました。
 
 
けれどもそんな姿を見ているのはあまりにも辛く、そんなになるくらいなら喋らなくていいんだよ、なんて言いたくても言えなくて、私までもが胸が詰まるようになり、どうしてあげることも出来ない申し訳なさでいっぱいで、息子と夫に知られぬように泣いてばかりいました。

 
 
市の相談センターかかりつけ医にはすぐ相談し、市のSTとも面談しました。さらには遠方にある吃音専門科の病院も受診しました。

 
 
「まだ小さいから3歳まで様子を見てください」
 
「遺伝が強そうです。お母さんが大変になってきますよ。思春期頃が本人は1番困り、いじめの原因にもなってきます」
 
「そのまま環境調整を続けてみて、吃音は治るか治らないかわからないけれど、自信を持って生きてくださいね!」
 
 
などと言われ、どこに行っても先が見えずに不安になるばかりで、欲しくもない吃音についての用紙を2〜3枚もらいます。
 
 
何も手立てはなく見放されたような気持ちになり、特別な解決策もありません。怒りさえわきます。
 
 
そんな中でも「ママ、ママ」と四六時中べったりな息子は毎日のようにどもり、おしゃべり大好きで、しゃべり続ける育てにくい子の育児は待ったなしで続きました。

 
 
たまには息抜きもしたいし、息子に社会性がつけばと、ママ友親子と遊びますが、どうしても他の子と比べてしまいます
 
 
我が子が、お友達と話したい気持ちは私にはわかるのに、どもって言葉がでなかったり、言いたいことが言えないのを待ってもらえなかったり、息子だけ他の子達とコミュニケーションが取れていないのは、母親の私は見ていてわかりました。

 
 
気づけば私は、息子が傷つかないように悲しまないようにと気を使い、通訳していました。息子は自分をわかって欲しい気持ちが強い子で、吃音だけではなくやっぱり少し人と違うところがありました。

 
 
繊細で臆病な子が集団に入った時、この子の吃音はもっとみんなに知られてしまい、ショックを受けてしまうのではないだろうか、私はその時どんな話をして声をかけてあげれば良いのか、治らないかもしれない息子の吃音と、夫の気持ちと、これからどう付き合っていくのか、吃音のせいで息子の人生が変わってしまうようなことには絶対にしたくないと思えば思うほど、吃音の子を産んでしまったことを本当に申し訳なく思いました。

 
 
 私のように自己肯定感が低い子ども時代を送り、そのまま大人にはなってほしくないと願い、一生懸命に子育てをしました。
 
 
環境調整では、息子以外の何もかもを一旦手放す努力をすると、吃音は少し良くなりますが、私には息子の食事の支度や最低限の家事もあり、やっと寝た夜中さえトイレに起きると「ママがいない!」と騒いで泣かれます。

 
 
忍耐力は限界になり、結局息子を怒鳴ってしまう。悲しさと焦る気持ちとイライラばかりが募り、そうするとまたどもりが強くなる悪循環

 
 
夫のせいにもしたくなりました。遺伝が強く、吃音が残る可能性は高いからあきらめるしかないかもしれないと思う絶望感、それでも吃音の苦労を息子にまで背負わせたくない、それは絶対に嫌で「誰も治せないのなら私が絶対に治してやる!」と思って必死で力になってくれる言語聴覚士の先生を探しました。
 
 
 
 

4.しつけスタイルの子育てから卒業!発コミュを実施して変わった私と息子

 
 
吃音は治るか治らないか賭けのようにいわれていますが、息子に合った環境調整をすればよくなるとわかってはいても、その時点で息子に本当に合うものがわかりませんでした。

 
 
「吃音はよくなる」と仰ってくれる言語聴覚士の先生もおざわ先生お一人でした。息子に発達凸凹があると言われた時は正直ショックを感じましたし、夫も同じで、そんなことを言うものではないと怒りました

 
 
それはそれとして、では私たちの育児法や息子の吃音をこのままにしておくのかと夫婦で話し合い、おざわ先生の吃音と発達加速の発コミュしか今はないと受講を決めました。

 
 
まず、肯定して脳の土台を作っていくのは、昭和の両親の躾と、みんなが同じことをしないといけないという学校教育で育った私は、息子の出来ていないダメなところを直さないといけないという思いがあり、外でも人の目が気になってしまうので、初めから否定的な注目をすぐやめられたわけではありませんでした。

 
 
心から褒めていたわけでもありません。それでも「絶対に私はこの子の吃音を治す」という強い気持ちだけは持っていました。

 
 
そんな母と怒鳴られる吃音の息子、先に変わるのはどっちか?発達加速ができて、この子を生かすも生かさないも私なんだとしたら、それはもうとにかく笑顔でどんな時も肯定していくしかないんだと決めました。

 
 
1ヶ月くらいで肯定が効いてくると、息子が得意気に動くようになりました。そして私の受講の裏テーマとして、人の目を気にする子育てを辞めて、さらには私の生き方を変えていく!そう考えるようになりました(今となってはおもいっきり表のテーマでしたが^ ^)。
 
 
 

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5.自分が本当にしたい子育ては?壁にぶつかるたびに立ち戻った私の子育ての軸

 
 
まず、初めにぶつかった壁はレクチャー1の「肯定」で、いかに否定的な言動をスルーして褒めに徹するかでした。
 
 
褒め慣れていない私は、ADHD・ASDグレータイプの息子の出来ている部分を実況中継するしかありませんでした。
 
 
しかも、レクチャー1は疲れ切っているところから初めているので、どうしても笑顔で接することが出来ずレクチャー2の受講の頃でも肯定が息子の脳になかなか届いていませんでした。
 
 
ダメかもと思いましたが、それでも諦めないで女優になって、何度も何度も笑おう褒めよう、笑おう褒めようと出来ない自分を奮い立たせたと同時に、そんなに疲れているのなら一旦一時的に家事を本当にサボって笑顔が出るよう自分に優しくしようと思いました。ここの判断も良かったと思います
 
 
レクチャー2が定着し、息子の喜ぶ方法で行動を促せるようになり、吃音が良くなって先が見えてきたかも!と思えるようになった頃に、本当に心から自然と笑えるようになり、もっと発達を加速してあげたくなりました。
 
 
元々息子と遊ぶことは好きでしたので、息子が楽しく喜ぶことを沢山して、もっともっと褒めてあげたい!と頭を使って考えるようになりました。
 
 
発達についてももっと知りたくなり、他の発達科学コミュニケーショントレーナーさんの書籍を見たり、おざわ先生に沢山の質問をしてみたりしました。
 
 
 私は何かあった時や困った時におざわ先生に遠慮せずにメールをし、自分や息子をあきらめてしまわないように伴奏してもらいました。
 
 
そして、私の考えがまとまり行動すると息子が発達し親子の成功体験になりました。
 
 
この子にとって1番良いのはどうすることなのかをよく考え、そのためには息子を良く観察することが大事で、実際に行動することで進んできました。
 
 
息子につい否定的な関わりをしてしまった時は、何度も何度も「どうしてそうしてしまうのか、自分が本当にしたいことは?したい子育ては本当にそれなのか?」と自分に問い、勇気を出して修正していき、自分軸を作っていくことが1番だったと思います。今も努力し続けています。

 
 

6.息子と私の変化成長と新たにつかんだ夢

 
 

息子が変化成長したことはたくさんありますがあんなに嫌がっていた身の回りのことも、自分で出来るようになり、お手伝いもしてくれて花丸表に自分で丸をつけて「すごいでしょう〜?」と元気に行動するようになりました。

引っ込み思案でいつも周りをみてから行動していた息子が、自信がついたのか、幼稚園の運動会やお遊戯会に元気いっぱいに参加し、一番前のど真ん中の席にドンと座り、楽しむようになりました。

コロナに罹りお休みしている間の体育の時間に「ドッジボールがあるんだよね…。どうやってすればよいかわからないのでドキドキする。」と教えてくれました。ドッジボールについて教えてあげましたがそれでもまだ不安なようで「ママと一緒に先生に聞いてみようか!」と話し合っていたところ、一人で自分で聞いたと、息子が教えてくれました。説明の苦手な吃音の息子が私に自分の気持ちを言えて、自分で先生に聞けたことに本当にビックリしました

気になっていたお当番さんも、「ドキドキしたけどうまくいったよ」と教えてくれました。

一方通行でひとりよがりな行動をしがちでしたが、家族でのクリスマスパーティーのゲームでも、ママやパパとコソコソ話をしながら作戦を練ったり、「せ〜の!〇〇〜!」と共感や楽しい気持ちの共有が出来る様になりました。そして、吃音も良くなってきました

 
 
私の人生は、これまで他人の目や人にどう思われるかを気にして、自分の本当の気持ちを抑えてきたものでした。自分の人生の舵を切るとは無縁で、いつも誰かの評価で上がったり下がったりを繰り返して、本当に疲れる生き方でした。
 
 
育てづらい、発達凸凹と吃音持ちの子を持ち、苦しい中、発コミュに出会い、息子の発達を加速させるといいながらも、受講期間は自分とこれでもかと向き合う時間でした。
 
 
私は息子と同じ凸凹ママだと思いますが、今までの生き方が苦しいことに気づきながらも実際に行動にうつすことが出来ませんでした。
 
 
しかし、発コミュを受講して私は新しい価値観に触れて、エイッと勇気を出して行動すると、新しい生き方、子育ての方が楽なことに気づきました。
 
 
人と同じじゃなくていい、自分のしたいことをしてもいい、さらに私には私の得意なことがあり、誰かと共になら苦手なことも乗り越えられるかもしれない、もっと自分に自信を持って生きていきたい!と素直に思いました。
 
 
どんな私でもまずは自己受容、息子受容して、「自分は本当はどうしたい?」と自分で選んだ道を進みたいと思います。
 
 
同じように息子にも、吃音があっても自信を持っていいんだよ!自分の気持ちを表現していけるよ!得意なところをもっと伸ばしていけるよ!自分のやりたいことをどんどんやっていこう!君ならやれるんだよ!仲間もいるよ!無限の可能性を持っているんだよ!と伝えていきたい思います。
 
 
吃音はよくなれば、悩みは一つ減ります。自信をつけてあげて楽しく脳を発達させて必ず今よりよくしてあげることを息子に約束します。
 
 

7.ママが正しい声かけを学べばどんなに苦しい子育ても変えられる!

 
 
Nさんは発コミュを学び始めた頃、本当に疲れ切っていて、ボロボロの状態でした。ちょっとしたことで涙が浮かんでしまい、壊れてしまうのではないかと心配になったこともありました。
 
 
しかし、実際は違いました!泣きながらも「絶対、息子の吃音をあきらめたくない!」という強い決意があり、そこがブレることは決してありませんでした。
 
 
前半は「しつけスタイル」との決別に苦戦しましたが、何度も「息子くんをどうしたい?」「Nさんはどうしたい?」の問いを追求し、子育ての軸、自分の考える軸を手に入れました。
 
 
そこからのNさん親子の変化はめざましく、消極的な息子くんは積極的になり、Nさんも晴れ晴れとした笑顔をみせ、本当に穏やかな表情になられました。
 
 
どんなに苦しい子育ても正しい声かけを学べば変わります。Nさんのように、以前の苦労を笑って語れる日が来ます。Nさん、貴重な体験談をご紹介させていただき、本当にありがとうございました。
 
 
 
 
 
 
 
 
執筆者:おざわ つきこ
(発達科学コミュニケーショントレーナー 言語聴覚士)

 

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