発達障害グレーゾーンの繊細女子高校生のコミュ力アップの秘訣はママ!一人で美容院に行けたおうちトークとは

高校生になると、将来について考え、親離れをしていく時期です。ただし、発達障害グレーゾーンの繊細な思春期女子にとっては、”自立”なんてハードルが高く感じませんか?でも、大丈夫です!親子の会話でグングン自信をつけさせていくことができますよ。

1.コミュニケーションが苦手な発達障害グレーゾーンの高校生女子

小さな頃からコミュニケーションが苦手な子が、中学・高校と進学してもコミュニケーションに自信がない様子だと、親としては心配ではありませんか?

我が家の高校生の娘が外でのコミュニケーションに自信がついてきたお家での関わり方についてお伝えします!

発達障害グレーゾーンの高校生の娘は、小さい頃からコミュニケーションに苦手さがありました。

現在通信制高校2年生の娘は、小さい頃から大人と話すのが苦手でした。

同居家族やおじいちゃん、おばあちゃん、保育園のお友達とは楽しく話せていましたが、保育園や習い事の先生たち、お母さんたち、お友達の兄姉たちとは上手く話せませんでした。

娘は小学校3年生で不登校になり、4年生で特別支援級に在籍するようになりました。

すると、ますます人との距離が開くようになり、同年代との交流も徐々に減っていき、娘をあまりよく知らない人からは「おとなしい子」と思われていました。

不登校になったときに受けた検査で、発達障害グレーゾーン(境界知能)であることがわかりました。また、HSC(人一倍繊細な子)の特性も持ち合わせています。

本人は、以前から周囲とのかかわりに違和感やずれを抱いていたのだと思いますが、対人関係が複雑になってくる小学校3−4年生頃から周りとのギャップが次第に大きくなり、発達障害の特性による生きづらさが表面化してきたのです。

その後、中学校は完全不登校になりました。

お友達との交流も減ってくると、ますますコミュニケーションに自信がなくなり、人と話すことがしんどい様子が見られるようになりました。

通信制高校受験の親子面接のとき、事前に用意しておいた「志望動機」だけは話すことが出来たものの、質疑応答は「はい」「まあ。。」「そんな感じです…」がやっと。

入学後、クラスでもなんとか友達の輪の中に混ざることは出来ても、一緒に遊んだり出かけられるような関係は築けず、どんどん学校が苦痛になり、登校日の少ないコースへ変更をしてきました。

母親としてとてももどかしく、「そんなに緊張しないで、家にいる時のように話せばいいんだよ!」とか「もっと積極的に話題を振ってみたら?」と、一方的なアドバイスばかりしてしまっていました。

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2.境界知能の子どもにとって苦手なこと

境界知能とは、IQ69 以下の知的障害には該当しないけれど、一定の支援が必要だったり、何かしらの課題はあってもはっきりした原因や状態がわかりにくい人たちのことです。 日本人の7人に1人はいると言われています。

・勉強が苦手
・コミュニケーションが苦手
・運動も苦手

そんな様子から
・やる気がない
・サボっている

と誤解されてしまうことも多いのです。

そんな境界知能の子どもたちに必要なのは、無理やりガミガミ言ってみんなと同じように成長させることではありません。

ママがおうちですべきことは、

・しっかり共感してあげること
・出来ていることに注目し、しっかり褒めること
・ゆっくり考え、行動するための時間をとること
・苦手なことを無理にやらせないこと

です!

コミュニケーションは、お家の中で、家族とのコミュニケーションをしっかり行うことで高めてあげられます。

ママと一対一の関わりでOKなんです。

ママが子どものペースに合わせた対応に変えることで、驚くほどコミュニケーション能力がアップしますよ!

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3.コミュニケーションが大の苦手な娘が一人で美容院へ‼︎

外でのコミュニケーションが苦手で学校の登校頻度も減ってしまった娘が、一人で美容院へ行き、カットと縮毛矯正をしてもらってきました!  

どうやって、娘が自信を取り戻し行動できるようになったのかお教えしますね。

家での娘に対する対応を、私が、変えたのです。

発達科学コミュニケーション(発コミュ)を学び、 娘の特性を理解し、ガミガミや、お説教を一切なくして、肯定的な声かけをたくさんしました。
出来ていることに注目して肯定し、出来ていないことはスルー。お昼近くに起きてきても、「昼前に起きられたね!」と小言をなくして、肯定的に受けとめるようにしました。

そして、娘が好きな韓国ドラマや、音楽、ゲーム、You Tube動画などについて、一緒に視聴しながら会話をしているうちに、好きなことを伝えようと、ド素人の私に分かるように詳しく説明をしてくれるようになりました。さらに小学校時代、中学校時代に感じていたことや、学校でのこと、友達のことなども話してくれるようになりました。

家に一人でいる期間にも、たくさんインプットし、さまざまなことを考えることはあったのだと思いますが、会話をする相手がいなかったので、アウトプットする機会がなかったのでしょう。「随分、会話の能力がアップしたね。」と客観的な視点も伝えるようにしました

すると、私が用事でついて行けない日に「一人で大丈夫!」と言って美容院へ行ったのです

一人でお店に入って、要望をしっかり伝えて、カットと縮毛矯正で2時間近くも過ごすことができました。

どうだったかな?と少々心配していた私は、帰宅後ツヤツヤの髪でしたり顔(に見えました)の娘を見てとても安心しました。

おうちでの親子の会話だけでも、十分に自信をつけさせることができ、自立に向けて進んでいける力がついていきます!ぜひ、みなさんも、自信をつけるおうち会話を始めてみてくださいね。

執筆者:菊池のりか
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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