反抗期の娘が母親にだけ当たるのは「母親といるときは安心しているから」という理由を知っただけでは解決しません。外で貯めたストレスを親子のコミュニケーションで解消する。子どもが気持ちを言い出しやすい関わり方でお母さんへの暴言も減っていきますよ。
1.反抗期の娘が母親にだけ当たるのは「母親だから甘えている」だけではありません
小学校高学年や中学生の娘が、
- 母親にだけきつい言い方をする
- ちょっとしたことで文句を言う
- 揚げ足を取る
- 急に不機嫌になる
そんな毎日に疲れていませんか?
「母親だから安心して本音を出しているんだよ」
そんな説明を聞いたことがある方も多いと思います。
もちろん、それも一面ではあります。
けれど、それだけで片づけてしまうと、お母さん達の苦しさは残ったまま。

だって実際には、
娘からの言葉は強すぎるし、毎日のように続いている。
娘に言い返すと悪化するし、良かれと思ってスルーしても絡んでくる…
という現状を引き受けているのはお母さんだからです。
子どもの本音を受け止めてあげたい気持ちはあるけれど、受け止められる以上のエネルギーで攻撃してくる娘にお母さんも疲れはててしまうんですよね。
実は、子どものイライラをヒートアップさせない、落ち着かせてあげる関わり方があるんです。これは一歩間違うと逆効果になることもある対応です。
簡単にできるわけではないけれど、トライし続けることで親子関係を変えていくことができます。その関わり方のコツをこの記事ではお伝えしていきます。
学校では頑張れるのに家では荒れるのはなぜ?
▼集団でためたストレスを
おうちで爆発させているのかもしれません

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2.思春期の娘の中では何が起こっているのか
思春期という発達段階に入ると、女の子は子どものままではいられなくなります。
友達との関係、自分の意思、親との違い。
いろいろなことを気にしながら、自分の立ち位置を探し始めます。
ホルモンバランスの変化もあり、なんだかわからないけれど、イライラする。
こんなことも起こりやすいです。
その時期は、気持ちが大きく動くのに、まだその気持ちを上手に解釈したり、うまく整理するための感情コントロール力は育ちきっていません。
そのため、外では繊細に周囲の様子を見ながら、
- 友達に合わせる
- 空気を読む
- 先生の前で頑張る
- 嫌なことがあっても飲み込む
そんなふうに気を張っている子ほど、家ではふっと力が抜けて、ストレスとして溜め込んだ気持ちを爆発させやすくなるんです。

この過程で出てくるきつい言葉を、ただの生意気さとして受け取ると、親子の関係はこじれやすくなります。
3.スルーしているのに親子喧嘩が増えた我が家の体験
我が家の娘は、小学3年生頃から反抗期っぽい発言が増え始めました。
- ごはんのメニューへの文句
- 私の容姿を小馬鹿にする言葉
- 私が言った言葉の揚げ足とり
毎日のように、母親の私の言動にいちいち文句を言ってきたのです。

「その服いけてない!ダッサー!」
「このご飯食べたくなーい!」
「なんでこんなこともできないの?」
「時間ないのになんでやっておいてくれなかったのー!」
「頭おかしいんじゃないの?」
これまで生きてきて、こんなに暴言を吐かれたことなんてない。
そう思うほどでした。
その頃から私は、親子のコミュニケーションを学んでいました。
だから、娘の暴言に取り合わないようにしていたのです。
良くない行動に強く反応すると、その行動が続きやすい。
そう学んでいたからです。
ところが、娘の暴言をスルーすると、
「あー、無視するんだー?」
「子どもの言うこと聞いてくれないんだー。」
「ひどい親だわー。」
と言ってくるではありませんか。
その言葉に引っかかって、
「ちょっとその言葉遣いはよくないんじゃないの?」
「それはお母さんのせいにすることじゃないんじゃない?」
と“正しいことを伝えてあげないと!”と反応してしまうと、娘の反抗はどんどんヒートアップしました。
私もだんだんイライラして、ついに親子喧嘩が勃発。
“ああ言えばこう言う”のやりとりが続き、疲れ切る日が増えていきました。
ここで私が気づいたのは、娘の言葉を「直すべき態度」として受け取るほど、親子共に戦いモードに入ってしまうということでした。
でも娘に起きていたのは、ただ母親を傷つけたいということではなかったんです。
学校や日々の中で溜めた気持ちが、一番近い私との関係の中であふれて出てきただけだったのです。
娘はその当時、登校しぶりもあり、学校に行けても相当疲れていました。
「単なる反抗期じゃない」
そう確信するようになってから、私は「言い返さないように頑張る」のではなく、まず娘の状態を見るようにしました。
すると、少しずつ反応が変わっていきました。
その結果、娘の態度も少しずつやわらぎ、暴言が少しずつおさまっていきました。
「学校でこんなことがあって嫌だったんだよね」
「今イライラしているから、そおっとしておいて」
「さっきはお腹が空いてて余計に嫌なこと言っちゃった」
等と、自分で自分の言動を振り返り、コントロールしたいという意思が育っていったんです。
この子が動き出したのは
▼特別な子だったからじゃありません

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4.正しいことを教えずに戦闘モードから抜け出す関わり方のコツ
子どもの良くない行動への対応として、よく「スルーしましょう」と言われます。
それ自体は間違いではありません。
けれど、ただ無視をするだけでは「無視された!」と逆効果になることがあります。
なぜなら子どもは、「自分でもうまく自分をコントロールできなくて辛い」という状態だからです。
そんなときに母親が見るべきなのは、言葉の正しさではなく子どもの状態です。
たとえば、
- 今は冷静に気持ちを言っているのか、止められない状態なのか
- 学校や外で無理をしていないか
- 本人も止められない感じになっていないか
そこを見るだけで、お母さんの雰囲気は変わります。
実際に我が家でも、思春期の娘に対して役立ったのは、「正しいことを返す」ことではありませんでした。
まずは、
「落ち着いて話したいから、少しクールダウンしよう」
「お母さんも今は言い返したくなっちゃうから、少し別の部屋に行くね」
「落ち着いたら話そう」
とさらっと笑顔で伝えるようにしました。
これは娘をコントロールするためではなく、親子が一緒に戦闘モードから抜けるためです。
そして落ち着いついてきたタイミングで、
「落ち着いて話せて嬉しいな」
「イライラ、少しおさまったね」
と声をかけました。

大事なのは、娘の暴言を正すことより先に、親子ともにイライラした状態から戻ることだったのです。
イライラが落ち着いた状態に戻してあげる
暴言が出てしまうことを日常化させない
これを意識していくことがとっても大事だったんです。
学校でストレスを溜めた子ども。
そのままおウチでまで「親子がぶつかり合う戦場」になってしまい、子どものエネルギーを回復させる最後の安全基地がなくなってしまったら、どうなるか?
心の糸が切れて本格的な不登校に繋がってしまうかもしれません。
ママの見えるものが変わると、返す言葉も変わっていきます。
今日から思春期の女子に怖がる必要はありません。
イライラしやすい脳を整えてあげること第一優先にして関わってあげてくださいね。
Q&A(よくある質問)
Q1.反抗期の娘が母親にだけ当たるのはなぜですか?
母親に安心して本音を出せることに加えて、学校や友達関係など外で処理しきれなかったストレスが、家であふれている場合があります。反抗的な言葉だけを見るのではなく、子どもが抱えきれない辛さを抱えていないかを見ることが大切です。
Q2.娘に暴言を言われたときはスルーしたほうがいいですか?
ただ無視するだけでは、「無視された」と感じてさらに反発することがあります。親子ともにイライラしているときは、「少しクールダウンしよう」「落ち着いたら話そう」と伝え、まず戦闘モードから抜けることを優先します。
Q3.反抗期の娘の暴言を減らすにはどうしたらいいですか?
暴言をすぐに正そうとするより、娘が落ち着いて話せる状態に戻ることを先にします。落ち着いたタイミングで「落ち着いて話せて嬉しいな」「イライラ、少しおさまったね」と声をかけ、気持ちを言葉で表現できる経験を増やしていきます。
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執筆者:すずき真菜
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)
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