思春期のパステルキッズ

グレーゾーン(パステル)って何?

小さい頃からなんとなく育てにくかった。
周りのお友達と同じようにできないのはどうしてだろう。

不安になって「もっとしっかり子育てをしなくちゃ」と悩んできたお母さんも多いのではないでしょうか。

ですが、発達の困りごとは努力や気合いで乗り越えるものではありません

発達障害とは
脳のある部分の発達がゆっくりだったり、その働きが上手くいかないことで起こる、さまざまな状態のことをさします。

代表的なのは・・・
・行動面のつまづき(注意欠陥多動性障害/ADHD)
・社会性のつまづき(自閉症スペクトラム障害/ASD)
・学習面のつまづき(学習障害/LD)
です。

◆行動面のつまづき(ADHD)

・落ち着きがなく動き回ることが多い
・突然走り出すなど、衝動的な行動をする
・しゃべりすぎる、静かに遊べない
・急にカッとなる、手が出てしまう
・相手が話していても、割り込んで自分の好きなことを話す
・集中することが苦手
・指示を聞き逃してしまう
・不注意によるミスが多い(ケアレスミス、忘れ物、など)
・1度に2つ以上のことができない
・時間や約束を守ることが苦手
・興味のないことに対してはボーッとしている
・興味のあることにはすぐに飛びついてしまう


◆社会性のつまづき(ASD)

・一方的に話すなど、会話が成り立ちにくい
・空気を読んだり相手の気持ちや意図をくみとるのが苦手
・暗黙の理解が苦手
・言葉の裏の意味や比喩がわからない
・人と関わることが苦手
・情緒的なやりとりが苦手
・話し方に感情がこもっていない
・紋切り型のフレーズやセリフをよく使う
・自分の気持ちをうまく言えない
・動きがぎこちない
・強いこだわりがあって融通が効かない
・急な予定変更など、ペースを乱されることが苦手
・光や音などの感覚が過敏もしくは鈍麻


◆学習面のつまづき(LD)

・聞く、話す、読む、書く、計算する、推論するのどれか1つもしくは複数の学習・習得が苦手、遅れている
・何度教えても、特定の領域だけ勉強が進みにくい
・全般的に理解力が乏しい場合がある
・細かな動きが小学校高学年になってもできない
・指や手をうまく使えず、ちょうちょ結びをするなどの細かな動きが小学校高学年になってもできない
・朝起きたり、朝の支度をするのが苦手
・年相応にできることもあるため、周囲からは怠けているなどと誤解されやすい

※これらの全てがあてはまるわけではありません

グレーゾーン(パステル)はなぜ難しいの?

それは、発達障害の診断基準にぴったりと当てはまらず、特性(困りごと)が軽かったり、少なかったり、まばらに出たりするためです。

部分的に発達のゆっくりなところはあるかもしれないけれど、できることもあるし、社会や学校に適応できないことばかりではありません。

だから「やる気がない」「さぼっている」などと誤解されることも多く、どう対応していいか、お母さんも迷ってしまいます。

グレーゾーン(パステル)ゆえに、専門家に相談しても「様子をみましょう」と言われて終わることも多いです。

子育てに行き詰まってしまう理由はここにあります。

 

高学年・思春期は、もっと難しくなる

なぜ高学年・思春期のグレーゾーン(パステル)の対応が難しくなるのでしょうか。

・学習面の難易度が上がる
低学年までは頑張っていた子でも、高学年になり、学習内容が難しくなったり、抽象的な思考が必要になることで、勉強に追いつけない子もでてきます。

・発達の個人差が大きくなる
心身の成長の個人差が大きくなることで、周囲と自分の違いにも気づき始める時期です。成功体験が少ないと、周囲に対して劣等感を持ちやすくなります。

・友達づきあいが複雑になる
グループでの行動が増える時期です。ルールを守る、空気を読む、暗黙の理解、自分の主張ばかりしないなど、友達付き合いが難しくなります。

・任される役割が増える
学年が上がるにつれて、学校でも家庭でも、役割が増えます。責任感をもって取り組むことを求められる一方、忘れてしまったり上手くできなかったりする「失敗体験」を積みやすいのがグレーゾーン(パステル)の子たちです。

・周囲からの要求が高くなる
もう6年生だから・・・このまま中学生になったら困るから・・・そんな周囲の大人からの「こうあるべき」のプレッシャーが強くなり、うまくできない子は自信を失ってしまうこともあります。

発達の特性から生じる、ちょっとしたズレが目立ちやすくなり、「失敗体験」が一気に増えるのが高学年という時期です。

自己肯定感の低下とともに、周囲への攻撃性が高まる、無気力になる、今までやっていたことをやらなくなる、引きこもりがちになるなど、新たな問題が生じることもあります。

一方で中学校に入ると、通常級では「個」に配慮した対応がグーンと減ります。集団の中で自主性をもって活動できることを求められるのが中学校生活だからです。

個性だと思えば、思えてしまう…。
やる気がないと誤解される…。
もっと努力しなさいと言われる…。

診断がつかないからこそ、医療や福祉や学校などのサポートが受けにくい現状。

そして、学年があがるほど公的な支援の「量」が減っていくという現実もあります。

グレーゾーン(パステル)キッズの子育ては
家庭(お母さん)に丸投げされて、お母さんは一人で悩んでいる状態なのです。

だれが、どうやってサポートする?

日本の発達支援の「常識」は、早期発見・早期療育です。就学前後の時期に療育サポートが充実しているのもそのあらわれです。

ですが、グレーゾーン(パステル)だからこそ、低学年くらいまでは何とか乗り切ってしまう子も多く、高学年になってはじめて困りごとが表面化するケースも多いです。

そうなったときに、子どもたちを、だれがどうやってサポートするかがポイントです。

高学年・思春期になると、子ども自身があからさまな支援を嫌がることが増えます。習い事や部活で時間的に調整が難しい現実もあります。

だからといって、お子さんの人生を想うと、今の困りごとを先送りにするのはお勧めできません。

グレーゾーン(パステル)の子どもたちには、得意なことや可能性がたくさんあります。その力を最大限伸ばしてあげて、社会に送り出したいですよね。

そこで注目したのが「家庭」です。

対応を変えれば、子どもは伸びる!

発達科学コミュニケーションは、お家でお母さんが、子どもへの関わり方を変えることで、グレーゾーン(パステル)の困りごとを小さくして子どもを成長させるメソッドです。

本やインターネットは、子育てのヒントを得るには便利ですが、根本的な解決にはなりません。

情報量が多くて取捨選択に迷う方も多いはずです。

また「誰にでも役立つように」と書かれたものなので、あなたのお子さんに合わないこともたくさん載っています。

「これがいいよ」と言われたものを実践してみても、うまくできない経験をされた方も多いのではないでしょうか。

発達科学コミュニケーションは、脳が伸びやすい順に「やることを絞って」「シンプル」に整理されています。グレーゾーン(パステル)の子に届きやすいコミュニケーションにフォーカスした、お家発達サポート術なのです。

お母さんがお子さんを観察し、対話をしながら実践するからこそ我が子専門の発達サポートが叶います。

思春期ママ特有の「不安」を解消しよう!

不登校、学習面でのつまづき、集団生活の苦手さ、メンタルの不調などに直面して、お子さんの将来を不安に思うお母さんもいらっしゃるかもしれません。

ですが、心配する必要はありません。

子どもたちが、自信を失わずに自分のペースで進めば、その先にはいろいろな選択肢と可能性が広がっています。

学び直しができる学校もあります。

自宅から学べる学校もあります。

好きなことに取り組むことをきっかけに、もういちど勉強を頑張り出した子もいます。

勉強をまったくしない期間があっても、本人のタイミングでリスタートして大学に進学した子もいます。

グレーゾーン(パステル)キッズが輝く選択肢はたくさんあります!

自分に合った選択で、自信をつけて、社会にはばたいていった先輩もたくさんいます。

どうか、今だけを不安に思って焦りすぎないでください。パステルキッズの未来につながるたくさんの選択肢があります。

お子さんの可能性を広げる生き方や進路を、お母さんの手でナビゲートしましょう!

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