学校が合わないって変じゃない!フリースクールを立ち上げた元教師が学校で感じた「壁」とは?

好きなことなら何時間でも集中できたり、学校ではないところでは生き生きとしている我が子を見て、「学校が合わないのかな」と疑問に感じることはありませんか?元中学校教師から聞く、学校敎育の「壁」をお伝えします!子どもに親がしてあげられることがわかります!

1.「うちの子は学校が合わない」のはダメなこと?

発達凸凹キッズは、学校という集団生活の中では苦手なことが目立ってしまい、みんなと同じように学び、過ごすということが想像以上に大変なことがあります。

それでも、

他の子は毎日頑張っているから
うちの子もやる気を出せばできるはず
頑張ってできるようになれば慣れるはず

そんな期待を抱いて、お母さんは子どもを学校に送り出したり、勉強させたりするのだと思います。

ですが、このあたり前にやってしまう、「学校に合わせる」という行動が、本当に正しいことなのか、子どもの脳を伸ばしてくれることなのか、考えてみたことはありますか?

昔から当たり前に私達が受けてきた学校敎育が、今の子ども達にどのような影響があるのかを正しく知ると、違った視点で子育てをしてくことができるようになります。

今回は、パステルジャンプSchoolの活動の1つ!

11月に開催した「大人の社会科見学」インタビューから、子育ての常識がアップデートされる、とっておきの情報を公開いたします!

2.元教師が語る、学校教育の壁

今回お会いしたのは、中学校の教師をやめてフリースクールTaoHausを立ち上げされた信田雄一郎さんです。



中央がTaoHausの信田雄一郎さんです。

右がパステルジャンプリサーチャーのおおたさん
左がわたくし、清水畑です。

日本の学校教育の現場を知っている信田さんに今の教育や子育てについてたくさんのお話を伺ってきました!

今回、お届けするのは、信田さんが学校&教師生活でで感じた「壁」とは がテーマです。

ー清水畑

中学校教師のお仕事を手放してまでフリースクールを始めようと思ったのはどうしてですか?

ー信田さん

学校では生徒が1クラス30人〜40人います。その全員を同じ方法で同じ方向に導くことの難しさがありました。

先生は自分で自由にカリキュラムを組めません。

いつまでに、どの単元を終わらせて、ということが決められているから、わかってない子がいても進めなければならない。

だからわからない子は、全く理解できないまま。

一方でわかっている子にとっては、もっと

「どんどん進んでほしい!」
「物足りない!」

学校で勉強する意味を感じなくなる子も出てきます。

ー清水畑

中学生では野球部の顧問をされていた信田さん。

部活でも本当にそのやり方でいいのか?と迷うことがあったそうですね。

ー信田さん

例えば、部活が7時半からスタートするとなると子どもたちは6時半には起きる。

朝起きるのがきつい子もいる。

野球が好きなのに朝起きられない子がいる。

その子にも「早く起きて野球をやるんだよ」と言わないといけない。

集団行動で、規律正しく、みんなでやらなくちゃいけないと教えなければいけない。

生徒によっては「僕は、ゆるく、楽しく、野球をやりたい」などの思いがあっても
その希望が叶わない。

1つの部活に何十人と生徒がいる中で「みんな一緒」の対応をしなければいけないのが集団での”弊害”だとも感じました。

3.学校に行っていれば安心ではない!必要なのは子どもの「発達」です!

 集団で、みんなで一緒に、というやり方だけがベストではないことに、お気づきの方もいらっしゃるかもしれません。

学校に行ってても発達しにくい子発達しやすい子がいます。

学校に行っていれば安心』ではなくて、『発達できている?』が大切なんです。

だから、学校で、隠れ不登校で力を発揮できていない子には、

本当は、

別のペースだっていい、
別のやり方だっていい、
別の場所だっていい、

その子の力が伸びやすい方法伸びやすい関わり方が必要なのです。

力が伸びて発達したらもう一度「どこで過ごす?」を考えてあげてもいいんですね。

学校に行っているけれど、うまくいかないことが多くて自信を失いがちなお子さんには、お家でできていることをたくさん褒めてあげましょう。

勉強は学校のペースでやらなくても大丈夫!

みんなと同じペースでわからないまま進めるよりも、集中力や理解力をスモールステップでつけてあげた方が、学習する力はついていきます。

今、学校を休んでいるお子さんには、罪悪感をなるべく感じさせずに、おウチでの生活で色々な体験をさせてあげましょう。

ゲームでも、工作でも、料理でも、子どもが楽しく取り組めることならなんでもOK。そして、お母さんも、「無理してまで学校に合わせる必要はない。我が子の発達が伸ばせるかどうかが大事なんだ!」という視点を持って子育てをしていきましょう。

今回は、元教師という経歴をお持ちでフリースクールを立ち上げた信田さんへのインタビューから、現場の先生がリアルに感じた課題についてお届けいたしました!

\学校からの◯時間勉強しましょうなんて聞かなくてよし!1日10分で集中力が身につく方法/

\不登校のおウチでの過ごし方のヒントはこちら/

執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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