1.発達障害・グレーゾーンの我が子の中学卒業後の進路について考える!
今日は「お子さんの進路を考える」というテーマをお伝えします!
お子さんの将来を考えた時にどんな基準で進路を選びたいと思いますか?
・校風
・授業内容
・偏差値
・知名度
・私立、公立
・通学の距離、時間
・学費
・部活 …
などなど。いろいろな視点がありますよね。
それに加えて私が重視して欲しいなと思うのは、子どもが3年間明るく過ごせるかどうかです。
発達障害グレーゾーンで発達の凸凹があったり、得意・不得意があったりするお子さんの場合、もう少し視点を変えてたくさんの情報を収集し、子どもがイキイキと過ごせる進路を選んであげられたらいいなと思っています。
なぜかと言うと、合わない学校に通うことは子どもにとってもストレスが大きいからです。
こんなデータがあります。
文部科学省の調査によると、文部科学省の調査によると、不登校の生徒数は小学校から中学校までは学年が進むにつれて増加し、中学3年生が最多になります。
高校になるとどうかというと、令和元年度の高校中退者数は全国で4万2882人。中退率で行くと1.3%になります。
その理由は
「もともと高校生活に熱意がない」
「人間関係がうまく保てない」
「授業に興味がわかない」
「学校の雰囲気が合わない」
などの「学校生活・学業不適応」がもっとも多く全体の36.6%を占めているという調査結果が出ています。
(※令和元年度 「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」より)
発達障害グレーゾーンのお子さんは、今の日本の教育制度の中ではなかなか評価されず自信を失いやる気までも失ってしまう、そんなことが起こりがちです。
だからこそ、お母さんの力でお子さんに合った進路を探して、親子でしっかり話し合いをし、お子さんが新しいステージで輝ける道を進んでもらいたいと思います。
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2.一般的な進路選びがデメリットにつながってしまう理由
実は個別相談にいらっしゃるお母さんのお悩みとして、比較的多いご相談が「勉強」です。お子さんが中学生になると、その後の進路を考えて頭を悩ませてしまうお母さんも多いのではないでしょうか。
小学校高学年のお子さんであれば、中学進学を見据えて勉強を頑張れるように今のうちからやらせておきたい。
中学生のお子さんであれば高校進学・受験をクリアするためになんとか点数を取れるようにしておきたい。
内申点も気になるから今のうちから学校の勉強だけでもできるようにしておかなければ…
そうお考えになるお母さん、きっと多いはずなのです。思春期になると急激に「勉強」の課題が頭をもたげてくるので、大慌てでご相談にいらっしゃるお母さんもおられます。
もちろん、勉強の努力をした結果、成績や将来の進路につながればそれは本当に素晴らしいことだと思います。
でも、ちょっとだけ待ってください!
発達障害の特性のあるお子さんにとって偏差値で順位をつけられるだけの進路選びが、必ずしも本人にとってイキイキと過ごせる進路選びになるとは限りません。
定型発達のお子さんが当たり前にできることでも、発達障害グレーゾーンの子にはうまくできないケースも多々あります。
そして、お子さんがストレスを抱えすぎると不登校や引きこもりなどのリスクも高まります。
そんな自信を失いやすい環境に身を置くことは、お子さんにとってデメリットになる場合もあるのです。
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3.今までの常識にとらわれない!得意にフォーカスした選択肢とは?
一方でお子さんの「得意」にフォーカスしたらぐーんと輝きを増し、活躍の場が広がるというケースも考えられます!
例えば、どんな選択肢があるでしょうか?
ほんの一例ですが、私たちが子どもの頃はYoutubeなんてありませんでした。そして、もちろん、Youtuberという職業もありませんでしたよね。
しかし今は、賛否は置いておいたとしてもYoutuberという職業が世間に広く認知されるようになりました。
私たちの常識を超えた働き方や活躍の仕方が、この先増えていくと思います。
高校ではe-sportsのプレーヤーになるための専攻コースがあるところも出てきています。
e-sportsとは、すごーく簡単に説明すると、ゲーム端末を使ってスポーツなどの対戦競技を行うものですが、前回のアジア大会では正式種目として採用された『競技』です。
e-sportsって言ってもただのゲームじゃん!と思う方もいるかもしれませんが(私も、思いましたよ笑)、この先、社会での認知度がどう変わってくるかはわかりません。
私たち親としては、子どもが「常識を超えた夢」を描いたとしても、子どもの夢を応援できる、そんな柔軟な姿勢でいられる親でありたいですね。
だからお母さんには、お子さんの発達障害の特性を理解してお子さんの良さを伸ばすコミュニケーションをお家でたくさん取ってもらいたいと思います。
そして、私たち親の価値観や常識だけで子どもの進路を縛らずに子どもの「好き」や「得意」にフォーカスした進路選びもあるということを、頭の片隅に置いておいてほしいです。
中学生になった我が子にとって、どんな進路がベストなのか?今までの常識にとらわれずに「得意」を活かせる選択肢も探してみてくださいね。
執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
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