1.不登校の子どもの生活リズム、乱れていませんか?
子どもが不登校になると、家庭で規則正しく生活させるのも一苦労ですよね…。
お子さんが不登校でゲーム三昧…生活リズムが乱れて昼夜逆転…。
頭を悩ませているお母さんも多いのではないでしょうか?
今回は、昼夜逆転生活から息子さんを卒業させた中学生のママの体験談をご紹介しますね!
2.「正しいこと」よりも「◯◯できること」を優先させよう!
Тさん(中学2年生男子のママ)のお子さんは、中学1年のころから不登校になり、勉強はノータッチ。
部屋にこもって、ゲームをしたりインターネットに自作の絵を投稿したりそんな生活をされていました。
出会った頃のTさんは
・遅れた勉強だけでも追いつかせたい。
・ご飯はいつも変な時間に一人で部屋で食べる。痩せてきているし心配。
・外出の予定(通院)などもすっぽかしてしまって困る。
・昼夜逆転の状態をなんとかしたい。
こんな想い、お悩みを抱えていました。
お子さんの生活リズムは乱れているし声をかけても「うるせえ!」と反撃されることが多く…
「どこを褒めたらいいのでしょう」そんな状態から、発コミュの講座をスタートされました。
それが、3ヶ月でお子さんはこんな変化をされました!
・リビングで過ごす時間が増えてきた。親子の会話がグーンと増えました。
・声をかけると一緒に食事をとるようになった。
・家族との外出の予定を一緒に出かけるようになった。
・これからの進路についてお母さんと相談できるようになった。
学年が大きいこともあり、夜更かしすることは今でもありますが、どっぷり昼夜逆転だった状態からは卒業して、昼間の活動量が一気に増えていきました。
一般的には「昼夜逆転」の対処方法としては、「寝る時間を早めましょう」と言われますが、「早く寝なさい!」バトルが親子間で勃発してしまって、かえってこじらせていくケースも少なくありません。
早く寝ることは一般的には「正しいこと」ですが
不登校になり昼夜逆転をしてしまったお子さんには「正しいこと」よりも「安心できること」が大切です。
子ども自身も
「学校にいけない後ろめたさ」
「友達と違うことへの不安」
「自分の居場所のなさ」
に悩んでいます。
だから人の目を気にして、外出を嫌がるようにもなるし、自分の居場所を探してゲームの世界に没頭する。
部屋だけが、ゲームだけが、自分の居場所になってしまったら…
そこにどハマりするのもムリはありません!
3.わが子を昼夜逆転生活から卒業させたママの作戦とは?
Tさんにお家で最初に実践してもらったのは「ガミガミZERO作戦」です。
そのミッションの中身は「今、出している指示をいったん全部やめる!」です。
なぜなら、お母さんの指示がお子さんにとって全て「否定的な声かけ」になってしまっていたから。
・早く寝なさい
・いつまでゲームしてるの
・変な時間にお風呂に入らないで
・ご飯はしっかり食べなさい
・部屋にこもってばかりいないで
・病院の時間を守りなさい
お子さんにとっては「つらい」声かけになっていたからです。
その代わり、何時でもいいから部屋から出てきた時は「指示」ではなく「会話」をしてもらいました。
「今日は何のゲームやってるの?」
「昨日のご飯、おいしかった?」
「今日は何時ごろお風呂に入る?」
何時に寝ても起きてもいいから、「おやすみ」「おはよう」の声かけをしてもらました。
こんな「ガミガミZERO作戦」の会話にシフトしたことで、それまで居場所が「自分の部屋」にしかなかったお子さんのもう一つの「居場所」がリビングにできました。
一人で部屋にこもるのとリビングでママと会話をするのではやはり脳の活動量が違います。
Tさんは発コミュで学んだ「聞くチカラ」と「背中を押す声かけ」を活用しながら、お子さんの行動を上手に増やしていってくださいました!
お母さんが思う通りの時間で最初は動いてくれないことももちろんあります。
だからと言ってガミガミいってしまうのは、脳にネガティブなメッセージが蓄積していくので一番発達しにくいんです。
行動量が一番増えないパターン。
ですから、就寝前のバトルをなくし寝る前の「負の記憶を作らない」こと
これがお子さんの睡眠を変える第一歩になりますし、翌日の朝の行動がかわるスタートラインになります。
「早く寝なさい!」の代わりに「今日のゲームはどう?」などの穏やかワードを使ってみてくださいね。
穏やかに眠りにつく子は、ゆっくり眠れます。睡眠の質が変わります。
それが睡眠リズムを整える1つのコツです。
お子さんの昼夜逆転に悩んでいらっしゃるなら、ぜひ試してくださいね!
執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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