1.発達障害、グレーゾーン女子の思春期ってどんな感じ?
発達障害、グレーゾーンの女の子は小学校高学年・中学生になって初めて困りごとが表にでてきてお母さんも「あれ?」と感じることがあります。
お子さんのこんな様子気になりませんか?
・イライラすることが増えた
・話しかけるとキレる
・できない自分を責めるようになった
・急に自己肯定感が下がってきた
・相談してくれない
こんな「こじらせ感」が強くなるプレ思春期〜思春期を私は発達障害、グレーゾーン女子の「こじらせ期」と命名しました!
高学年を迎えた発達障害、グレーゾーン女子がこじらせやすいのには理由があります。
それは、男子に比べて「発達の困りごと」の出方が目立ちにくいから。グレーゾーンならなおさら気づかれないまま、誤った対応をつづけられてしまいプレ思春期に差し掛かっていよいよこじらせてしまいようやく発見されるということも多いからです。
女の子は小さいころからコミュニケーションという「遊び」を通じて成長します。
例えば「ねえ、ねえ、今日おままごととお店屋さんごっこどっちがいい?」
「おままごとかな?あ、お絵かきはどう?」
キャッ!キャッ!と言いながらその決めるまでも含めて「遊び」なのです。
こうやってコミュニケーションをとりながら大きくなっていきます。
もちろん発達障害があってコミュニケーションが苦手な子もいますが、グレーゾーンの子は小さい頃からの”慣れ”で、ある程度の年まで「ごまかして」しまいます。
そうなると、大人はみんなと仲良くやっているから“安心”と思ってしまうので本人が辛さを感じていたとしても気づかれにくくなります。
発達障害の本も男子の発達障害をベースに書かれているものが多いので、読んでも読んでも我が娘の困りごとにフィットせずにママやパパが迷ってしまうのです。
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2.不登校になって発達障害に初めて気がついた西田さんのエピソード
パステルジャンプリサーチャーの西田さんもお子さんが不登校になるまでは娘さんの発達障害に気づかなかったそうです。
お母さん曰く小学校低学年のころはマイペースだけど考え方はポジティブで楽観的なお子さんだったそうです。
それが5年生になってダンスレッスンで評価されたり受験にもチャレンジすると塾にも通い始めたりずっと「頑張りモード」で過ごしていたある日突然体調不良を訴えてベッドから出られなくなってしまいました。
そこで発達の検査をしてはじめて発達障害があることがわかったそうです。
発達障害を抱えながら人の何倍ものパワーを使ってがんばりつづけたのですからヘトヘトになってしまったのもうなずけます。
真面目でやらなければいけないのはわかっているのに、できなくなってしまったことにきっと娘さんご本人が一番辛かったと思います。
さて、こんな頑張り屋さんの発達障害の女子の自信を回復するにはどんな声かけがいいのでしょうか?
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3.親子関係がよくなる魔法の言葉がけ
女子の場合、口が達者な分、お母さんが思わずイラっとするようなところを突いて口答えをすることが多いので、お母さんも感情的になってしまうかもしれません。
しかし男子の反抗期と同様に、女子の反抗期もお子さんの反抗的な態度に感情的に応戦しないことがまずは大切です。
親子関係が悪化すると、お母さんのどんな言葉も届きにくくなります。
頭ごなしに否定したり、親子げんかを繰り返すようになってしまうと、子どもは「お母さんに嫌われているのではないか」と思い始めます。
女子の反抗期には、女子特有の性質を理解して、お母さんが冷静に対応していきましょう!
まず女の子は相手に共感できることを重視する性質があります。
お友達との付き合い方を見ても、男子より女子の方が一緒に行動してくれたり自分の話に共感してくれる友達を求める傾向がありますよね。
“共感”がポイントになる女子は、家庭でも気持ちに寄り添った言葉がけが大切です。
そこで使ってほしいのが「気持ちをのせた言葉」です。
例えば「早く寝なさい」と言いたいところを
「体が疲れただろうから、そろそろ寝る?」と言い換えてみてください。
「~しなさい、~しないとダメ」という命令や指示ではなく「あなたが~だと思うから〇〇したら?」という言い方に換えるのです。
こうすることで「あなたのことを大切に思っているのよ」という気持ちを言葉にのせることができます。
また友達関係がより複雑になる思春期は、発達障害の特性がある女の子にとっては、ストレスがたまりやすい時期でもあります。
学校で友達と合わせることに気を遣いすぎてその疲れをお母さんにぶつけていることもあるかもしれません。
「毎日学校頑張っているね」
「年頃の子どもたちは色々あるよね」
「疲れていない?おいしいものでも食べに行こうか?」
こんなふうに、声かけしてあげるのもオススメです。
お母さんが冷静にあたたかく自分の気持ちに寄り添ってくれることで、お子さんにとってお家が安心できる場所になります。
エネルギーを消耗しがちな思春期女子をお母さんの対応で充電させてあげましょう!
執筆者:清水畑 亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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