1.不登校凸凹キッズ、このまま家で同じことしていても大丈夫なの?
不登校のお子さんには家での過ごし方としては「まずは好きなことからやらせてあげましょう」とよく聞きますよね。
私たち発達科学コミュニケーション(発コミュ)もその考えは同じです。
お子さんが不登校になった初期のころの対応としてはとっても大切です。
しかし、そのままの状態をずーっと続けていくと何が起きるかというと毎日同じことばかりやっているから脳が「マンネリ」モードになってしまって発達しにくくなるんです!
脳は、新しいこと、ちょっと大変なことを、増やしていくとストレスがかかります。
だけど、脳が育つのは自分の持っている力よりちょっぴり努力や工夫が必要なことをやるときなのです。
だから、脳を育てるためには、いつもと「同じ」ことをやり続ける生活ではなくいつもと「ちがう」ことを増やすことが大切です。
今回お伝えする内容は、不登校のお子さんの安心と自信がついてきた、以下3つのチェックポイントをクリアしている親子に向けたサポートステップとなります。
<3つのチェックポイント>
✔親子の信頼関係が回復している
✔お母さんが声をかけてもお子さんが嫌がらない、キレない
✔お子さんが家でイライラや不安を爆発させることはなくなった
この3つをクリアしたら次のステップ、お子さんの行動力UPのための関わり方のヒントをお伝えします!
「うちの子、「~~してみない?」と提案しても全然乗ってきてくれません…」
とお悩みのママ。
どんなことでお子さんを誘っていますか?
いきなりハードルが高いことを提案していませんか?
不登校になった発達凸凹さんが毎日同じことしかしない『狭い世界での行動』にこだわるには理由があるのです。
理由がわかれば何から挑戦させたらいいかの目標設定がガラッとかわりますよ!
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2.毎日同じ過ごし方を続けているのには理由があった
不登校になった発達凸凹さんが『狭い世界での行動』にこだわる理由は…
①予測できないことに不安を感じるから
②新しいことを処理するのに負荷がかかりすぎてしまう
(ワーキングメモリが弱い・柔軟性が弱いお子さんに多く見られます)
③感覚的に心地よいと感じる行動を繰り返したくなる
(感覚過敏や感覚鈍麻のあるお子さんに見られます)
このようにいくつかの理由があって行動パターンを変えるのはお子さんにとって負荷が高く、面倒なことなのです。
加えて、不登校になって、日常的に活動量が落ちていると脳のエンジンをかけるのに時間がかかるので
大人が「これくらいならできるでしょ」
と感じることでも抵抗感を示してやらなくなってしまうのです。
「うちの子、提案しても、全くのってきてくれません!」と感じるなら…
行動を段階的に増やすことにトライしてみてください。
お子さんの行動のエンジンがかからないときは目標設定(これならできるだろう)を見誤っていることが多いです。
上手に「動けるポイント」を見つけていきましょう。
次に具体的にどんなことを提案したらよいのか、お伝えします!
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3.行動を引き出すために目標設定をガラッとかえる提案の声かけポイント
ポイントは3つです。
◆その1)いつもやっていることでバリエーションを増やす
「不登校になって家ではお風呂掃除だけはやってもらっているけどそれ以外はやらないんです」という場合。
NG対応は…“全然違うこと”を手伝わせようとする、です。
OK対応は…お風呂掃除の延長でバリエーションを増やす声かけに変えてみる、です。
例えば
今まではバスタブだけを洗っていた…のだとしたら。
↓
鏡を磨く
シャンプーの詰め替えをお願いする など…
「慣れている場所」「慣れていること」で少しの変化を加えてあげてみてください。
◆その2)お手本を見せてあげる(極力楽しそうに…)
想像ができないことは
「面倒なこと」
「怖いこと」と脳が処理します。
なので、お母さんがやって見せて「それならできそう!」という感情をつくってあげましょう。
最初のうちは一緒にやってみるのもいいですね。
◆その3)指示をして動いてくれても動いてくれなくても同じトーンで同じ内容を繰り返して伝えてみる!
10回提案して1回動いてくれればOKと思いましょう。
さらに!
たとえ10回目に動いたとしても肯定をしてあげることをお忘れなく!
肯定された行動は脳に定着しやすいです。
それを繰り返せば子どもの脳に行動が少しずつ定着していきます。
そうすればだんだん言う回数を減らしても動けるようになりますよ。
行動力が育つステップは
安心できることで行動のバリエーションを増やしてあげる
↓
自分にもできることが増えてきた(と認識する)
↓
ちょっと抵抗感があることにも行動を起こし始める
この順番です。
家での過ごし方が毎日同じで心配であれば、急がば回れでトライしてみてくださいね!
執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
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