今日のテーマは
元々は行動力があった子が
不登校になって
一気に無気力になった…
そんなお子さんの
行動スイッチを取り戻す
対応について
ご紹介します!
元々行動力があるタイプとしては
ADHDグレーさんや
アスペルガータイプのお子さん
(今はASDに含まれます)
が代表的です。
診断の有無にこだわらずに
「ああ、そういえば、
そいうこところあるかも」
が見つかれば
日々の対応の
ヒントになります。
対応の手がかりを
「発見」するイメージで
お読みいただけると嬉しいです。
今日はADHDタイプのお子さんへの
対応についてフォーカスして
お話しますよ!
元々ADHDグレーっ子は
好奇心旺盛、楽しいこと好きだし
行動力があるし
人も好きだし…
という「いいところ」があります。
なのですが、この「魅力」が
大人からは理解されにくいのです。
好奇心旺盛…
ではあるけれど
一方で興味のないことは
完全にスルーをしてしまいがち。
興味のあることには
すぐに行動できるけれど
過集中(やり始めると止まらない)、
逆に集中力が続かない
(飽きるのが早い)
などと言った
行動の特性もあるので
時間通りに動けなかったりします。
集団の中では
「みんなと同じことを
ちゃんとやりなさい」
と怒られることが大変多い。
また、人は好きなので
集団の中に飛び込むのは
案外得意なのですが
その輪の中で
自分の好きなことを
一方的に話してしまったり
飽きると
フッと輪から離れてしまったり
衝動性の特性から
思い通りにならないと
パッと手が出てしまったりして。
人は好きだけど
その実態としては
人とうまく関われていない
なんていうことも
起きやすくなるんです。
不注意という傾向で考えると
授業についていく、とか
先生の指示を聞き逃さない、とか
集団の中で、大人が求める
”正しい行動”が苦手なので
授業もなんだか面白くない…
こんな「学校、なんだか
うまくいかない」の積み重ねで
登校しぶりや不登校が
起きやすいのがADHDタイプの
お子さんです。
元々元気がある子たちなので
できないことも悪目立ちしてしまい
大人に怒られる場面も
多くなってしまうのがADHDキッズ。
怒られすぎが続くと
脳は元気に活動しなくなるので
もともとできていたことも
「なーんにもやりたくない」
と停滞モードになるのが
いわゆる「二次障害」と
呼ばれる状態です。
元々元気だった
ADHDタイプのお子さんが
行動しないということは
緊急事態なんだよ
ということを
ぜひ知っておいていただきたい。
そんな二次障害ぎみの
ADHDグレー不登校さんの
行動力を取り戻すために
おすすめのステップを
ご紹介します。
1)怒られる体験をなくす!
基本的には
時間通りに動けないし、
やれと言われたことやらないです。
だけど、それを怒ると、
ADHDタイプの子たちは
パワーをもっている
子たちでもあるので
余計にヒートアップして
攻撃性が高まったりします。
怒ることは、脳科学的には
実はマイナスの効果です。
だから、怒らない!
怒らない代わりになりをするか…
・どんなに遅くても
・どんなに雑でも
・どんなにへたっぴでも
行動したことを
言葉や表情にして
認めてあげること、です。
わが家で実際にやっていた例を
ご紹介します。
「学校に行く」と言っても
準備が全然進まない!
なんなら、もう学校に
ついていてほしい時間に
家で歯を磨いている(笑)
もう、確実に間に合ってないし
本人急ぐそぶりもないし
(学校が嫌だから当然ですが)
そんな状態でも
家を出発しようとしたら
「早くしなさい!!!!」ではなく
笑顔で「行ってらっしゃい」です。
学校から帰ってきたら
穏やかな声で
「お疲れ様」
「おやつあるよ」
と言ってあげる。
そして楽しそうに
「今日行ったら
なんの授業やってた?」
と聞いて
(お子さんが学校の話題を
嫌がるなら無理しないで!)
へー、と言いながら
雑談をして、
その上で
明日は何時に出る?
なんて会話をします。
5回に1回でも
間に合っていけたら
「◯時に家を出ると
間に合うんだねー」
なんて伝える。
この繰り返しで
行動する経験と
時間感覚を育ててあげる
ステップを辿っていきました。
まずは
「怒られる」という場面を
減らして穏やかに過ごさせてあげる。
これがファーストステップです。
2)行動が起きない
続かない子には
マメな声掛けを!
出かける準備をしていたのに
途中で、脱線して、遊んでいる。
片付けすると言ったのに
途中で、漫画読んじゃってる。
集中力が途切れて
行動が止まりやすいのが
ADHDグレーさんたちです。
だから、もう一度
「こちらの世界」に
呼び戻してあげるのが
ポイントです!
NG対応は、
「まだ途中でしょ!」
「いつになったら終わるの!」
という声かけ。
これでは、子どもはイラついて
ますます行動を起こしません。
ADHDタイプのお子さんは
楽しそうなことが大好きです。
なのでおすすめなのは
「コミカル」「おどけて見せる」
の声かけです。
「部屋に入ろうとしたら
こんなとこにボールあって
びっくりしたわー(笑顔)」
こんな感じでいいんです。
お?お母さん、なんだか、
楽しそうに話しているぞ!
と気になったら
パッと食いつくのが
ADHDタイプのお子さんの
いいところでもあります。
「えー、コミカルなんて
ちょっと苦手だわ〜」と
思うのであれば
穏やかな声で
淡々と
同じトーンで
お子さんがきづくまで
繰り返して声をかけてあげる
これだけでもOK!
ADHDタイプのお子さんは
脳に届く声かけで
注意を呼び戻してあげると
行動が起きやすく
なっていきますよ。
最初は、言われて→動く。
↓
これができるようになって
↓
初めて自分で動く、が
できるようになります。
ということは
最初の声かけを
どうやってお子さんに
届けていくか?がカギです。
怒った声と
明るい声と
脳はどっちを好むでしょうか?
これが今日のワンワードです。
お子さんが、不登校で、家にいて、
何にもやってくれないと
どうしてもイライラします!
私もしました!
そしてNG対応を連発しました。
そして、息子はどんどん荒れました。
私たち親子が
NG対応のお手本です…。
そして、そこから抜け出せた
脳科学的な対応を
記事で紹介しています。
脳の成長に
効果がないことは減らし
お子さんが反応しやすい
声かけに変えていきましょう。