年長で片付けないADHD傾向の息子との毎日
年長でADHD(注意欠陥多動性障害)傾向のある息子は、幼稚園から帰るとリビングで服を脱ぎっぱなしにしていました。
靴下はソファの横。
ズボンはテーブルの下。
そのまま遊び始めてしまい、「片付けて」と声をかけても「あとでー」と動きません。
気づけば夜になっても床には服が散らばったままの状態。

私は毎日のように小さなストレスを感じていました。
怒鳴りたくはない。
でも、このままではいけない気がする。
結局、脱ぎ捨てられた服を私が拾い、黙って洗濯カゴへ入れる日々。
そのたびに、ため息がこぼれました。
「どうせ言ってもやらないし」 そうやって諦めかけている自分も、どこかで嫌だったのです。
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なぜ「片付けて」では動けないのか
あるとき気づきました。
息子は“やらない”のではなく、 “どう動けばいいのか分からなかった”のです。
「片付けて」は、大人にとっては具体的な指示のように聞こえます。
だけど子どもにとっては、とても抽象的な言葉です。
・何を?
・どこに?
・どれから?
・いくつある?
これらを頭の中で整理し、順番を決めて、実際に体を動かす。
実は「片付けて」には、いくつもの工程が含まれています。

ADHD傾向のある子どもは、注意を一つに絞ることや、複数の情報を同時に処理することが苦手な特性があります。
例えば、床に物が3つ落ちているだけで、
・何を?
・どこに?
・どれから?
といった処理が必要になります。
この“段取り”がうまく組み立てられないと、動き出せなくなるのです。
それは、けして怠けているわけでも、反抗しているわけでもありません。
処理が追いついていないだけ。
「片付けて」という一言は、 息子にとっては想像以上に大きな課題だったのです。
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今、年長のうちに対応しておく理由
年長は、小学校入学前の大切な準備期間です。
小学校では、
・持ち物をロッカーに入れる
・プリントを提出する
・体操服に着替える
など、「自分で整理する」場面が一気に増えます。
もし今のまま、
「言ってもやらない子」
「片付けができない子」
というイメージが積み重なってしまうと、
・注意される経験が増える
・自信をなくす
・どうせできないと思い込む
という流れにつながりかねません。
ですが、行動は“具体化”で変わります。

脳は繰り返し行動することで回路を作ります。
年長の今から積み重ねることで、入学後の安心につながっていきます。
行動を具体化し、できた行動を肯定する方法
今回いちばんお伝えしたいのは、 行動を具体的に分けて伝えることです。
「片付けて」ではなく、「靴下を洗濯カゴに入れてね」 のように、何を どこに をセットで伝える。
まずは1つだけ。
実際に息子は、靴下を持って洗濯カゴへ入れることができました。
ここで忘れてはいけないのが、 できた行動をその場で伝えること。
「靴下、入れられたね」 それだけで十分です。
次に、 「ズボンを洗濯カゴに入れてね」
ズボンが入れられたら、 「ズボンも入れられたね」 1つできたら、1つ認める。
特別な褒め言葉は必要ありません。
行動を具体的に伝え、 できた事実をそのまま言葉にする。
この流れを繰り返すだけです。

最初は1つずつ。
けれど続けるうちに、 「脱いだ服は洗濯カゴに入れてね」 の一言で、まとめて持っていけるようになりました。
最近では、何も言わなくても自分から洗濯カゴへ入れる日も増えてきました。
できなかったのは、息子の問題ではありませんでした。
行動を具体化すること。
そして、できた行動を肯定すること。
この2つがそろったとき、 習慣は少しずつ育っていきます。
もし今日、リビングに服が落ちていたら。 「片付けて」ではなく、 「靴下を洗濯カゴに入れてね」 から始めてみてください。
小さな一歩が、習慣を変えていきます。
執筆者: 西野まこ
(Nicotto Project 発達科学コミュニケーショントレーナー)


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