「明日学校!?」予定外のことに不安が強い娘
夏休みが終わる前日の夜8時頃。
私の生徒さんのEさんが、小学生の娘さんに何気なく聞きました。
「明日、何時に起きる?」 すると娘さんは、「え?予定あるの?」とキョトン。
「明日、学校だよ」 そう伝えると、「え?え?どうしよう?終わった……」 学校が始まることを忘れていた娘さんは、突然のことに焦り、混乱し始めました。
実は娘さんは、予定外のことが起こると、不安が一気に大きくなりやすい子でした。
1年前なら、「なんで言わなかったの!」「ママのせい!」 とママを責め、暴言が出たり、1時間ほど癇癪が続いたりすることもありました。

だからEさんは、「この子は不安が強いから、私がちゃんとしておかないと」 と、娘さんが困らないように先の予定を伝えたり、次にすることを考えたりしてきました。
わが子が困っている姿を見ると、「また荒れるかもしれない」「私が何とかしなきゃ」 と、つい先回りして助けたくなりますよね。
Eさんも、それが娘さんのためだと思っていました。
「頑張ってほしい」その声かけ今のわが子に合っているでしょうか?
「ママの声かけタイプ診断」
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「先回りはよくない」と知っていたのに、やめられなかった
予定は前もって伝えなきゃ。
見通しを持たせなきゃ。
忘れていたら気づかせなきゃ。
失敗しないように準備してあげなきゃ。
娘さんが困って動けなくなると、Eさん自身が“起動スイッチ”になって、次の行動へ動かそうとしていました。
実はEさん自身も、「子どもへの先回りの指示はよくない」ということは、頭では分かっていました。
それでも、先回りをやめられませんでした。

そんなEさんに転機が訪れたのが、夏休みでした。
夏休みの前半、毎日のように、「明日は何をしよう」「明日はどう過ごそう」と、次の日の予定を考え続けていました。
娘さんが困らないように先のことを考え続ける毎日に、Eさん自身が疲れていきました。
そしてある日、「あ、これ無理じゃん」と思う瞬間がやってきたのです。
「その時その時で乗り切ればいい」と思えたきっかけ
そんなとき、Eさんの頭にずっと残っていた言葉がありました。
桜井ともこチームで聞いた、生徒さんの実践でした。

インフルエンザになり、いつものようには家のことができなかったときの話です。
その中で出てきた、「すうどんでも美味しく食べていました」 という一言が、Eさんにはとても印象に残っていました。
「全部ちゃんと準備しておかなくても、その時にあるもので何とかなるんだ」
「その時その時で、乗り切っていけばいいんだ」 少しずつ、そんなふうに考えられるようになっていきました。
さらに、私からで学び、ママ自身がエネルギー切れにならないことや、自分の時間も大切にするという視点も重なりました。
娘さんが困らないように、先のことまで全部ママが考えておく。
それだけが、娘さんを助ける方法ではないのかもしれない。
「私が全部なんとかしなくていい」「娘に任せてみよう」 Eさんの中で、「娘が困らないように先回りする」ことへの見方が変わっていきました。
\「もう小学生なのに、まだ癇癪…」どうしたらいい?と思ったママへ/
小1・小2の癇癪の”根っこ”と対応をチェック
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「私が何とかする」をやめて、娘に任せてみた
そして迎えた、夏休み最後の夜。
「どうしよう、終わった……」「学校……やばいやばい」 娘さんは20分ほど、焦る気持ちを言葉にしていました。
以前のEさんなら、その言葉を聞くたびに、「大丈夫だよ」「こうしたらいいよ」と声をかけ、娘さんが困らないように次の行動を考えていたでしょう。
けれど今回は違いました。
夏休みを通してつかんだ、「その時その時で乗り切ればいい。」 「私が全部なんとかしなくていい。」 という新しい見方があったからです。
すぐに答えを出すのではなく、「娘はどうするかな」 と、少し後ろから見守りました。
娘さんを放っておいたわけではありません。
困ったときには頼っていいことを伝えながら、娘さんが自分で考える時間を待ったのです。
すると20分ほど経った頃、娘さんから、「ママ、じゃああとで用意手伝って」という言葉が出てきました。

ママが先に「こうしよう」と答えを用意しなくても、娘さん自身が今必要なことを考え、必要なところだけママを頼ることができたのです。
「ママ、手伝って」先回りをやめたら見えた娘の力
その後も娘さんは、「学校は地獄……また始まる……」と、不安な気持ちを口にしていました。
ところが、「でも友達に会える」「帰ったらアイス食べて……ふ、ふふふふ」 と、自分で楽しみも見つけて笑い始めました^^
そして推しのテレビ番組の録画を見たあと、自分で学校の準備をして、早めに寝ることができました。
1年前なら「ママのせい!」と、1時間ほど癇癪が続いていた場面です。
今回は、
焦って混乱する
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自分で気持ちを整える
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「手伝って」と頼る
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自分でできることをする
↓
次へ進む ことができました。
その姿を見て、Eさんの中に浮かんだのは、「この子、自分が思っていたより強い?」 という驚きでした。
そして、「結構しぶとい!」 とも感じたそうです。
娘さんは、不安にならない子になったわけではありません。
不安になっても、自分で考え、必要なときには人を頼りながら、次へ進むことができるようになっていたのです。
そして、その力にEさんが気づけたことも、大きな変化でした。
以前は、娘さんが困り始めると、「私が何とかしなきゃ」 と動いていました。
けれど今回、すぐに先回りせずに待ってみたからこそ、今までママがやっていたところで、娘さん自身が「考える」「頼る」「動く」力を使う姿を見ることができました。
Eさんが育てたかったのは、困ることのない子ではありません。
困ったときにも、自分で考え、人を頼りながら進める子。
そしてEさん自身も、娘さんに任せながら、必要なところで支えられるママへと変わっていったのです。
まとめ
不安が強いわが子を見ると、「私が何とかしてあげなきゃ」と、困る前に先回りしたくなることがありますよね。
Eさんも、「先回りはよくない」と頭では分かっていても、自分が先回りしていることには気づいていませんでした。
けれど、ともこチームでほかのママの実践に触れ、「その時その時で乗り切ればいい」という考え方や、ママ自身の時間やエネルギーも大切にする視点を学ぶ中で、「私が全部なんとかしなくていい。娘に任せてみよう」 と、少しずつ先回りを手放していきました。
だからこそ今回、「ママ、手伝って」という一言に、困っても自分で考え、必要なときには人を頼りながら進める娘さんの力を見つけることができたのです。
もし今、「どこまで助けて、どこから任せたらいいんだろう?」 「うちの子には、もうどんな力がある?」と迷っているなら
そこから、わが子に合う関わり方を桜井ともこと一緒に見つけてみませんか。
明日も素敵な「小さなできた✨」に出会えますように🚀💞
執筆者:桜井 ともこ
(Nicotto Project 発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)


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