眠れないという子どもにできることは2つだけ。大丈夫と安心させることと、成功体験を活かすこと。

イベント前夜に、眠れないと子どもに言われることはありませんか?発達凸凹っ子は眠ることが苦手なところがあります。焦りは禁物!まずは眠れなくても大丈夫と安心させることと、眠れた時の成功体験を手渡してあげるのがカギになります。

大事なイベント前夜に眠れない子ども

大事な試験やイベントの前夜に、なんだか眠れないと訴えてくる子どもを育てていませんか?

不安になるのか、はたまた気持ちが高ぶって眠れないのか?どうしたらよいか困ってしまうことってありますよね。

漫画ではありますが、ドラえもんの「のび太」のように、すぐに眠りにつける子もいれば、なかなか寝付けない子もいると思います。

我が家には、幼い頃からスポーツをやっている発達凸凹の中学生男子がいます。

眠るのが得意ではありません。赤ちゃんの頃から眠るのが苦手で、寝かしつけ、寝起きの悪さに大変苦労していました。

お泊りのときや、大事なイベントの前には必ずというほど、眠れないと訴えてくるような子どもでした。

特に苦労したのは、親が一緒に宿泊しない合宿や大会での宿泊で、自分ひとりだけ眠れなくて、困るような子でした。

幼いころであれば、一緒に寝て背中をさすってあげたり、安心感をあたえてあげることなどができたと思います。

しかし思春期に入ると、一緒に眠ることも難しく、身体に触れることにも抵抗を感じるようになる子もいます。

眠れなくて明日大丈夫かしら…と口には出さなくても、親自身も不安に思ってしまいますね。

発達凸凹っ子は、眠るのが苦手?

発達凸凹の子どもには、感覚過敏、こだわり、見通しを持てないことからくる不安、社会への適応しにくさによるストレスが大きいなどの、特性を持っていることがあります。

二次的に睡眠障害が起こりやすいと考えられています。

夜布団に入ってからの寝つきが悪い

寝ている途中に何度も目が覚める

朝早く目が覚める

朝決まった時間に起きられない

眠りが浅く十分眠った感じがしない

よく眠れないため日中の眠気を訴える

などの睡眠障害を持つことが多いと知られています。

眠れないのなら、目を閉じているだけでも脳は休まります

目を閉じると、脳に入ってくる情報は遮られます。目から脳へ送られる情報はとても多く、人間は外からの多くの情報を視覚から得ています

さらに目を閉じて横になることで、全身の筋肉は緩み、体はリラックスし、休息状態になっています。

体を動かすことは、脳を活動させ、筋肉に指令を出しているということです。

運動に関わる脳のエリアは広い範囲にわたるため、体を休めることは同時に脳も休めていることにもなります。

大事なイベント前に備える。今できること

いざという日のために、今から眠れた時の経験を成功体験として準備しておくことが大事になります。

眠れなかった時に、どんなことをしたら子どもが眠れたのかを、ママが記録しておきましょう。

なぜなら、受験やスポーツの大会など、日常よりも多くのストレスがかかる日が必ず訪れます。

大事な日の前夜に眠れなくても、眠れた成功体験を記録しておくことで、親も子も焦らずに過ごすことができるからです。

また、日頃のリラックスした時の会話で、「あなたは、のび太タイプではなくて、イベント前夜はあんまり眠れないタイプかもね」と話をしておきましょう。

そうすることで、子ども自身が「自分って、イベント前夜の寝つきが悪いんだよなぁ~」と分かっていれば、眠れなくて不安になることが減るのではないでしょうか。

自分は大丈夫!という自信をつけてあげよう

子どもが眠れないと訴えてきたら、まずは、「寝れなくても大丈夫だよ」ということを伝えましょう。

眠れないと焦ると余計に眠れなくなります。目を閉じていれば、脳も身体も休まることを伝えてあげましょう

そして今までの眠れた時の成功体験を実践しましょう。

朝起きたら、「これをやったら眠れたね」と声をかけ、成功体験にして自信をつけてあげましょう。

ちなみに我が家の息子が眠れない…と言ってきたときにやることは、

・部屋にラベンダーオイルを放散させる

・ハンドマッサージ機でマッサージをする

・アイスノンで頭を冷やす

です。

また自宅以外で、親が一緒に宿泊していない時は、

・小さなお気に入りのぬいぐるみをこっそり持っていく

・マスクにお気に入りのアロマオイルをたらしたものを寝るときにつける

などが子どもいままで眠れたものを、実践しました。

眠れなくても、目を閉じて休んでいるから大丈夫!と思え、これをすれば眠れるという成功体験から、焦らずにいられるようです。

最近では、息子が眠れないときに、眠りにつける方法を見つけたというのです。

息子はプロ野球が大好きで、自分にとってはそれほど興味のない球団の先発メンバーを予想すると、眠りにつけるが分かったそうです。

かなりマニアックで私には想像できませんでしたが、自分で眠れる方法を見つけたことに、成長を感じました。

眠れないと訴えてくる発達凸凹の子どもには、今までの眠れた時の成功体験がカギとなります。

大事な時に備えて、今からたくさんの経験を積んで安心を手渡してあげましょう。

執筆者:池田 さちえ
(New Mammyアンバサダー★★)

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