人への関心が薄く、物に執着するわが子の奇妙な行動
人への関心が薄く、物にばかり執着し、その物に対して気になる行動をする子どものことでお悩みではありませんか?
先日小学校を卒業した私の息子には、幼児のころから続いている気になる行動があります。
息子は言葉を話せるようになったのが遅かったわけでもなく、こちらの言うことも理解はできました。
1歳半健診、3歳児健診でも引っかかることはありませんでした。
ただ、人にあまり関心がないため、乳幼児向けの歌やダンスなどのテレビ番組を見せてもつまらなさそうな顔をし、反応しませんでした。
歳の近い子どもたちが集まる児童館でも、誰かと遊ぶより1人で遊ぶのを好み、みんなで歌やダンスをする場面は苦痛で、よく脱走しました。
動物園に連れて行っても、主役の動物たちには関心がなく、座り込んで石や枝を集めるばかり。
床に洗濯ばさみやおもちゃのブロックを色や種類別に整列させる行動は、ほかのお母さんはそう思わなくても私には奇妙な気になる行動に見えました。
ほかの子どもたちと関わってほしくて、息子の気になる行動が始まると、やめさせて子ども同士の遊びに加わらせようとしたりしました。
乳幼児向けのテレビ番組が始まると、私が率先して踊ってみせたりもしましたが、興味を示すことはありませんでした。
一般的に子どもが楽しめそうな場所に連れ出しても、わが子はまったく喜ばない。
わが子はちょっと変わっているのだろうか?
それとも発達に問題があるのだろうか?
物への強い関心という気になる行動が、自分の気持ちを言えない対人関係の問題に変わっていく中で、発達科学コミュニケーションに出合いました。
幼児期の、物を並べるという気になる行動は、思春期に入った息子が心を落ち着かせるためのルーティンとして今も残っています。
ですが発コミュを使って、私は気になる行動に対する悩みを、子どもの脳の発達を促す方法の研究に切り替えることができました。
気になる行動をする子ども、その行動にはワケがある!
子どもの気になる行動はどうして引き起こされるのでしょうか?
子どもの行動をおかしい、奇妙だなどと感じるのは、大人が常識という枠の中で子どもを見ていることが関係しています。
わが子にはこうであってほしいという親の願望があり、子どもがそれと外れた行動をすることからそう感じてしまう場合もあります。
洗濯ばさみは何かをはさんで遊ぶもの、レゴブロックは組み合わせることで形を作って遊ぶもの、という私自身の思い込みもその例です。
子どもが何かに興味を持って没頭している姿が大人からは奇妙に見えたとしても、その興味や遊び方は子どもそれぞれで違います。
例えばミニカーは走らせて遊ぶのが普通、と大人は思っていても、車輪の回る部分の動きをじっと眺めるのが好きな子どももいます。
数字に特に強い関心を持つ子どももいます。
また、発達障害の1つである自閉症スペクトラム(ASD)の、人よりも物に関心を示す特性が表れているという可能性もあります。
ASDの特性をもつ子どもは不安が強く、先のことに対して見通しを持つことが困難なため、安心するために同じ行動を繰り返すことがあります。
物を並べたり、ある特定の物ばかり集めたりと気になる行動をするのも、ASDの行動の特徴です。
成長すると特定の物を並べたり集めたりという気になる行動が、今度は人とのコミュニケーションの難しさに形を変える傾向があります。
人の気持ちやその場の空気を理解できなかったり、たとえ話をたとえではなくそのまま受け取ったりすることでトラブルになるケースもあります。
もし、気になる行動が子ども自身の困りごとが原因で起こっているのであれば、周囲のサポートが必要になります。
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気になる行動をする子どもに対応する2つの方法
気になる行動をする子どもを奇妙だ、おかしいと感じるのは、常識にとらわれている、もしくは親の願望と違うからかもしれないことを知りましょう。
そして、こういった大人の都合はいったん横に置いておくことが大切です。
➀気になる行動を注意したりやめさせたりしない
②気になる行動をする理由を注意深く観察する
観察することでなぜその行動が起こるか、子どもの脳の中では何が起きているのだろうと探っていくのです。
子どもに尋ねたところで、その子にとっては当たり前のことなので、どう説明したらいいのか子ども本人にもわかりません。
子どもの年齢が小さいうちは、言葉も未熟であるため、大人が推測で動かざるを得ないことも多いですが、叱らずに見守ってあげてほしいと思います。
理由がわかると「なるほど、そうだったのか!」と納得できます。
私が息子をスノーボードに連れて行ったときの話を例としてお伝えします。
リフトから降りると息子はすぐに滑り始めるのですが、いざ滑ろうというときに何かをじっと見つめてしばらく立ち止まっていることがありました。
急かさず観察したところ、息子の方から「リフトが全部でいくつあるのか数えてたんだ」と教えてくれたのです。
リフトについている番号が気になって全部数えてみたかったのか!と行動の理由を知りハッとしたのです。
かつて奇妙だとしか捉えていなかった気になる行動も、そのころの小さな息子は言葉にはしなくとも、本人なりの理由があったのだと気づきました。
いつもの気になる行動が始まった、とやめさせようとしていたらわからなかったことでした。
同時に、気になる行動の理由を言葉で説明してくれた息子に成長を感じて嬉しくなりました。
このように、子どもが気になる行動をする理由がわかると、無駄に叱ることがなくなるので、わが子への接し方がグンと楽になります。
感覚の受け取り方や、発達の進む順序やルートも子ども1人1人によって違います。
余談ですが、人への関心が薄かった息子は、小学校中学年くらいから以前は見向きもしなかったテレビの幼児番組に興味を示し始めました。
さすがに画面上の小さな子と同じように踊ったりはしませんが、人への関心が出てきたことで、本人なりのルートで発達が進んでいるのだと感じました。
わが子が今気になっていることや好きなことを通じて、脳内では発達が進んでいます。
どんな変化や成長がみられるのかを楽しみに観察してみませんか?
執筆者:にしがみあやか
(New Mammyアンバサダー★)
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