何をやっても裏目に出る、反抗期の中学生男子
子どもが中学生になり思春期に本格的に入ると、今までと変わらない声かけをしているのに、親子関係がうまくいかなくて困っている。
そんなお悩みはありませんか。
子どもは褒めて伸ばす対応が大事だからと褒めているのに、「何言ってんの?」 と素直に受け取らない。
疲れからお母さんの声のトーンが少し低かったというだけで、「何怒ってんの?」 と、勝手に否定のメッセージだと受け取ってしまう。
自分の不機嫌さは棚に上げて責めるようなことばかり言われると、お母さんもどう対応していいのかわからなくなってしまいます。
何か言えばすぐ突っかかってくるので、まともな会話にもならない。
特に男子は口数が減るので、親子の心の距離は遠くなる一方。
反抗期だから仕方ない、こんなものだと自分を納得させようとしても、寂しくなってしまいますね。
会話がなくなるのはまだマシな方で、反抗期はもっと荒れることだってざらにあります。
話しかけるだけでキレられる、機嫌が悪いと罵声を浴びせられる、物を投げられる…
そんな状況が続くと、お母さんをもうやめたいとさえ思いますよね。
何とか頑張ってきたけど、もう限界…と追い込まれて私のところに相談にくるお母さんがたくさんいらっしゃいます。
中学生男子の脳内で起きていること
反抗期の中学生男子の対応はなぜこんなに難しいのでしょう?
原因は、お母さんの肯定の注目は目減りして伝わり、否定の注目は割増しで伝わってしまうことです。
お母さんの意図とは真逆の、この現象がなぜ起きるのか。
おおまかには次の理由があります。
・子どもが成長し自立する過程の中で、お母さんを遠ざけ、反発する
・子どものそっけない態度や言葉に対するお母さんの声かけに、イライラが表れる
反抗期は自立への第一歩で喜ばしいことでもあるのですが、小学生のときにはなかった、お母さんを鬱陶しがる態度が見られるようになります。
子どもの自立が始まったことに気づいたら本人にまかせ、適度な距離を保てば、反抗期でもそれほどこじれることはないでしょう。
ところが、それに気づかず小学生のときと同じような対応を続けると、声が子どもに届かなくなったと感じてお母さんは不安になります。
不安から、子どもに声をかけるときの顔が無表情だったり、早口できつい口調になったりしてしまいます。
こういった理由で、肯定の注目が目減りし、否定の注目が割増しされていくのです。
ましてや、発達障害グレーゾーンの特性をもっていると、ネガティブな失敗体験の記憶を溜め込んでいるケースも多いのでなおさらです。
また、褒めるのがおだてになっていたり、子ども扱いされたと感じたりすると、素直には受け取れないのももっともですね。
親子関係が悪化している場合は、会話自体をすべて否定的にとらえてしまうので、負のループに陥ってしまうことになります。
反抗期から早く抜け出す、たった2週間の対応策
中学生男子が反抗期から一日も早く抜け出すには、2週間、このことだけに集中してください。
その対応策とは
肯定と否定のバランスを10:0にした声かけをする!
肯定:否定=10:0とは 「どんなに暴言を吐いても暴れても、 否定しない」 「できていることだけを肯定」
これだけですから、やることはきわめてシンプルです。
ですが、今までと全く違うことに取り組むわけですから、長い期間だとしんどくなりますね。
だからこそ2週間なのです。
暴言や八つ当たりなど、好ましくない行動に対しては平気な顔でスルーしましょう。
そして、おだてるのではなく、どんな小さな行動でもできていることを言葉にして伝えてください。
「洗濯物をカゴに入れてくれてありがとう」
「荷物重いのに、がんばって持って帰ったね」
今は反抗期真っ只中にいる中学生男子も、いつかはこのトンネルから抜け出せますが、同じ抜け出すなら少しでも早い方がいいですよね。
あなたが気持ちをラクにできたら、次は子どもをどんどん伸ばすステージに進めます!
対応策をガラリと変えて、子どもと自分に訪れる変化を楽しんでみませんか。
執筆者:桜井ともこ
(発達科学コミュニケーション マスタートレーナー)
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