行動をおこさない子どもから課金したいと言われたら
思春期の子どもが部屋に篭って、ゲームや動画ばかり見ている日々。
なかなか自分から行動をおこさないことにモヤモヤしていませんか?
せっかくの学生時代、色々な経験をしてほしい!と思っているお母さんは多いのではないでしょうか?
我が家の息子は中学生からお小遣い制になり、自分のお金を持つようになりましたが、
家にいる時間が多いので、お小遣いを使う場面も少なく、欲しいもの、やりたいものが見つからないようです。
なかなか自分から何かをやりたいと言わない子どもから、自分のお小遣いで「ゲームの課金がしたい」と言われました。
ゲームのアイテムを購入するために課金がしたいと言うのです。
そんなモノとして残せもしないものに、お金を使うのはどうなのか?無駄使いなのではないか?と思ってしまいました。
課金となると、ゲーム以外にも、投げ銭(youtubeなどの自分の推しの配信に対してお金を送る行為)や、フリマアプリでの買い物(メルカリやオークション)などネット社会での数々のお金の使い方があります。
課金をしたいという子どもの思いから、ネット社会でのお金の使い方を、親子で話し合う機会にしてはどうか?と考えました。
親の育ってきた子ども時代と今の時代とは変わってきている
現在の子どもは、生まれた時から、世界中とインターネットで繋がっている社会に生きています。
どこかに行かなくても、世界の人と画面越しに会話もできます。
欲しいものを買うときも、実際にお店に出向いて買うこともありますが、インターネットでポチッとして購入することが増えているのではないでしょうか。
また、実際に店舗での買い物に関しても、現金で購入することもありますが、実際にお金を払わないキャッシュレスでの買い物も増えています。
日本政府は、2025年までにキャッシュレス決済率を40%にすることを目標に掲げています。
実際にお財布のお金が減る体験が少なくなっている現代では、手にとって買うモノと、ゲームの中で課金をして買い物をすることでは、欲しいものを買うという意味では、違和感を感じていないのかもしれません。
親が子ども時代に育った環境とは違うことを理解してあげましょう。
頭ごなしに課金を否定をするとトラブルの元になる可能性が…
課金なんて無駄なことはダメ!と頭ごなしに否定してしまうと、親に内緒で課金をしてしまい、トラブルになることがあります。
実際に、○十万円の請求がきたという話も聞きます。返金を請求するにも大変な労力が必要な場合があります。
トラブル回避のために、子どもに持たせているスマホには、親がコントロールできる、"ペアレンタルコントロール機能"設定しておくのも1つです。
スマホを使いすぎないように使用時間を制限したり、アプリのダウンロードも制限できるので、使っているゲームも確認できます。課金トラブル防止にもなります。
また家族共有のタブレットや、テレビゲームなどには、クレジットカード番号を保存しないことです。
子どもがパスワードを知って、勝手にパスワードを入れて課金してしまうことを避けるためです。
子どもを信じてはいるのですが、ネット上では様々なトラブルが起こります。
トラブルが起こることを未然に防ぐためにも、簡単に課金ができてしまう環境を作らないようにしましょう。
ゲームの課金がしたいは、脳を育てるチャンスととらえる
「友達が課金をしていて羨ましい」「自分も課金してみたい」と思う気持ちを否定せずに、お金を使う経験をさせてあげてはいかがでしょうか。
なかなか自分から、これやりたい!ということを言わない子どもが、ゲームの課金がしたいと言われたら、子どもの脳を育てるチャンスにしましょう。
課金がしたい子どもの気持ちを受け止めよう
課金したい子どもの気持ちを受け止めることは、子どもが自分の考えを安心して言える環境があるということです。
人は、気持ちが動かないと、行動を起こせません。行動した時に脳は成長します。
「ゲームの課金がしたいんだね。」
親の意見は置いておいて、まずは親が優しい気持ちで、子どものやりたい!の気持ちを受け止めてあげましょう。
課金したい!は子どもがプレゼンするチャンスに
課金がしたいという気持ちは、子どもが自分のやりたい!をプレゼンするチャンスになります。
自分の意見を汲み取ってもらえた場合は、子どもの成功体験になります。
成功体験の積み重ねから自信がつき、何事にもやる気が出てくるようになります。
「それはどんなゲーム?何に課金したいのかな?」
「課金することで何になるのかな?」
「それはいくらかかるのかな」
ここで大事なのは、共感し興味を持って聞くことです。
親が、受け入れてくれそうにない雰囲気を作っていると、子どもも頑張って交渉しようとは思わないからです。
親と子ども一緒に課金のルールを決めよう!
課金もお金を使っていることには変わりないのですが、現金と違って目に見えないから管理が難しいのです。
"課金してもいいよ"となった時は、使う前に親と子でルールを決めましょう。
例えば、
・お小遣いの中から月いくらまで課金してもいいのか?
・お年玉など、いつもより多くお金が手元にあるときの課金はいくら使うのか?
お金は無限にあるものではない、自分の使える範囲内でどう使うかを 親子で話し合いましょう。
親がどこまで管理するのかも決めておきましょう。
・範囲内なら、親の了解なしでOKなのか?
・月にいくら使ったのかは、チェックするのか?
各家庭でもルールは異なってきますし、使用している間に、不具合が生じてくる場合は、 その都度、話し合いをします。
「お金が絡むことがあったら相談してね」という、伝えておくのもいいですね。
何が困ったことが起こったときに、気軽に話し合える関係性を築いておくことです。
お金の使い方は、日々進化しています。
「課金したい」という子どものやりたい気持ちを、現代のお金の使い方を勉強する機会に活用していけたらいいですね。
執筆者:池田さちえ
(New Mammyアンバサダー★★)
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