小学生にあるあるな気持ちの切り替えができないこんな姿、思い当たりませんか?
お子さんにこんな様子はありませんか?
小学生でよくある例は
「家でゲームやYouTubeをしていてやめなければいけない時間に止められない」
「食事の時間になっても席につかない」
「宿題の時間になっても始められない」
「学校で休み時間が終わっても席につかず遊んでいる」
「授業の予定が変更になったことに対応できない」などです。
思い当たることがあるかもしれませんね。
もしあれば、気持ちの切り替えが苦手なのかもしれません。
気持ちの切り替えはどんな子どもにとっても難しいことですが、発達障害・注意欠陥多動症(ADHD)の子はとくに苦戦する部分でもあります。
小学生ADHDグレーキッズの気持ちの切り替えが苦手な理由は?
では、なぜ気持ちの切り替えが苦手なのかについて説明します。
それはADHDの脳の特性と関連します。
やるべきことではなく、やりたいことを選んでしまう、自分の欲求や行動を抑制することが苦手だからです。
自分が楽しい、興味のあることでないとやる気が出にくいこと、将来のために今努力するのではなく今を楽しみたいという特性があるためなのです。
自分が本来やりたい・楽しいゲームやYouTube、休み時間の遊びを優先し、気持ちの切り替えができないのでやめられず、宿題もお風呂も後回し、授業時間になっても席につかない
繰り返し言ってもできるようにならないのはこのためなのです。
気持ちの切り替えが苦手なADHDグレー小学生キッズは2つのタイプがいる?
小学生中学年(3~4年生)に差し掛かると学校生活にもすっかり慣れ、いろいろなことができるようになってきます。
しかし、ふと考えると何度言ってもできない→できないのでついガミガミ言う→毎日ガミガミ言い続けている自分の対応&子どものひどくなる反抗的な態度に
「反抗期?」
「最近、ちっとも言うことを聞かなくなった!」
「本当にこのままで大丈夫?」
と不安を感じているママもいらっしゃるのではないでしょうか。
逆にうちは反抗しないから大丈夫!と思ってるママにも知って頂きたいことがあります。
実は表立った反抗が見えづらい不注意優勢型のADHDのタイプの子がいるということです。
不注意優勢型のADHDキッズも困りごとはあるけれど、言えばできるからと放置しておくことで発達年齢でできるはずのことができるようにならず、困りごとが長引いてしまうことがあります。
とくにこのタイプは自己主張がそれほど強くなく、反抗もひどくはないので問題が見えづらいですが、自己肯定感の低下・無気力・意欲の低下が原因で行動できないことが課題になってきます。
この時期の対応が遅れると二次障害につながる可能性もあります。
多動性‐衝動性優位型でも不注意優勢型でも共通する大切なことは言えばできるのではなく「気持ちの切り替え」をして自分でできる力をつけていくことです。
小学生ADHDグレーキッズの気持ちの切り替え方法の対応は?
次にどう対応したらいいかをお伝えしますね。
特性を理解せずに、頭ごなしに叱ったり、言葉で傷つける、無理やり従わせるのはNG対応です。
ADHDは環境によって困りごとが強くなったり目立たなくなったりするので、困りごとに気付いたら少しでも早くから対応することが大切なのです。
気持ちの切り替え力はすぐには身につかないからこそ毎日のお家時間で少しずつできるようにママが関わることがポイントになってきます。
お家での関わりの中でできたことを認めて自信をつけることで、自分で区切りをつけて気持ちを切り替える方法を練習します。
繰り返していくことで、時間になったら自分でゲームやYouTubeをやめる、時間になったらTVを消してお風呂に入るなどできることを増やしていきます。
1つずつできるようになるとガミガミ言って、無理やり従わせなくても自分でできる自走のサイクルがまわりはじめます。
ママはできていることを認めて、肯定の声かけをします。
小学生ADHDグレーキッズに届けるママの対応3ステップで気持ちの切り替え力を定着させる!
では具体的なママの対応3ステップをご紹介します!
①共感の姿勢で小学生キッズの今の行動に興味を示す
・そのゲーム楽しそうだね!
・何のYouTubeを見ているの?ママにも見せて!
②小学生キッズに行動の終了予告をして見通しを持たせる
・ゲームは何時までの約束だったかな?
・〇時に出発だから、〇分になったら靴下を履こうね
・その対戦が終わったら、支度を始めようね
③小学生キッズの好きにつながるご褒美、報酬をに与えてセットで肯定の言葉を伝える
・〇〇したらおやつを食べよう!・・・自分で準備できたね!
・お休みの日のゲームを10分追加しようね。・・・時間を守れたね!
子どもが喜ぶご褒美を伝え、気持ちの切り替えができたらすかさず肯定の言葉を伝えていくようにします。
たったこれだけで、ガミガミ言っても変わらない切り替え力がUPして小学生キッズの行動がサッと切り替えできるようになっていきます。
誰にでも簡単にできる方法なので、一度試してみませんか?
執筆者:一宮 えり
(発達科学コミュニケーション トレーナー)
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