ADHDタイプの特性が「ネガティブ思考」を引き起こすメカニズム
【ネガティブ思考とは?】
「どうせうまくいかない」「また怒られる」「自分なんて」 という極端な思考のことをいいます。
【なぜネガティブ思考になりやすいの?】
1、失敗経験が多い
衝動性:順番が待てなかったり、思いついたことをすぐに口に出してしまう。
不注意:ぼーっとしていて指示を聞き漏らしたり、集中できない。
多動性:じっとしていられず騒いでしまう。
これらの特性が原因で周囲から注意されたり否定される経験が多くなると 自信喪失に繋がる。
2、他人との違いに気づいてしまう
友達には簡単にできることが、自分には難しいと感じ、 「僕はダメだんだ」と思いこんでしまう。
3、感情のコントロールが苦手
ADHD(注意欠陥・多動性障害)の特性として、感情が一気に高ぶりやすく、 うまく処理できず、「極端な思考」に走ることがある。
このようにADHDタイプのネガティブ思考は、脳の特性と日常の失敗体験が重なって起きやすく、「自分はダメだ」「どうせ失敗する」といった悪循環に陥りやすいことが多いです。
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一人遊びばかりの息子を「余計な一言」で傷つけてしまった私の失敗談
息子はいつも気づけば、園庭の砂場でおままごとをして一人で遊んでいました。
周りのお友達は鬼ごっこをしたり、一緒に走り回って遊んでいます。
息子は楽しそうに遊んでいるけれど、 「みんなと一緒に遊べたらもっと楽しいのに」 そんな気持ちから、ある日、私は言ってしまいました。
「〇〇くんたち鬼ごっこしてるから、僕も入れてーって言ってみたら?」 モジモジしてなかなか言葉にできない、 それでも勇気を出して「僕も入れてー」と話しかけた息子。
でも、お友達も遊びに夢中になっていて息子の声に気づいてくれませんでした。
息子はそのあと泣きながら戻ってきて、私をたたきながらこう言いました。
「一緒に遊べなかった!ママのせいだ!」 あの時の息子の悲しく怒った表情は今でも忘れられません。
そしてますます「僕なんか…」と自信を失ってしまい、 息子の心をまた傷つけることになってしまいました。
こんな経験から、私は息子に発達科学コミュニケーションで学んだことを意識して、自分はできているという自信を息子につけることを目標に実践し始めました。
一か月ほどした頃、息子に変化がみられ、お友達と遊べるように急成長、園の先生からも「お友達との関わりが増えました」と嬉しい報告も聞けるようになりました。
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「ネガティブ思考」から抜け出すための肯定の関わ方TОP5
私が実践してきた肯定の関わり方TОP5をご紹介します。
・「できている、やろうとしていること」に注目して声をかける
何気ない日常のなかにある「できた」をしっかり見つけて伝えること。
評価ではなく「行動そのものを褒める」声かけが、子どもの安心や自信に繋がります。
〈具体例〉
「自分で起きてきたね」「ご飯食べてるね」「靴履いてるね」
・何かしてくれたら「ありがとう」を伝える
小さな手伝いや優しさに気づいた時に素直に感謝することで 「自分はママの役に立った」と感じられます。
すると自己効力感が育ち「またやってみよう」という気持ちに繋がります。
〈具体例〉
「ドアを開けてくれてありがとう」 「買い物に付き合ってくれてありがとう」 「ゴミ捨ててくれたんだね、助かったよ」 「ご飯食べてくれて嬉しいな」
・ぎゅーや抱っこ、スキンシップを多めにする
スキンシップをすると、オキシトシンという安心ホルモンが出て、子どもの心を落ち着かせたり、安心感に繋がります。
〈具体例〉
「手をつなぐ」「膝の上にのせる」「抱っこする」
「もう大きいし、抱っこはちょっと…」と気になるママもいるはず。
私も、息子を抱っこをするのは重たくて大変で、また、周囲の目も気になるので 、できるだけ外では抱っこするのは避けていました。
でも「もう大きいからダメ」ではなく、「甘えられる安心感」が心の土台になるので、抱っこを求めてきた場合は短時間でもいいから答えてОKです。
・子どもの遊びに興味関心をもつ
「何作ってるの?」「それ教えて」など、子どもの遊びにママが関心をもって関わることで、「ママが自分のことを分かってくれてる」と心の距離が近づきます。
・子どもの遊びを見守るスタンス
「お友達と遊ばせなきゃ」と無理に思わなくて大丈夫です。
一人で遊んでいる時は、本人なりの安心や集中の時間。無理に集団に入れようとせず、そっと見守ることが、子どもにとっての信頼と心の安定につながります。
息子に自信をつけてもらうため、この5つの肯定する関わりをこつこつ毎日続けていきました。
「ネガティブ思考」を手放し友達と笑い合えるようになった息子の成長
私がこの関わり方を一か月ほど実践した結果です。
毎日見守ってきたことで、ある日ふと気づきました。
「一緒にお友達と遊べるようになった」
「自分から声をかけて、友達の輪に入れる」
「今まで遊んだことのないお友達とも自然に遊べている」
それは、ネガティブ思考で「僕なんかダメだ」といつも下を向いていた息子が 肯定する関わりを続けたことで、自信を少しずつ付けてきた証拠だと思います。
焦らず、比べず、息子のペースを信じ見守ってきてよかった、 見えないところで、ちゃんと育っていった力に気づいた瞬間でした。
また、幼稚園の先生からも 「お友達との関わりがこの一か月で急に増えました」と言われ、 私だけでなく、他者にも伝わるほどの変化があったことに驚きました。
できないことに目を向けるのではなく、できたことに一緒に気づいていくことが 大事だと息子との関わりから学びました。
もし、お子さんが一人遊びばかりで心配だと悩んでいるならば、 まずは、お子さんの普段「できている」ことに注目して肯定する関わりを増やしてみてくださいね。
執筆者:大下せいこ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)


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