繊細な子どもには褒めがきかない!?「すごい!」「えらい!」はキケン!

幼児のお子さん、褒めているのにあまり喜んでないな、できるようにならないな、ということはありませんか?「すごい!」「えらい!」はキケンな場合があります。 繊細な子どもには正しい褒め方があります。そのポイントは褒めるタイミングと大きさ。

繊細な子ども 褒めているのに伝わっていない?

うちの子、褒めているつもりなのに反応が薄い。あまり喜んでない?  

あるいは、褒めているのに、なかなかできるようにならないと感じることはありませんか?  

「お片づけできたの!すごいね!」

「ごはん全部食べられて、えらいね!」

「ひとりでお支度できて、すごいね!」

と声かけても、

「あ、うん…」 や「いや、べつに」

そっけない態度をとられたりする場面です。

 

お子さんがHSC(HighlySensitiveChild)「ひといちばい敏感」気質をもつ繊細な子どもの場合、「すごいね!」「えらいね!」という褒め方だと、せっかくのママの気持ちが伝わらないことがあるのです。

『すごいね!』『えらいね!』と褒めても喜ばないワケ

褒め言葉のキケン①:結果だけを評価する褒めになるから

「すごい!」「えらい!」は”結果だけを評価している”褒め方になるからです。  

ここがキケンポイント!

  

HSC繊細な子どもは、ひといちばい敏感な感受性の持ち主。       

周りに優しいのに、自分にきびしく、内側を責めやすい性質を持ちます。    

そのため、相手の気持ちに応えようとがんばります。    

「すごいね!」「えらいね!」という結果だけを評価する褒め方を続けると、    

褒められないと自信がもてないという気持ちになったり、    

お母さんが喜ぶように、お父さんを悲しませたくない。    

という相手基準で物事を選ぶようになり、自分の気持ちを尊重しう主体的に行動することができなくなってしまうのです。

褒め言葉のキケン➁:繊細な子どもにはプレッシャーになるから

「すごいね!」「えらいね!」という言葉は

「もっとがんばらなくちゃ」
「完璧にできるようにならなくちゃ」

という繊細な子どもにとっては『プレッシャー』に変わってしまうからです。

そして、100%できない自分はダメなんだ…の気持ちが育ってしまいます。

できない自分を責めて行動できない状況を作ってしまうことにも繋がります。

繊細な子どもに大切なのは褒めるタイミングと大きさ

ママが今日からできること!   

それは、  

『褒める=100%できたら』の思考とおさらばしましょう

100%できるのを待っている間に「できたね!」と伝えるチャンスを逃してしまう。   

それはもったいないです!   

大切なのは、褒めるタイミングと大きさです。  

まずは、一番意識してほしいのが、物事の「やりはじめ!」  

そして、こまめに褒めること    

褒めの大きさはだんだん少なくなるイメージです。      

◆褒めるタイミング【大きさ】   

①やりはじめ! 【大】   
➁半分できた  【中】   
③70%できた  【中】   
④100%できた  【小】      

◆声かけの例)   
①「お!おかたづけ始めたんだね!自分からできてかっこいいね!」   
➁「もう半分できたね!がんばってるね!」   
③「あとちょっとだね!」   
④「できたね」


タイミングよくこまめに褒めることで、

結果だけでなくプロセスを認めてあげることができるので、ひとつずつ『できた!』を積み重ねながら、行動を持続することができます。

たとえ完璧にできなくても、やりはじめることができた!

そして、ここまで進めることができた! というような自主的に行動できたことは「成功体験」をうみます。

自分の考えで行動して、自ら「できた!」と思えるチャンスを増やし、

「またやってみよう!」「次はこれにも挑戦しよう!」という未来へつながる自信をつけてあげたいですね!   

ぜひやってみてくださいね!

執筆者:浅田みほ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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