「片付けなさい」の声かけだけでは片付かない
こんなお悩みありませんか?
✔️ 学校から帰ってきて、学校用品がそのまま散らばっている。
✔️ 宿題をしたら、後はそのまま遊び始める。
✔️ 片付けをしようとしているのに忘れて他のことを始めている。
小学校から帰ってきた子どもが、元気に帰ってきてくれることはとても嬉しいですよね。
でも、一方で、帰ってきた途端、ランドセルは床に置きっぱなし。
宿題が終わるとプリントや筆箱、教科書もそのまま散らかっている…
そんな光景はありませんか?
何度「ランドセルや宿題は片付けて!」と言ってもなかなか片付かない。
「どうしてできないの?」と感じてしまうこともありますよね。
我が子には、自分の身の回りの事は自分でできるようになってほしい。
そう願うのは、どのママも同じだと思います。

では、子どもが自分で身の回りを整理整頓できる力を身に付けるには、どうしたら良いのでしょうか?
実はただ「片付けなさい!」と声をかけるだけでは、片付ける力は育ちにくいのです。
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片付けが苦手な性格だともう諦めていた
以前私は片付けが苦手な息子に毎日「 片付けなさい」という声かけを繰り返していました。
身の回りの整理整頓ができなければ、学校生活で困る。
「片付けなさい」と言い続ければいつか習慣になる。
そう信じて疑いませんでした。
そして、私は「片付けなさい」という言葉以外の声かけを知らなかったのです。
しかし、いくら「片付けなさい」と声かけしても、鉛筆はそのままランドセルの中へ放り込まれ、 プリントもぐちゃぐちゃの状態で、とにかくランドセルの中に入れればOK!そんな状態が息子なりの「片付け」でした。
家で片付けが苦手な息子は、学校でも同じでした。
授業参観のときに引き出しをチラッと見てみれば、使わない絵の具が散乱していたり、プリントが詰め込まれていたり…。
「やっぱり学校でもこんな感じなんだ」と正直ショックを受けたのを覚えています。
連絡帳には
「プリントを出しましょう!」
「筆箱の中に鉛筆が入っていません」
そんな言葉が並ぶようになりました。

何度言ってもできない。
簡単な片付けも時間がかかる。
私はいつしか「これは息子の性格なんだ」と諦めてしまっていました。
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実は片付けが苦手な子は脳に特徴があった
片付けが苦手な子の多くは「片付ける」という行動を、脳の中でうまく処理ができていない状態にあります。
どこから始め、何をどう片付けるのか。
行動の順序を脳の中で整理すること自体が難しいのです。
ここで深く関係してくるのが「ワーキングメモリー( 短期記憶)」です。
片付けが苦手な子の脳には、次のような特徴があります。
やることを覚えられない
ワーキングメモリは、短時間で情報が消えていく仕組みとなっています。
ワーキングメモリの力が弱いと、やることを脳に留めておくことが難しくなります。
「筆箱に鉛筆を入れる → プリントを入れる→ランドセルを棚に戻す」
この流れを一度に覚えられず、最初の1つで精一杯という状態です。
頭の中で分類・整理が難しい
分類や優先順位をつける働きには、前頭前野(考えて行動する力を司る脳の部分)の発達が関係しています。
前頭前野がまだ未熟な子どもにとって、
「鉛筆は、筆箱へ」
「プリントは、ファイルへ」
この一連の流れを整理すること自体が、脳にとって大きな負担になります。
注意力がそれやすく、切り替えが苦手
片付け中に別のものを見つけて、遊び始めてしまうのもワーキングメモリーと注意力の連携が弱いために起こります。
「今は片付けをする」という情報が抜け落ち、目に入ったものに注意が移ってしまう状態です。
片付けが苦手な子どもというのは、怠けているわけではありません。
脳の特性によってうまく切り替えることができないだけなのです。

声かけを変えたら変わり始めた息子の変化
そんな私が出会ったのが発達科学コミュニケーションでした。
子どもの脳を成長させる「声かけ」を学び「怒らなくても、脳は育てられる」ということを知りました。
私が実践したのはこの3つです。
指示の分解をする
「 片付けなさい」 と言う大きな指示をやめ、 やることを1つずつ伝えました。
ステップ1、 鉛筆を筆箱に入れよう
ステップ2、 筆箱をランドセルに入れよう
ステップ3、 ランドセルを棚に戻そう
行動を分解することで、脳は1つずつ整理しながら動けるようになります。
肯定の声掛け
子どもが片付けようとしたら、
「片付け始めたね!」
「鉛筆入れれたね」
できたことへの肯定の声かけをしていくことによって、「片付けをする」という好ましい行動を定着させていきます。
できないことへの否定の声かけばかりしていても子どもの脳は育ちません。
肯定の声かけをすることで、自信がつき、自主的に行動するように変化していきます。
そして、子どもの自立へとつながっていくのです。
ゆっくり話す
子どもが片付けをしない時、 どうしてもイライラしてしまいついつい口調が強く、早口になりがちですが、早口の指示は、子どもの脳には届きにくいのです。
ゆっくり落ち着いた声で伝えることで、脳は情報を整理しやすくなります。
私が声かけを変えたことで息子は、少しずつ変わり始めました。
宿題が終わると、ランドセルに片付ける姿が増えてきたのです。
すぐには完璧には変わりませんが、この3つの声かけを繰り返していくことで、子どもは、確実に「 考えて動ける力」を育てていきます。
執筆者:華田さち
(Nicotto Project 発達科学コミュニケーショントレーナー)




